最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
(最初のうちは一応企画趣旨のリンクも貼っておきます)
・馴れ初め この人との馴れ初めを書くということは、ほぼ「声優文化との馴れ初め」を書くことに等しいので初回からいきなり自分語りが長くなるだろう。 さて、皆さんが「声優」という職業を生まれて初めて意識したのはいつのことだろうか。私ははっきり覚えていないのだが、ほんとのほんとに最初となると、多分キン肉マンでの神谷明の存在とかになるんだろうか。冴羽遼とキン肉マンの声が同じ、星矢とヤムチャが同じ、クリリンとパズーが同じ、そんなところは子供ながらもなんとなく知ってたとは思う。個人的に印象に残っているのは「南国少年パプワくん」のシンタローがグリットマンと同じ(緑川光)だと知った時のびっくり感。「役者さんが裏で声を入れてるんだよ」というのを理解していたとしても、やはりアニメのシンタローと、特撮ヒーローのグリッドマンが同じってのは「へぇ」と思ったものだ。多分その辺りから少しずつキャスト表の名前とかを見るようになり、はっきり声優を意識するようになったのは多分「忍たま乱太郎」だと思う。田中真弓と高山みなみが並び立ってる作品、今にして思えば凄まじいものがある。 とはいえ、その辺りまではやっぱり「子供心に興味を惹かれた」レベルで、いわゆるオタク活動としての声優ウォッチにはまだ遠い。私がアニメオタクへの道へと確実に(誤った)舵を切ったのは、世に同じ犠牲者が多そうな「CCさくら」だったと思っているのだが、この時もまだ、そこまで丹下桜に致命傷を負わされたとも思っていない。どちらかといえば岩男潤子の方が危なかった可能性も(お二人とも今回の選定基準から外れるので名鑑には登場しませんが)。 さて、話を今回の主役に戻すが、世の中の桑島法子ファンにアンケートを取ったら、多分「機動戦艦ナデシコ」をきっかけに彼女を知った人が多いんじゃなかろうか。ただ、私は世代的にナデシコはあんまりちゃんと履修しておらずそこが原因ではなかった。私の死因として必ず名前をあげる作品は「NOIR」である。この作品で登場した夕叢霧香こそが、私を地獄に引き摺り込んだ張本人。ぶっちゃけこの辺の時系列もあやふやなのだが、確か「NOIR」はリアタイで見ていたわけではなく、放送からちょっと遅れてレンタルビデオ(当時はまだ全盛期だったんですよ)で借りて沼に落ちた記憶がある。まぁ、深夜アニメのビデオを積極的に借りてる時点で、もうアニメオタクにはなっていたのかもしれないが、この辺りの時期のモチベーションの変遷は正直もはや覚えていない。 「NOIR」自体が真下耕一監督の作家性が最大限に発揮された佳作なのは間違い無く、じっとりとした雰囲気の中で紡がれ、キャラクターの心情に寄り添ったメロドラマは「中の人」を堪能するのにもってこいだった。当時アニメ音楽のクリエイターとしてはそこまで名を知られていなかった梶浦由紀がその個性をゴリゴリに押し出した楽曲群にも彩られ、音響を徹底して聴かせてくれる作劇で、声の芝居の重要度はいや増す。「セーラームーンやミサトさんの中の人」としてすでに有名だった三石琴乃のバディとして登場した霧香/桑島の芝居に1話、また1話とはまり込んだ。 このアニメだけで事態が収束していれば致命傷にはならなかったのかもしれないが、ほぼ同時期に放送していたのが「ガンダムSEED」、そして「十二国記」。これに「NOIR」も加えた3本を同時に視聴するととんでもない「クワシマバッドトリップ」が起こる。何しろ、3作品で4キャラ(SEED内ではナタルとフレイの2役)、全員の不幸度合いが限界マッハ。とにかく鬱に鬱を重ねる、マゾヒストにはとんでもない快楽になりうる被虐のエクスタシー。「十二国記」における桑島キャラの祥瓊は高慢ちきないいとこのお嬢さんがボコられて地の底まで落ちるという最高の配役である。 この「鬱声優桑島」に引き込まれてしまった私は、ついに生まれて初めて、声優専門の文化に自ら触れる。初めて購入した声優のオリジナルCD「Flores〜死者への花束」である。