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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 最上級の癒し空間、第42話。ここに来てこのエピソードかぁ。よいね、アニマルセラピーの極致だね。

 前回の予告時点で「まゆパパがメインってことはまた猫回か?」と身構えていたが、どちらかというと猫メインというよりも「アニマルタウン回」といった方がいいかもしれない。この後の最終回に向けて、ガオウ様と和解に必要な条件は「現代の動物たちは迫害される恐れなどなく、人間との共存計画は恒久的に維持できる」というなんの保証もない約束事を信じてもらうことにある。これってどこまで行っても「できたらいいな」の話なので、ガオウ様の恨みの深さと現実を俯瞰的に見るシビアな目線があると厳しいところなのだが、それを可能な限り信憑性のあるものに仕立てるために、アニマルタウンという「泰平の世」をしっかりとここで描いておく必要がある。少し前にはオイシーナタウンという別ジャンルに特化した町が最終的に総力を上げてゴーダッツ様を袋叩きにしたという実績があり、それをより平和的な概念に転化した上で実行しようとしているのがアニマルタウンなわけだ。

 おかげで今回は住民も総出、動物も総出で非常に賑やかな、いかにも楽しそうなお話になっているのがとても良い。大人気ヒロイン大熊ちゃんを筆頭(?)に、蟹江ちゃんもついに「愛蟹」を披露、猪狩くんが名前のオリジンとなる豚を見せにくるなど、ありえんくらいにバラエティ豊かなこの街の生態系と、そこに密接につながる住民たちの笑顔が提示される。以前すげぇ気になった長毛種犬の謎飼い主もしれっと再登場。当時は「キャラとして濃すぎるし、絶対なんか裏がある奴やろ」と思って見ていたわけだが、結果としては「この街の連中はみんな濃い」というだけの話だった。それだけ個々の「人と動物」の関係がフィーチャーされるということであるし、この下地があればこそ、最終的に融和を求める話し合いが展開できるようになるということだろう。

 そんなアニマルタウンの実情を客観的に提示するために駆り出されたのが、まゆの父・猫屋敷貴行氏。前回の予告時点でだいぶアクロバティックな動きがフィーチャーされていたので、いろは父に負けず劣らずの濃い人なのかと思われたが、濃いには濃いが実に良識ある、理想的すぎるプロ写真家であり、なおかつ理想的すぎるパパでもあった。プリキュアシリーズの両親の恵まれすぎてる感、ちょっとずるいのだがラストの猫屋敷夫妻の仲睦まじい様子なんかを見せつけられると、あとはもう「ぐぬぬ、こんなご家庭だからこそ娘さんがまっすぐ育ったんですね、素晴らしいです!」と讃えるしかないのである。親父さんがカメラマンとして「ただひたすらに集中と忍耐」を謳っていたところ、がっつり娘に遺伝してるのがなんともまぁ。

 そして、そんなパパさんは人型ユキと初遭遇。当然すみれさんから話は聞いてたわけだが、すみれさんがあの通りあっけらかんと衝撃の事実を受け入れてしまう人だったし、パパさんも娘さんや愛猫のあれこれを委細気にせず飲み込めてしまうおおらかな人物。動物カメラマンという職業柄、「人に化ける猫だって? もっとその生態を観察しなくては!」みたいなモチベーションがあってもおかしくないと思ったのだが、そこはまぁ、それなりの付き合いのユキさんのことである。「まぁ、よく分からんけど娘たちが幸せならOKかな」というざっくり判断だったのだろう。ユキさんから見て貴行さんがどんな人に見えてたのか、過去の記憶とかは特に語られなかったが、多分「世界で一番まゆのことを考えてくれている男」ということで悪しからず思ってはいそうだ。猫屋敷家におけるユキの立ち位置、ほんとに家猫のそれなので大変よろしい。ただしお父さん、その猫、娘さんとただならぬ関係にあることは覚えておいた方がいいかもしれませんがね……。このご両親なら将来的にまゆが斜め上の決断をしてもまるっと飲み込みそうだなぁ……。

 そして今回も注目してしまうのは無敵の男・兎山悟。「クラスの女子の父親2人からとても覚えめでたい男子中学生」、なかなかすごいポジショニング。貴行さんはまゆから事前に「悟くんはねぇ〜、いろはちゃんとお付き合いしてて〜」などと数時間にわたってレクチャーされている可能性もあるのだが、もしそうでない場合、ずっと撮影についてくる男子について、「この男、まゆとも随分親しげだが……もしかしてそういうことか?」とか不安に思わなかったんでしょうかね。いや、もうさといろのくっつきかたが露骨だから大丈夫か。獣医師・トリマー・カメラマンとどんな職業に対してもベストな対応で見事なアシスタントを務める悟はどこのお父さんからも好印象みたいだし、将来的にまゆちゃんが他の男見つけた時のハードルが高そう。

 そしてそんな悟のサポーターを見事に果たす大福ニキ。冒頭でユキがデレた時ににっこりしてたのがとてもとても可愛い。そういや大福は結局あの1回しか変身してないわけだが、彼の場合は変身できないってよりは、「人間の言葉なんて余計なものはいらないから自然体でいいだろブラザー」とか思ってそう。いうても動物態の方が自然なのは間違いないですからね。最後の猫屋敷家でのシーンはこむぎが人型だったのにユキは猫に戻ってくつろいでるのがとても良かったです。毎週毎週供給過多だにゃー。

 と思ってたら来週もサブタイトルに「紡ぐ」という言葉が。まゆ回になりそうだが、要素としてはザクロさんの掘り下げがメインか? 3週連続で猫組の方に話が寄ってしまっているが、まぁ、ラストの展開はどうしてもイヌ科に注目を集めざるをえないので、そのためのバランス調整だと思って犬派の人にはちょっと我慢してほしい。まぁ、今回のこむいろも別に不足はないですからね。

 
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