「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」 4→3
基本コンセプトはとても嫌いです。もう、割と序盤から適当にしか眺めてなかったから設定もよく分からずに見てたんだけど、結局主人公のスキルがなんで「ハズレ枠」なのかって説明ってあったのかしら? チートのくせして余計な自虐から無双する「逆勘違い」も腹立たしいが、当の本人以外の知能レベルを限界まで下げた結果チート能力のことをハズレ呼ばわりする方がより馬鹿馬鹿しいのでなんかムカつく。
今作の視聴を最後まで続けた理由は当然「惰性」が一番だが、それ以外にも一応今作独特のCGゴリゴリでなんか気持ち悪い作画技法がどこに辿り着くのかというのが気になったことも理由である。過去にはミルパンセが「蜘蛛」とかでヘンテコCG作画で「なんか細かく見えるっぽい技術」を伸ばしていたが、今作を担当したセブンアークも、これまでとは異なる何かしらのCG技術でかなり省エネを実現させているっぽい。ぱっと見には繊細な作画に見えなくもないデザインなのだが……やっぱ動きに違和感が満ち満ちてるのよね。動きってのはキャラのモーションとかだけじゃなくて、背景との噛み合わせとか、カメラのアングルを変えた時に露骨にパースがついてこなかったりとか、なんかそういう「連続した画」として流した時の違和感だ。影の付け方とかもなんか変だし、多分「あまり正しくない方向でのコンピューター技術の発展」がこういう画面を作り上げているのだと思われる。
別に今作の頑張り全部を否定したいわけではなく、こうしたCG作画もおそらく場数を踏んで熟練していけばより既存のアニメに近い描き方も可能になるとは思われるのだが、残念ながら今はまだそれが実現していないし、テキトー極まりないなろうストーリーでは頑張って画面を作り込もうというモチベーションもあんまり起こらない気がするのだ。なんでこう、雑多に性根の悪い連中どもの不愉快な言動を描くところにばっかり筆を割くんだろうね。鬱作品を描いてこそ、そこからの反動で俺つえーが際立つっていうことなんだろうが……それって主人公側に爽快感があって初めて実現するものであって、世界全体をサゲることにばかり腐心していては単に鬱陶しい世界の鬱陶しい話にしかならんのよなぁ。やはり発展性は感じないジャンルだ。
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