わざわざお金払ってCDを購入するところまで興味が向いていたということですね。そしてこのCDがまた素晴らしかった。もちろん歌い手としての桑島法子は当時すでに一定の評価は得ていたのだが、このCDはそれだけで終わらず、声優のオリジナルCDらしく、中に「詩の朗読」が複数含まれていたのである。彼女が毎年「朗読夜」というイベントを行なっていることをご存知の方も多いと思うが、故郷・岩手県出身の宮沢賢治への最大のリスペクトがあり、この時点でCDに賢治作品の朗読を入れていた。当時の「アイドル声優」の商品としてはかなり異質なものだったんじゃなかろうか。そして訪れるラストトラック「原体剣舞連」。「声の表現」というものの底知れぬ恐ろしさ。この作品を聞いて、私は一生魂の奴隷となることを選択した。それと同時に、「声優」という声の表現を極める職業へのリスペクトも最大にしたのである。今にして思えば、オタク活動の初期の段階できちんと見据える先を提示してもらえたのはありがたいことだったし、本当に救いのない邂逅だったとも思う。
・良きところ まぁ、この偶像崇拝についてはどれだけ言葉を費やしても虚しく響くだけなので……「そういう魂の形になってしまったから良い」としか言いようがないのだが……えっとね、まず、顔が良い。 ……身も蓋もないと思った方、そうですね。でも、やっぱ私だって男の子ですから。美人さんをまっすぐに美人さんだと褒めたいのは許してくださいよ。今後は100人中何人かだけに「顔がいい」と書いてしまうと「なんや、書かれてない人は不細工だとでも言いたいんか」とか思われそうなので「顔が好み」とかの表現に変えたいとは思ってるんですが、最初くらいは許してくださいよ。やー、まー、でも、「入口」として考えた時にやっぱりルックスの影響は大きかったんでしょうね。当時は業界的にも「第3次アイドル声優ブーム」らしきものが来ている時期で、各社こぞって「売れる声優」像を模索してた感があり、当の桑島もミスマル・ユリカで鮮烈な印象を残したところからアイドル売りも考えられてたと思うんですよね。しかし本人の性格がそれを断固拒否、毒舌系パーソナリティとしての認識が広まり、さらに「鬱系キャラ」の看板も抱えることであとは腕一本でののし上がりとなったわけです。だからルックスを褒めるのは大事なのです(?)。当時「人のルックス」についてほとんど興味を持てなかった私は、何故こうも桑島法子に惹かれるのかを必死で自問して「自分が好きな顔のタイプはこういう人に違いない」ってんで要素を探り出そうとしてましたね。一応「黒目がち」が一番大きな要素だという結論になりました。好きなルックスの系譜は「松来未祐」「佐藤利奈」「上田麗奈」の流れです。どっちかというとタレ目がちが好き? あとはまぁ、「声が綺麗」。……声優の記事を書く時にこんなに意味のない記述もないが……声の好みなんてその場のテンションでコロコロ変わるのであんまり参考にならないのですが、桑島ボイスの正統派のクリアさはやっぱり魅力ですね。凛とした透明感の中に、どこか哀愁めいた匂いというか、「涼やかさ」を通り越した「薄寒さ」みたいなものを感じるのは贔屓目でしょうか(贔屓目っていうのか?)。もちろん、声優のお約束である声の多様性だって大きな魅力。ハマった当時は鬱キャラ以外にも「Z.O.E. Dolores, i」では正統萌えキャラ(???)のドロレスの萌えボイスもやってたし、「ヒヲウ戦記」「鋼鉄天使くるみ」でのショタキャラ、「あずまんが大王」「犬夜叉」などの元気寄りのキャラなどこの当時からかなり多彩。ショタがいける声優ってことでベース音を下げられる役者さんはやっぱり好きですね。地声はそこまで低くないのに下げて違和感がないってのは純粋な技術力だと思ってます。 人となりについては……だってオラ、ドMだから……。世界中の桑島ファンは全員ドMですからね(結論)。
・お勧めキャラ 上でもいろんなキャラに触れてしまっているのでそちらも参考にしていただいた上で改めてピックアップ。基本的に「3キャラ以内にまとめる」というのが目標ですが、初っ端から例外はあるのさ。記事の長さが愛の大きさに比例するのは仕方なくない?
