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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ダンジョン飯」 6

 エルダ様によって幕を開けた世紀のエルフイヤー(耳ではなく年の方のイヤー)。そのトリを務めるのがこちらのマルシルである。エルフといっても本当に多種多様で、いろんな顔を楽しませてもらったが、最後の1人はこれまた表情豊かで……楽しませてもらえそうだ。

 文句なしに今期話題作の1つ。事前に映画館で先行上映をしていたことからも制作側の本気度が伝わってくるし、原作もすでに「名作」扱いされているのでそりゃまぁ気合いが入って当然だろう。まさかのTrigger制作というのも期待の表れであり、あらゆる要素で準備万端といったところか。ちなみに私は原作はやや既読。発売後にちょい話題になったあたりで知り合いから読ませてもらったので多分2巻くらいまで読んだように記憶しているが、その後は追えていなかったのでほぼ記憶はゼロ。既読だけど未知の作品として新鮮に楽しむこともできるおいしいポジションになった。初読の際には確か割と面白いと思った記憶があったはずなのだが、多分その辺の時期にはもう「自宅の漫画本減らさなきゃ……」という時期に入っていたので購入にまで至らなかったのだろう。どうでもいい余談だが、その後しばらくしてから同原作者の短編集を漫画喫茶で手に取ったらめちゃめちゃ面白くて、原作本貸してくれてた知り合いに「いやぁ、この作者めっちゃすごいじゃん。ダンジョン飯の時にもっと追っかけとけばよかったわ」って言ったらすげぇ哀れんだ目で「流石に怠慢すぎます」って怒られた。うん、ごめん、どうにもそういうところのモーションが鈍くて。

 というわけで原作も一定評価している作品で、この作品が始まったくらいの時期だと、まだなろう系の「異世界グルメ」はほとんどなかったはず。というかなろうでスローライフだの食漫画だのの類似品が一気に広まったオリジンが今作なんじゃないかとも思っている(正確な歴史は知らないから勘違いかもしれないが)。今作最大の特徴は、昨今巷に溢れる有象無象の「異世界グルメ風漫画」と違い、真剣に「ファンタジー世界における食とは如何様なものか」を考え、それを描画するだけの才覚を持ち合わせていること。異世界グルメの最大の魅力は、今までRPGなんかで接してきたモンスターを「食材」として見るという視点の切り替えにあり、馬鹿馬鹿しいほど真面目にその生態を考察し、そこからさらに食材としてベストな処理がなんなのかを考える部分。ここで手を抜かずにきちんと1つの世界を作り上げているところが、唯一無二の存在感を放つ部分である。後追い作品が出てきた現在でも、おそらく今作を超える「異世界グルメ漫画」は存在しないんじゃなかろうか(あったら教えてください)。

 そんな手放しで評価していた(割に読んでなかった)作品のアニメ化。1話目はがっつり期待に応えてくれる仕上がりになっている。そりゃまぁ、一応は「スロー」な方の作風なので目を見張るような凄まじいアニメーションが飛び込んでくるわけではないが、今作が持つ最大の魅力である「世界観」を発揮するための背景や細かいモブキャラの動きにいたるまで、本当に隙なく作り込まれている。加えてメインキャラたちのイカれたマインドも1話目にしてすでに充填完了しており、ライオスさんはここから視聴者たちをいちいちドン引きさせてくれるだろうと今から楽しみだし、淡々と調理を進めるセンシの雰囲気があまりにも日常的すぎて笑いのタネになるのもよい。そして冒頭でも触れたエルフ娘マルシル。唯一の常識人枠にして作品の命運を握るツッコミ役。彼女の活躍が見られただけでも1話目は満足ですね。個人的にはマルシル役のキャストが誰になるかってのは割とドキドキ要素だったのだが、ここに千本木彩花を配置してくれたスタッフには信頼しかない。マルシルって、言い方は悪いけど「自分では何もしないくせに食いもんに文句つけるめんどくさい女」の側面があり、ともすればヘイトを買いかねないポジションなんだけど、その辺の無茶をけろりと飲み込めてしまうのが千本木ワールドなので。強い配役。ちなみにチルチャック役の泊明日菜も最近仕事が増えてきて良い感じだが、きのこ鍋食ってるの見て「お前、ちょっと前まできのこ側だったじゃん……」と思ったのがなんかおもろかった。

 まぁ、嬉しくてちょっと褒め倒してしまったが、いうて地味な作品になるかもしれないのであんまり過度にもてはやすのもなんか違うよね。それこそエルダ・フリーレンに続いてやんわり見守れるエルフ作品になればいいと思ってるよ(エルフ作品なのか?)。

 
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