忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[10897] [10896] [10895] [10894] [10893] [10892] [10891] [10890] [10889] [10888] [10887]

 ちかぺでございます。流石にちかぺはちかぺ呼びだなぁ。黒沢ともよ大先生の影響はとても大きい。ここまでのリストの中でも屈指の「おもしれー女」枠、安済さんの魅力にズームイン。

 

 




・馴れ初め

 つってもなぁ、ちかぺ好き好きな話は折に触れてしているので改めて書くこともあんまり無かったり……馴れ初めについても、9年前(!?)にグランプリで選出した時にだいたい書いてしまっているのだが、せっかくなので改めて振り返ろうか。

 ちかぺの名前を初めて見たのはこれも多くのファンに共通だろうが15年前(!!?)の「あにゃまる探偵キルミンずぅ」である。デビュー作でメインキャラという時点でかなりの厚遇であるが、ぶっちゃけこの時はそこまで印象に残っていたわけではない。何しろ主役の3姉妹の他2人が悠木碧・佐藤聡美というリーサルウェポンだったので、その隣で新人声優がどれだけ頑張ったところで眩すぎるハレーションの中に埋もれてしまうのは致し方なし。ただ、この時点での印象は一応「悪くはない」という評価だったので、新人の時点である程度の伸び代は感じられたということだろう。

 その後、ちかぺはモブなどで細々と役をつなぐ新人らしい露出度で数年を過ごすが、波が来るのは5年後の2014年、「棺姫のチャイカ」で再びの主人公抜擢。「キルミン」と同じ監督の作品だったので、もしかしたら当時の活躍が印象に残っていたのかも知れない。そしてここで忘れもしない「チャイカ節」を確立。この記憶に残る活躍こそが安済ヒストリーの起爆剤となった。確かチャイカの時点でラジオパーソナリティを担当し、この時点で「安済知佳」というやべーやつはじわじわ知れ渡り始めていたが、そのまま翌年の「響け!ユーフォニアム」へと繋がり、ユーフォラジオで北宇治カルテットを結成。北宇治高校の制服を身に纏ったぱっと見クールな美人さんは、あっという間に業界を侵食するに至る。

 

 

・良きところ

 ちかぺの場合はなぁ……ここまで紹介してきた全員がそうではあるんだけど、特に「中の人を見てろ」的なファンなのでなぁ。上述のグランプリ選出の時にやたら言及してるんだけど、とにかくルックスが良いというのが第一にあるあたりは私の罪深いところであるが、まぁ、ちかぺクラスならそこに言及しても許されるだろう。いちいち写真写りが良い「綺麗なおねーさん」、そりゃもう惹かれますよね。

 ももももちろん、最初に興味を抱いた時は外見なんて知らない状態からスタートしてますからね。やっぱキルミンよりもチャイカから触れた方がいいんだろうな。チャイカ語については聞いてもらうしかないのだが、もちろんそういうディレクションありきのキャラなのは間違いなかろうが、こんな無茶な台詞回しを成立させられるのはやっぱり役者としてのスキルの一端ですよ。アニメキャラの声を評する時によく「嘘っぽい話し方」みたいな批判が出ることがあるが、私はこれを常々当たり前のことだと思っている。だって実写じゃないんだもん、アニメの「に合う声」ってのは現実と違って然るべきなんですよ。そして、あまりにも「現実」とかけ離れた話し方をするキャラがいた時に、そこにいかに「嘘の実在感」を与えられるかってのが声優という職業の存在意義なわけで。そういう意味では、最初に活躍したフィールドが「嘘の極み」だったというのは、その後のちかぺヒストリーには大きなプラスだったんじゃなかろうか。

 そしてそこからの流れで出会ったのが高坂麗奈という運命の分岐点。この時の麗奈の存在感が“役者”安済知佳の全てを表現しきっていると言っても過言ではない(本人からしたら失礼な物言いだろうが)。麗奈もいわば「嘘の極み」というか、「こんなやつ隣にいたら絶対怖いだろ」の権化なんですが、武田綾乃が生み出してしまったモンスターを形にし、魅力にし、完成させたのは間違いなくちかぺの功績であろう。

 声優の声を表現する時のパラメーターは多分この記事群の中でも適当にあっちに行ったりこっちに行ったりすると思うのだが、使いやすい言葉で声の「硬さ」という概念がある。全くもって主観的な感覚なので実際に音波としてどういう要素を持ってるかは知らんが、ちかぺの声は私の中ではかなり「硬い」寄り。同じような高音域でも例えば石見舞菜香だったらかなり「柔らかい」寄りだと表現すると伝わるだろうか。この硬軟は別に良し悪しではなく、どれだけフィットして気持ちのいい役に使いこなせるかってのがポイントになってくる。ちかぺの場合、やはり麗奈の印象が強いこともあってか、だいぶ「硬い」声にフィーチャーした役回りが多く、同じ時期には「灰と幻想のグリムガル」のメリイ、「刻刻」の主人公・樹里など、生死をかけた緊迫した場面などでその真価を発揮する。

