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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 いやー………………すごいアニメだね。いやもうこれ、アニメか?

 あえてこういう書き方をするけど、これって日本では作れないアニメだ。語弊があるなら「日本では作らない」アニメになっていると思う。前回までの時点で実写ドラマが混じっているのは気を衒ったちょっとした演出かな、と思っていたんだけど、今回はもう、

半分くらい実写じゃねぇかと思えるくらいにゴリっゴリの実写ドラマに。こういうものは、多分日本のアニメ業界は「作らない」と思う。多分、長きに渡る日本のアニメの歴史を辿れば実写と組み合わせた作品はいくらかは存在はしているのだろうが、多分「アニメを求めている層」がそういう演出を求めていないのよね。そんでアニメに余計な実写要素が混ざると「アニメオタク」は拒否する可能性の方が高い。だから日本ではハナからそういう「商品作り」は考慮する必要すらなく、アニメ屋さんはただひたすらに「アニメ」を研ぎ澄ませるわけだ。仮に実写と次元を跨ぐことがあっても、尾石達也流のコラージュ演出とか、「おそ松さん」みたいなギャグに使われるのがせいぜいだろう。あ、「空中ブランコ」っていう異才はあったけど、あれも突然変異みたいなもんだしな。

 しかし、中国のアニメ業界はそんな縛りなど気にしない。まだまだ中国アニメの「型」など決まっていないだろうし、広く世界に発信する中華アニメの勢いを伸ばすためなら、とにかくエンタメとして受けそうな要素は何だって取り入れる。その1つが、今回の「実写ドラマとの境界跨ぎ」だ。余計な歴史もしがらみもないからこそ、本気のクオリティでこういう方向性を繰り出せる。

 で、そんな中国の「攻め」を見て日本人の私はどう思うかというと………………面白い。いや、そりゃ全部アニメで表現できるに越したことはないと思うけど、次元を「ズラし」たことによる効果ってのは間違いなくあるわけで、本作ではそれを「現世と崆(クウ)」の差分として採用している。別に現実世界で死んだ人間がぷにぷにアニメ世界に輪廻すると決まったわけではなかろうが、こうして「違う世界を渡ってきた者たちが争っているのだ。そして皆、生前には血の通ったドラマを送ってきたのだ」ということがダイレクトに伝わる演出はとても興味深い。

 別に実写ドラマパートは大した金もかかってないが、エフェクトを強めにかけているのでそこまで画面のクオリティは問題にならない。エフェクトを強くかけておくことで「越境感」とか「記憶の不確かさ」も演出できるので一石二鳥。太古の昔から「邯鄲の夢」なんて異世界転生(?)を語っている国の人たちはやっぱり「異界」の扱いを心得ているよ。実写パートが泥臭く野暮ったければ野暮ったいほど、キレキレぷにぷにのアニメパートとの差異も引き立つことになるわけで。アホみたいなバトルの内容も、どストレートな御涙頂戴ファミリードラマを彩る要素になってしまったら、そりゃおっちゃんはウルッときますし。どういう理由で父娘揃ってご臨終しちゃったんだろうなぁ。

 「アナザー誰ソ彼ホテル」とも言える今作、日中でどのように「死生観」の違いが出てくるかもちょっと楽しみ。いやはや、変な時代になったもんである。

 
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