・「NOIR」より「夕叢霧香」 上述の通りに全ての元凶にして桑島イズムの体現者。言葉少ななダウナー系女子高生にして、眉ひとつ動かさずにガンガン人を殺す凄腕のアサシン。当時はまだ綾波ショックの影響も大きく、「素直クール」と呼ばれる人の血が通ってないような鉄面皮キャラってのは一定の人気があったものだ。そんな中でも霧香は突き抜けたキャラになっており、主人公とは思えないくらいに台詞は少ないし、素性すらよくわかっていない謎のままで進行していく。そのくせに美少女っぷりはそつなく発揮されており、個人的には13話「地獄の季節」でのほのかな恋心なんかは推しポイント。そしてターニングポイント21話「無明の朝」でのミレイユとの絡み。初めて感情を爆発させる霧香の切実な訴えが胸を打つ。思えばこの辺で私の百合脳も完成してたんだよなぁ(事前に大道寺知世さんに半壊させられていたが)。
・「ガンダムSEED」シリーズより、担当キャラ全部 こちらはあまりにも有名ですね。桑島法子が「死亡フラグ声優」の二つ名を確立させた記念すべき(?)作品。主人公たちが搭乗する主要艦の副艦長を務めるナタル・バジルール、そしてチームのお騒がせ女子フレイ・アルスター。全然性格は違うがそれなりに出番の多い2キャラを何故か桑島が兼ね役。未だになんでそんな措置になったのかはよく分からんのだが、それだけで2キャラ分楽しめるのでファンからしたら美味しいパッケージ。そんで最終的にどっちも死ぬという完璧な鬱。フレイはまだしもナタルはかなり可哀想。 そしてこの時点で散々「墓標声優」だと言われていたのに、続編「DESTINY」では敵サイドの新キャラステラ・ルーシェとして再登用。悲劇の主人公(?)シンと淡いラブロマンスを演じ、「1作目で殺されすぎたからお詫びがわりのキャスティングか」と思わせといてやはり非業の死。絶対わざとやん。近年、十数年ぶりの劇場版でも新キャラ・アグネスにキャスティングされその生死が注目されたが(というか十中八九死ぬと思われていたが)こちらは意外にも生存して長年にわたる因縁に決着をつけた。
・「十二国記」より「祥瓊」 鬱を満喫したい人用。そもそも「十二国記」自体が序盤かなりキツめの展開で、現代異世界ものに慣れた体では耐えられないくらいに鬱々とする。偉そうな口をきいてた桑島キャラがピーピー泣くのを堪能したいならこの作品。
・「ラーゼフォン」より「如月久遠」 人智を超えた不思議ちゃん天然桑島ボイスならこちら。持ち前の声の透明感が最大限に発揮されて「謡い」の妙が楽しめる。ただ、「ラーゼフォン」という作品自体はゲーム版をもって完結しているという認識なので、アニメシリーズだけ見てもモヤる可能性はある。今をときめく下野紘のデビュー作でもあり、色々とアレな演技も楽しめますよ。
・「BLACK LAGOON」より「鷲峰雪緒」 死にます(ネタバレ)。その壮絶な死に様と高貴なる魂はまさに桑島イズム。
・「電脳コイル」より「天沢勇子(イサコ)」 作品自体が傑作ってのが一番ですが、こちらは少女どうしの友情物語としてのドラマ性もアツいです(百合と言えなくもない)。イサコはダブル主人公のうちの1人で、「クールというよりはツン要素強めの小学生」という配役は案外貴重かも。
・「ソウルイーター」より「メデューサ」 やっぱ声優は巨悪が演じられてなんぼでしょ。ついに念願のラスボスポジション。その中でもどぎつい個性を放つメデューサ様は未だに理想のラスボスの1人ですね。年齢を飛び越えた声の演じ分けにも注目。
・「ハートキャッチプリキュア!」より「明堂院いつき/キュアサンシャイン」 いちゅき〜〜〜! 男装の麗人プリキュアのはしりやぞ。それまで展開してきたいつきのキャラクターと、変身後のサンシャインのギャップの妙。そしてあの桑島法子がついにプリキュアになり、しかも「陽の光浴びる一輪の花」になれたんですよ。私がプリキュアの視聴を始めたのが本作からなのもしょうがないじゃないですか。後にキュアムーンライト(久川綾)との共闘関係になったことで「NOIR」ファン目線でも感涙もの。
・「薄桜鬼」より「雪村千鶴」 桑島キャラの中でも屈指の愛されすぎ女子(あと乙女ゲー主人公だと「彩雲国物語」もある)。千鶴さんはまっすぐな和風美人で性根もしっかりした魅力的な「主人公」なんですが、ある意味彼女のせいで周りの男どもの運命がガンガン狂っていくのが桑島らしさだなぁ、って。
・「いなり、こんこん、恋いろは。」より「宇迦之御魂神(うかさま)」 個人的にはこのうか様あたりからの流れが「現代桑島」に繋がってるかな、という印象で、大人の女性として周りを導く年齢になった。そのくせ隠しきれない愛嬌とどこかで人を狂わせてしまうような魔性を潜ませた彼女の「神性」がよく現れている。
・「わたしの幸せな結婚」より「ゆり江」 そして直近で言及したのがこちらのキャラ。ついにおばあちゃんになっちゃいましたけど、その声の透明度は変わらず、しっかりと可愛らしいおばあちゃんに。作中のポジショニングもちゃっかりと陰で鍵を握ってるあたりが心憎い。
さらに直近だと「夜桜さんちの大作戦」でも母親役で登場し、しっかり故人でした。また、この記事を執筆中に本人のTwitterなどで「BEASTARS」のレゴシの母親役を務めるという情報も発表。当たり前のように故人。墓標、尽きまじ。
さて、次回以降はこんなに長い記事にはならないはずですし、お勧めキャラは極力3キャラ以内まで絞ります。次回掲載は12月16日予定。
・関連リンク集 ブログ内で言及されてる記事からいくつかをピックアップしておきます。 桑島法子20周年記念アルバム「Houko ChroniCle」発売記念イベント
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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