最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ゆびさきと恋々」 6 「恋々」の読み方は「れんれん」。辞書を引いたら「思いきれずに執着すること」「恋い慕って思いきれないさま」とありました。あんまポジティブな意味じゃないな。ちなみに学が無いもんで最初「こいこい」と読んでしまったんですが、もしそれなら連濁が起こるので「こいごい」が正解だな、と意味のわからない気づきを得ました。 などということはさておきの少女漫画アニメ。連載は「デザート」ということだが、誌名を言われてもピンとこないくらいには私と縁のないメディアで、なんか過去にアニメ化された作品でもないかと思って確認したら「となりの怪物くん」がこちらの雑誌だったそうな。単純にそれだけで印象は良くなるよね(別に関係ないのにね)。まぁ、何も知らんとしても、普段触れないジャンルにこうして強制的な接触機会を与えてくれるのがアニメ化なわけで、一期一会の精神を大事にしていきたいものです(無限に広がる録画リストに白目を剥きながら)。 さて、基本的にあんまり恋愛ものに興味がない私は少女漫画原作というだけでやや評価が下げ目になるし、だいたいそっち系のデザインで普段馴染んでいるジャンルとキャラデザからして全然違うので受け付けないことも多いのだが、今作のデザインは割と飲み込みやすいのでまず助かる。男の顔のクドさはやっぱり尻込みしてしまうがそこまでキツいものではないし、女の子のデザインは可愛いのでそれを見て和むこともできる。また、どうしても少女漫画に登場する男連中というのは我々弱者男性には縁遠く宇宙人みたいな存在であり、都市伝説にしかいないと思った「初対面のくせに女性の頭ポンポン男」とか、実際に登場したら恐怖で口もきけなくなるかもしれないが、こういう世界ならある程度はしょうがないとグッと堪えることにする。 そうして男のキャラにさえ目をつぶれば、第一印象はなかなか悪くないスタートになった。テーマとして扱っているのはなんと「聾」。聾を扱ったアニメといえばなんと言っても「聲の形」があり、あちらは京アニ&山田尚子という怪物チームによって作られてしまったため、そのテーマを丸々飲み込んだ上で全てを画面上に発露させるとんでもねぇ作品に成り果てた。普通に考えたらやはり「音が聞こえない」ことをアニメーション(を含む音を用いる媒体)で表現するというのは各方面に神経を配らねばならない大変な作業で、通り一遍の演出ではせっかくの設定に意味が生まれなかったり、過度に意識させてしまえばそれが差別的な文脈に繋がってしまう、少なくともそう解釈されてしまうリスクもある。正直、「聲の形」という亜空間の表現作品が完成してしまっただけに、その後追いの形で同じテーマを描くのはさらにハードルが上がったような気がした。 しかし、今作も決して「聲の形」に見劣りするものではない。もちろん描こうとしている方向性が全然違うので「ヒロインの耳が聞こえない」というただ1点だけで比較する意味もないのかもしれないが、こちらの作品は殊更に「聞こえないこと」を特殊な情景に落とし込まず、ある程度日常に溶け込ませることでヒロインの「特徴の1つ」として表現することに成功している。もちろんいろんなところで不便はあるだろうし、無視して流すわけにもいかないのだが、まず主人公がそこまで自分の立ち位置に「特別感」を持たせておらず、あくまで「他の人と異なるコミュニケーション手段をとる人」という認識。興味深いのは相手役の男が「トリリンガルで外国人とめっちゃ親しくコミュニケーションをとる奴」と設定されており、ここでは「外国語で話している壁」と「聾の壁」がほぼ同軸の存在として扱われている。奇しくも、かつて我が国では「聾」という概念の語義について論じる際、「聾者とは日本語と異なる言語を話す、言語的少数者である」という見解があったという(出典・Wikipedia)。つまり、相手の男にとってはスペイン語の学習も手話の習得も同じ話。バックパックを背負って海外に行くのと同様に、スルッと主人公の「世界」に飛び込んできてしまう。この関係性はなかなかに興味深い。 そのほかにも主人公の聞いている「音のない世界」の表現がそこかしこに挟み込まれつつ、他者との対話はオーラルベースでないにも関わらずそこまでテンポが崩れず、LINEのようなテキストベースコミュニケーションとの併用がうまいこと構成に組み込まれている。この辺りの演出指針はかなりテクニカルなことをやっているはずなのだが、見事にストレスなく、印象付けることに成功している。監督の村野佑太氏という名前は記憶になかったのだが、確認したら「かくしごと」の監督をしていた人らしい。これ、期待していいんじゃないでしょうかね。 相変わらずの余談だが、メインの男役の宮崎遊というキャストの名前、どこかで聞いたことがあると思ったら種さんと結婚した相手だった。今期は夫婦で主演作品ができたということになる。ちなみにこれまたWiki見に行ったら当人も「過去はバックパッカーで世界を渡り歩いたことがある」とのこと。そういう経験からのキャスティングってのもあるんだな。多分、種さんも過去に勇者と一緒に魔王を退治したり魔法学院で勉強したりしてたに違いない。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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