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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ハラショー、3人目はすみぺですね。そういえば現時点で75年、87年、91年とそこそこうまいこと世代が分かれてますが、100人を選定する時点でその辺のバランスを取ることは諦めたので、あとは誕生日次第で「やたら若手が続くな……」みたいなことも起こりうるかもしれません。まぁ、私の思い入れのある声優さんとなると、一定の年齢以上の人がほとんどなんですけどね。すみぺもすでに若手ではないよなぁ(当たり前)。(以下、なんとなく「上坂」呼びと「すみぺ」呼びは混在しそうです)

 




・馴れ初め

 声優・上坂すみれとの出会いはおそらく多くの人と似たり寄ったりじゃないでしょうかね。彼女の事実上のデビュー作「パパのいうことを聞きなさい!」でメインヒロインに起用されているので、声優をある程度チェックしてる人間であれば、ここで1回は必ず視界に入るはずだ。ただ、12年前のことなので例によってあまり記憶がないのだが、私が初めてこの「パいこき」(!?)で上坂の名前に言及した時の記録を振り返ったら、なんかこの時点ですでに「ネット上で話題になっている」という触れ方になってる。どういうことだ? ……Wikiなどを参照すると、上坂は同年の時点ですでに「ストパンの軍事考証企画」だの「海自の1日艦長」だのという声優にあるまじき仕事で顔出ししており、まともな役者として出てくる以前から「ロシアタレント」として名を馳せていたようである。その辺からポツポツ名前が売れ始め、「パいこき」でアイドル(?)声優として主演に抜擢された際にはすでに名前が知られてたってことですかね。改めて、変なやつである。

 ちなみに私のこの時点での上坂評は「あんま印象に残らない」というものだったが、立て続けに「ガルパン」のノンナ役でロシア語を披露し「同志上坂」としてさらに知名度を上げ、私の中で印象を決定づけたのは同年の「中二病でも恋がしたい!」の凸守役。ここでようやく「役者・上坂すみれ」が認識され、あとはまぁ、愛憎入り混じり、といったところかな。

 

 

・良きところ

 さて、すみぺの良さについて書いていくが、実はつい最近ちょっと言及してしまった話なんだが、私はこれまで「役者・上坂すみれ」についてはそこまで評価してなかったスタンスなんですよ。すみぺの良いところその1に「極まっちゃった本人のキャラクター性」というのがあり、ロシア関係は言わずもがなだが、メンタルの根底に流れるクソオタクスピリットや、ハイソサイエティな出自やインテリジェンスに裏打ちされたどこか超越的な立ち振る舞いやボケの数々、陰キャムーブを武器にした他のキャストとの絡み方など、とにかく「オタクにいじられる」要素を豊富に持つ上坂。私も興味が無いといえば絶対嘘だし、もっといじり倒すこともできるはずなのだが……意外とそのキャリアの割にはこのブログで触れられてることは多くはないんですよ(まぁ、少なくもないが)。それって実は、「上坂のやったキャラにそこまで刺さったキャラがいなかった」せいなんです。

 第一印象の凸守の印象が強すぎて、あそこまで振り切れてすみぺのキャラクター性を乗せられる配役ってのはあんまり出てこない。そのくせ業界では早々に重宝されており、例えば「俺、ツインテールになります」ではショタ(?)要素も含んだ主人公テイルレッド、京アニ作品「無彩限のファントムワールド」ではバインバインヒロインの川神舞を、そして天下のプリキュアシリーズでは猫・怪盗と要素過多なキュアコスモ(ユニ)を。実に様々な作品でメインを張り、活躍してくれている。ただ、これらの役については私はあんまり刺さってない。ぶっちゃけ「すみぺじゃなくてもできたのでは」くらいに思っていた。

 他にも業界的な傾向としては、「鬼灯の冷徹」のピーチマキ、アイマスのアナスタシア、「キャロル&チューズデイ」のアンジェラなど「アイドル性」を求められる配役も多く、アーティスト活動も幅広く展開する傾向が強く意識される役も多いが、ぶっちゃけ上坂スタイルのアーティスト活動もそこまで刺さってない。いや、面白いとは思ってるし、「げんし、女子は、たいようだった。」なんて我が心のマスターである桃井はるこがプロデュースしてくれているので、萌えソングの系譜に何か一石を投じてくれるかもと期待もした。しかし、最終的に上坂「イズム」はそこまで大きなムーブメントとはならず、どちらかというとニッチなジャンルとして生きながらえることになる(まぁ、それで10年以上ブレずに活動できてるのは素直に感心するが)。

 こうしてみると、私の中の上坂すみれは多くの要素で「個性は認めるが私にダイレクトに刺さっているわけではなく、2軍みたいな扱い」が続いていたのだ。この「世間的にはウケも取れてるし、俺が好きそうな要素もいっぱいあるのに、実はそこまで刺さってない」という状態はなんだか申し訳なくて、結局「ブログ内でそこまで強く触れない」という形でお茶を濁していた。

