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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 さぁ、4人目まで順当に年代が若くなっていってますが、私のスコープだとこのあたりの年代が最年少の可能性がありますね。まだまだ若手、市ノ瀬加那でございます。ちなみに先にネタバレしておくと、今回の100人名鑑、もうちょい若い人まで含まれていますが、21世紀生まれの人間は含まれません。

 

 




・馴れ初め

 あんま呼び慣れてないから「市ノ瀬」っていう堅苦しい呼び方しかできないのだが、私と市ノ瀬の出会いは確か以前グランプリで選出した時に書いてしまったな。改めてここで書いておくと、我が最愛のソシャゲであった「グリムノーツ」シリーズの第2幕「グリムノーツRepage」でメインヒロイン・エレナを担当したのが市ノ瀬だった。この作品がま〜大好きだった私はこの時点で彼女の声に注目しており、そこから1年足らずでテレビアニメのヒロインも獲得し始め、めでたく一線級声優として名乗りを上げた時には「まぁ、俺は前から注目してたけどね!」と後方彼氏ヅラしてたわけだ。厳密にいうと「Repage」のスタートが2018年で、市ノ瀬が初のメインキャラを担当して事実上主役でデビューみたいな状態になった「ダーリン・イン・ザ・フランキス」と同時期なので、世間で彼女に気づいた人間はそこそこいそうではあるが。ちなみにダリフラの方はわたしゃ戸松にばかり注目しててイチゴちゃん(市ノ瀬キャラ)はそこまでみてなかったという。まぁ、一応2018年度のグランプリ選出の時「若手枠」として候補には挙げてるから許してほしい。

 そしてちょっと意外なのは、翌19年の時点で、私は早々と彼女を年度末のグランプリで(3位とはいえ)選出しているのである。これまで同部門の選出傾向を見ると、私は比較的安定志向というか、評価がある程度定まった役者さんしか俎上に上げない傾向にあり、わずか2年目で選んでいるというのは、やはりこの時点で彼女の声にそうとう惹かれていたのだろうことが窺える。こういう感覚ってのは惰性でアニメを見ることが多くなっているおっさんは大切にしていきたいと思うものである。まぁ、「おっさんが若い女の子の声を聞いて一喜一憂してるだけじゃなくて訳知り顔で品評までしている」という状況は相当にキモいのだが、それを言い出すと当企画自体が成り立たないので気にしないことにする。

 ちなみにハイパー余談だし、ネタバレになってしまうのだが、もう時効だし味わうチャンスもないのでここで話してしまうと、「グリムノーツ」で彼女が演じたエレナという2代目主人公は、ゲームの設定上かなりややこしいキャラになっている。(以下の文はネタバレ)→実は彼女は、ものすごく端折っていえば第1期でラスボスとして立ちはだかった魔女・モリガンの生まれ変わりである。

 なんでこんな話をしたかというと、市ノ瀬加那演じるエレナが魔女モリガンの転生体で、事実上の同一人物。そして、そんな魔女モリガンを演じるキャストが、能登麻美子なのである。もうお分かりであろう。「能登麻美子によって生まれた呪われし魔女の血族・市ノ瀬加那」という構図が、実は2019年時点で完成していたのだ。この後の2人の因縁は言わずもがなである。

 

・良きところ

 まだ若手の範疇に入る彼女をどのように褒めるか。具体的な言葉がなかなかまとまらないのだが、すげぇ誤解を招く言い方をするなら、その声の「座りの悪さ」みたいなところだと思っている。う〜ん、違うかな、なんかいい具合の言葉が見つからない。上述のグランプリで選出した際の文言では、私は「控えめで出過ぎたところがないのに、どこか奥底で眠るような力強さを感じさせる」と表現しており、これは当時の私が頑張った末の表現だと思う。そう、まずは「そこまで押し出さない」っていうのがほぼすべてのキャラの共通要素としてあるじゃないですか。比較対象として出すのも変だけどたとえば年代の近い鈴代紗弓とかなら「声から迸るエネルギー」って文句なくあると思うんだ。でも、市ノ瀬ボイスってのはまず「一旦奥に引く」とこからスタートする印象。それこそデビュー作である「ダリフラ」のイチゴもいわゆる滑り台ヒロインに属するキャラで、主人公を思うけど世界の設定上前に出られないポジション。「キャロル&チューズデイ」のダブルヒロインの1人であるチューズデイも、グイグイ出るキャロルの陰に隠れながら、少しずつ自我を見せていく立場だった。基本的に、彼女は「おっとり優しく、控えめに」という声質だと認知されているのは間違いないだろう。

 もちろんそうした声質の「おとなしめの」役者というのはいくらもいると思うのだが、彼女の場合はそうして「一歩引いた」時にも、そこに確固たる存在感が残る感覚がある。それこそ「グリムノーツ」でエレナ役に選ばれたのは「無垢な少女の裏に隠された魔女」を内包する可能性を見出されたからだろうし(多分ね)、市ノ瀬キャラの類型の代表としては最近の「奴隷エルフ嫁」のメインヒロイン・ネフィあたりの「ずっとそばにいることで発揮される存在感」みたいなものが我々に安心感を与えてくれる。単に声の高低だけで表現できる「元気がいい」「落ち着いている」の差を超えた、魂レベルでの「何かを揺るがす」感覚。これこそが市ノ瀬ボイスの最大の魅力。だからこそ、突き抜けた声を出した時の異物感も際立つことになるってのも注目ポイントになるかも。こっからはお勧めキャラで語ろう↓

