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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」 4→5

 今作については、なろう系にはめずらしくタイトルが上手いことやってると思った。なろうで定番の「スローライフ」という言葉を使わず、あくまで「気ままな花嫁生活」である。辞書で「気まま」を確認すると「自分の気持ちを重んじ、その気持ちの向くままに行動すること」とあり、主人公・リーシェがやりたいと思ったことをやれば全てタイトル詐欺にならない。それがどんだけバイオレンスな生活だったとしてもだ。

 まぁ、やってることは結局知識マウントではあるのだが、今作ヒロインはそれを雑に振り回すだけではなく、最低限「ループ前の世界」のことも思い出しながら行動し、「7回生きた」というアドを活かす方法が「いろんな人との事実上のコネ」になってるのがちょっと新鮮。相手からは単なる「おもしれー女」だが、リーシェから見ると「前にねんごろにしてた人」だったりするので、知識マウントならぬ関係性マウントが取れる。「7回ループした」という設定自体は無茶には違いないし、その7回をもっと語れよ、とは思うのだが、波乱万丈の人生を匂わせつつ、いいとこ取りでマウントを取らせる「だけ」のバックグラウンドとしては面白い効果を発揮していたんじゃなかろうか。

 映像部分も並かやや上くらいのクオリティで、おっぱいの大きなヒロインの魅力を支えてくれる。まぁ、どう考えてもおめぇは男装できないだろ、とかいうツッコミはあるが、どっちかというと弟くん(テオドール)の方が可愛かったりとか、キャラ自体の魅力もそれなりに発揮されていた。何より相手役のアルノルトがただの都合のいい王子様ではなくてちゃんと血の通った1人の男として描かれているので、美男美女のずるっこカップルでもそこまでイラつかない。いや、やっぱイケメンはむかつくが、むかつかれるだけの人徳があると言われたらそりゃぁしょうがないや。

 というわけで、なろう系で私が嫌いな要素がかなり薄まった「割と普通の中世ファンタジーもの」としてまとまり、なおかつ「令嬢もの」のフォーマットに縛られないちゃんとした「女性主人公のなろう」として1つケリをつけてくれた作品。これくらいの作品なら量産されてもまぁ、なんとかなる。

 
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