 しかし、継続は力。いや、継続できる力が最初からあったか。「イズム」を崩さぬ上坂すみれの後ろに、実績も実力もついてくるものだ。私が「そろそろちゃんと上坂と向き合った上で役者としての賛辞を送りたい」と思ったのはつい最近の「うる星やつら」でのこと。やはり2代目ラムという重積をこなし、先代へのリスペクトを残しつつしっかりと「自分流」へ取り込んだことは大きな評価ポイントだと思う。続けてキン肉マンではミート役まで任されるなど、円熟みを増した上坂すみれは、「イズム」を貫き通すだけではなく、柔軟にニーズに応えられる「役者」としてしっかりと精度を上げていた。いや、もしかしたら彼女は最初からそうした努力を怠っていなかったのかもしれない。単にメディアの売り込みと強烈な表層的キャラクター設定で、私の目が曇っていただけなのかもしれない。そう思ってこそ、今回の100人の中に選出したというわけだ。

 ……いや、でもやっぱ曇るやろ。このキャラクター性を無視して上坂を語るのは不可能だし。とにかくタフだよなぁ……個人的に一番お勧めなのは「プルプルんシャルム」の中の人が単にダベるだけの回で、よりによって一番コントロール不能な荻野可鈴と2人でスタジオに放り込まれ、住む世界が違いすぎて一切会話ができずあたふたするすみぺ。人と人との触れ合いに、計算なんて成り立ちはしないんだなって。

 

 

・お勧めキャラ3選

・「中二病でも恋がしたい!」シリーズより「凸守早苗」

 まぁ、私の上坂評で凸守を外すことはできないです。上述の通り「役者としての評価はそこまで……」という見方が長かったので、一発目の凸守で明確な魅力を感じ取っていなければまた接し方が変わっていた可能性もあるからだ。凸守については、もちろんキャラクターそのものの魅力もあるだろうが、すみぺのロリキャラの作り方と無体なテンション芸、そして思い切った感情の乗せ方が全て綺麗にハマって上手くいった好例だと思っている。なんといっても1期11話。この回の凸守のおかげで「中二病」が傑作になったといっても過言ではなく、すみぺのぶち上げた金字塔その1である。

 

・「荒ぶる季節の乙女どもよ。」より「曾根崎り香」

 なるべく3キャラのピックアップでいろんな側面を掘り下げられたらいいなぁ、と思っているので、凸守の対極にあるようなキャラを選びたかった。すみぺの声の飛ばし方でいうとロリキャラで当たりを引くことのほうが多い印象で、例えば「オーバーロード」のシャルティアあたりもヒットだと思ってるんだけど、それだと凸守とかぶる。となるとすみぺのもう1つの側面として「お堅いインテリジェンス」を引っ張り出す代表選手が欲しい。となればやはりこの人になるんじゃないかな。脳内ピンクの荒ぶる文芸部長、曾根崎さん。「荒ぶる」という形容はすみぺにはとてもよく似合うフレーズで、バラエティやラジオなどで出てくるすみぺはそりゃもう荒ぶっている。そしてこの曾根崎さんも作中ではとにかく荒ぶる。キーキーとヒステリックに公序良俗を叫び、不純異性交遊をひたすらに拒絶して「えすいばつ」を忌み嫌う。そんな「お局さんかよ」と思うようなムーブを見せておきながら、1回転げたら一番チョロくなっちゃうお嬢さん。とても可愛らしくて、とても力強い。こういう振り切れた「地に足がつかない」感じはやはりすみぺのホームなんだろうな、と思わせてくれるよき配役である。ちなみに挙げるかどうか悩んで「流石に2人続けて同作品からは偏るな」というので外した白鷺千聖さんも、「浮世離れ」がうまい具合に機能しているインテリ(?)キャラだと思っている。やっぱり、すみぺボイスを使いこなすにはキャラの方にも色々ハードルがあるんだよな。

 

・「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」より「アグネスタキオン」

 まぁ、ここまでの流れで想像できた人も多いとは思いますが……結局私の上坂評のゴールはアグネスタキオンだったわけですね。そちらについては個別記事ですでに触れてしまってるので実はおんなじことを2回書いてたというだけのオチ。

 しかし、やっぱりこのタキオンのキャラは衝撃的だったなぁ。作品自体が素晴らしいもので、描写の1つ1つに魅力があったのはもちろんキャストの力だけじゃないわけだが、それにしたって、このタキオンがこんなにも存在感を持つものか、というので感心することしきり。いや、「存在感」っての言葉も難しいんだよな。タキオンは、そこに間違いなくいるのに、いないような気もするし、逆にそこらじゅうに遍在してるような不安定さを併せ持つ。やはり「浮世離れ」って言葉が一番しっくりくるのかな。どこまでもふざけて相手をおちょくるような「本気じゃない」空気。しかしそこに滲み出る、宿命に抗えぬ苦闘と全てを凌駕したいという抑えきれぬ欲求。「理性と本能」というウマ娘のテーマ設定そのものを一呑みにしたタキオンというキャラクターを、さらに声優・上坂すみれがまるっと呑み干した。おそらく、タキオンがいなかったらここにすみぺの記事は立っていなかっただろう。こうして1つのキャラで一気に見え方も変わってくるから、声優オタクはやめられない。

 

 

・関連リンク集

ガールズ&パンツァー第8話「プラウダ戦です!」

番組感想・てさぐれ!部活ものすぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう

OVERLORD Chapter10「真祖」

番組感想・うる星やつら

 

 
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