 

 

・お勧めキャラ3選(くらい)

・「機動戦士ガンダム 水星の魔女」より「スレッタ・マーキュリー」

 まぁ、ここは外せないわけですよ。これこそが「ハズしにいった市ノ瀬」の代表格というか、スレッタをもって「市ノ瀬ワールド」が確立されたな、という感覚があった。市ノ瀬キャラの中では音域もテンションも高めのスレッタ。そこだけ見れば何故彼女がキャスティングされたかを考えた時に「田舎育ちのピュアっ子属性」を醸し出したかったのかなぁ、くらいの印象があり、実際にシティガール・ミオリネさんとのカップリングにおいて、たぬき娘スレッタのイモ臭い反応とか、ズレた行動がしっくりくる朴訥ボイスというのは間違いない。しかし、スレッタは単なるタヌキでは終わらない、紛れもない「主人公」である。彼女がプロスペラにかけられた呪い、モビルスーツ乗りとしてのぶっ飛んだ性能。それらが発揮された時にスレッタの「ズレ」は易々と人道をまたぐ。伝説となった平手シーンに代表されるスレッタの「越境」感は、市ノ瀬ボイスの持つ「座りの悪さ」を最大限に発揮した2面表示であり、彼女の「高低」、言い換えるなら「明暗」をフィーチャーした結果である。まぁ、今後もタヌキ娘のキャスティングに困ったら彼女を連れてきたらいいと思うよ。

 

・「葬送のフリーレン」より「フェルン」

 今回はひねらないっすよ。みんながみんな思いつく市ノ瀬キャラを挙げてるだけやんけ、と言われたらそれまでだが、やはり看板役には看板役の良さがある。フェルンを語る上で外せない要素はなんといってもその「熱の低さ」。サブヒロインだってぇのに、ここまで一切熱をあげずに淡々と、だけど燦々と(?)輝き続けるポジションってのも稀有じゃないですかね。そりゃ綾波ライクな「クールキャラ」ならはいて捨てるほどいるだろうが、フェルンって別に「クール」ではないのよね。だってふつーに怒るし。ってかむしろ短気なくらいだし。あんなにむっつりほっぺたふくらますだけで愛嬌を振りまける女の子、なかなかいないですよ。普通なら怒ってる女の子って怖いもん。

 これこそが市ノ瀬的2面表現の旨みってやつでさ、温度を下げて下げて、台詞の抑揚すら減らして感情に乏しいような外面を作っておきながら、フェルンって何故かその内面にいる「ふつーの女の子」もよく見えるんですよ。ちょっと育った環境が特殊だから対人コミュニケーションが変わってるだけで、子供っぽいわがままも言うし、お馬鹿なことだってしちゃう年相応の子供。まぁ、隣に齢1000歳以上のくせにもっと子供っぽい奴がいるせいで大人びた行動をしなきゃいけないってのはあるけどね。そのくせ、戦闘シーンとかのシリアスど真ん中の時にはクールさがそのまま「無敵の強さ」につながったりもする。キャラの裏が見たくてひっくり返したのに、もう1回ひっくり返しても元の面と違う面が見えちゃう、そんな珍奇な多面性が、偉大な魔法使いを育て上げているのだね。

 

・「江戸前エルフ」より「小伊万里いすず」

 あ、ごめんなさい、好きなだけです……でも、どうしても「能登麻美子との因縁」枠は外したくなかったんです……。金沢を守護する麗耳神社の巫女、いすずちゃん。彼女は御祭神であるエルフのハイラ(CV能登麻美子)と共に暮らしているが、ギャンブル狂いのハイラに手を焼きつつ、純粋にビジュアルが良すぎるハイラの強火ファンでもあり続ける。彼女が長年かけて作り続けるハイラ写真集は100冊を超え……まぁ、市ノ瀬キャラの中でもいい具合に「隠れた狂気」を内包している単なる女子高生である。ここにもまた市ノ瀬的表裏が隠れており、彼女の持って生まれた声質が綺麗に「巫女」という役職にマッチしているのもとてもとても美味しい。市ノ瀬ボイスの委員長キャラに怒られたいみたいな願望は「あやかしトライアングル」のファンとかも多分に抱えているだろうが、ハイラ様はそれを独占してるんだから羨ましくてしょうがない。まぁ、能登麻美子を独占している市ノ瀬が羨ましくてしょうがない部分も正直ある。

 

・「メイドインアビス」より「マアアさん」

 ごめん、名前だけでもあげないと……何が黄金郷だ、地獄じゃねぇか。

 

 

 以上です。若手声優の方が中の人のパーソナリティ部分をあまり知らずに書いてるので、より純粋に役者としての魅力を探れてる感がないではない。

 

 

・関連リンク集

新番チェック・Fairy gone フェアリーゴーン

2019年度・俺的アニメグランプリ(声優部門)

新番チェック・髭を剃る。そして女子高生を拾う。

ミュークルドリミーみっくす!第17話「お久しぶりです百合先輩」

新番チェック・機動戦士ガンダム 水星の魔女

江戸前エルフ第八話「彼女とエルフの事情」


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