 その後、「ユーフォラジオ」などで中の人の爆裂状態が周知されるようになり、その硬さをさらに上の方に振り切ったかっとび役の割合が増えるようになり、例えば「DYNAZENON」でのちせ、「終末トレイン」の静留のようにちょいと斜に構えた幼い役回りから、ごぞんじ「リコリコ」の千束のように全てを舐め腐ったような超然としたギャル(?)まで、とにかく1ワード1ワードを「飛ばせる」役回りでの存在感を見せている。地声はそれなりに高いところにあるのに低めの音域でも「硬さ」と「強さ」を持ち合わせており、もちろんクールな役回りにもがっつり噛み合うし、直近では「デリコズ・ナーサリー」でショタにまでその版図を拡大している。高低/硬軟をおり混ぜて、ミステリアス・クレイジー・ファンキーにファニーと、安済ボイスの使い方は、ディレクション次第で無限の可能性を見せる。

 

 

 

・お勧めキャラ3選(じゃ収まりませんでした)

 

・「響け!ユーフォニアム」シリーズより「高坂麗奈」

 まぁ、ここまで散々名前出しちゃったし、とりあえず真っ先に挙げとくよ。麗奈があって出会えたちかぺ。ちかぺのおかげで完成した麗奈。この2人の縁は切っても切れないものですね。ちかぺの持つ「硬さ」が最もよく表出した「クレイジーモンスター」の完成形。「安済知佳概論」みたいな授業があった時に、麗奈の活躍(そしてユーフォラジオのちかぺ)さえ全部履修しとけばとりあえず単位は取れます。私も再履修したいんですけど、ラストオーディション回の麗奈は今見ても精神がぶっ壊れるのでリスクが高いです。

 

・「棺姫のチャイカ」より「チャイカ・トラバント」

 まぁこれもあげてしまったけども。チャイカについては、正直言えば「ちかぺヒストリー」の中ではまだまだ未成熟で、未完成なキャラではあった。声の使い方だってこれがベストかと言われたら分からんし、今のちかぺにもう1回チャイカをやってくれと頼んだら、多分2つも3つも上のレベルのチャイカが出てくることだろう。それでも、この時代、このタイミングでチャイカを作り上げたことが彼女の役者人生の礎になっていると、そんな気がしているのである。いや、本人がどう思ってるかは知らんけど。

 

・「荒ぶる季節の乙女どもよ。」より「菅原新菜」

 ほんとはクール系の役は全部麗奈で包括してしまおうかとも思ったんだが……やっぱこの子はちょっと異質なんだよなぁ。安済ボイスの持つ神秘性というか、「触っちゃいけない感じ」が見事にキャラの属性に絡まり合い、不可分な倒錯と禁忌感をもたらしている。作中の新菜の特異な立ち位置を考えるとほんとに「この声しかない」と思えてしまう幽玄の果て。こうして並べると、武田綾乃作品に岡田麿里作品に……生の感情を叩きつけるのがほんとに性に合ってるんだろうなぁ。

 

・「リコリス・リコイル」より「鏑木千束」

 これも有名作品を挙げるだけみたいになってるのは悔しいが、やはり「飲んだくれベクトルのちかぺ」が一番発揮されてるのはこいつなんだよな。対抗馬に「たくのみ。」のキャラもいるにはいるんだが、さすがにそれはコンセプトが先行しすぎるので。「女×女」のクソデカ感情を扱うちかぺが好きすぎるってのは大きな要因になってしまっているが、安済の場合は本人のキャラから一切百合を期待させずにキャラに憑依させてるのが独特だなぁ、とは思いますね。えっ、「百合を期待させる声優本人ってなんだよ」って話ですか? いいじゃないですか、百合営業を素直な心で楽しんでる消費者だっているんですよ!

 

・「Re:ゼロから始める異世界生活」より「シリウス・ロマネコンティ」

 直近の作品から期待枠で1キャラ取り上げざるを得なかった。ちかぺのクレイジー要素を振り切らせるとどうなるかっていうのは以前から見て(聞いて)みたかったんですよ。結果は「中の人が包帯ぐるぐる巻いて実写でやってくれねぇかな……」という結論で落ち着きました。ガンぎまってる時のちかぺの眼球ほんと好き。

 

・「クズの本懐」より「安楽岡花火」

 せめて最後にこの子だけは取り上げさせて。ちかぺヒストリーの中だとさ、やっぱ激アツクールとかハッピークレイジー方向に研ぎ澄ませた役が印象に残りやすいのだけど、僕としちゃぁこの花火さんのジリジリと焼け付くような「クズ」っぷりがほんとに安済イズムの極致だと思ってて。いや、別に本人がクズだと思ってるわけじゃないですよ。ちかぺは役者としては確実に「憑依型」だと思うんですが、派手に泣いたり叫んだりするキャラじゃなくても、ズブズブと沈み込むように「憑いちゃう」とここまでの表現にたどり着くのかと。本人はこの時の花火の心情、どれくらい計算づくでやってたんだろう。

 

 

 今後はなるべく3キャラに収められるように努力します……。

 あ、あと役者として全然関係ないから触れられなかったけど、「榎木淳弥の話してる時の安済」も憎らしくてとても好き。血縁カミングアウト、今後行う声優さんは是非ナイスエンタメに昇華してください(売りもんちゃうわ)。

 

 

・関連リンク集

番組感想・棺姫のチャイカ

響け!ユーフォニアム第三回「はじめてアンサンブル」

2015年度・俺的アニメグランプリ(声優部門)

新番チェック・クズの本懐

番組感想・刻刻

新番チェック・リコリス・リコイル

 
Amazonアフィリンク

拍手

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
[01/20 NONAME]
[01/19 NONAME]
[01/13 seachicken]
バーコード