最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
さっくらさぁん(CV矢作紗友里)。というわけで佐倉さんです。彼女の呼び方は普通に考えたら「あやねる」なんでしょうけど、割と珍しい事例で、最初に使ってた呼び名が後になって塗り替えられました。それくらいに佐倉さんは「佐倉さん」になってしまった。パイセンの力は偉大である。ちなみに申し訳ない報告だが、当企画にパイセンはエントリーしていない。最近あんまりメインでの仕事見ないからしゃーなし。
・馴れ初め 直前(と言っても1週間前)のみにゃみ同様、佐倉さんに関してもほぼデビュー直後からのお付き合いですね。厳密にはデビュー作は知らんけど、佐倉さんの存在が世間に知らしめられた「夢喰いメリー」の時に嫌でもその名前は意識することになった。だってほら、主役のくせに、あんま上手くないから……ということで、当企画では多分ここで初かな、「登場時に棒やんけと叩いてたけど気づいたら一線級にのしあがってた」パターンである。まぁ、普通に考えたら最初から上手い声優の方が珍しいわけで、大抵の人はこのルートを通るはずなんだけど……なんだろ、「最初に見た時からもう上手かった」っていうイレギュラーな人材が多すぎてな、佐倉さんみたいなパターンはかえって印象に残りますよね。今後も何人かこうして「なんでこんなんがメインヒロインに抜擢されてんねん!」みたいな文句を言い散らかしてた人もちょいちょい出てきます。 でも、世間的な評価も一致してるけどほんとに「夢喰いメリー」の時の佐倉さんはひよっこでしたからね。一応記録を遡ったらこの時私は「たどたどしいけど悪くない」と出たての新人をフォローするような書き方をしてるんだけど、これは初見で佐倉さんの才を見抜いてたわけでもなんでもなくて、その証拠に番組が終わった後は「やっぱダメやろ」と手のひらを返している。 しかし、そんな棒声優・佐倉綾音の時代はそこまで長くない。「夢喰いメリー」と同年、さっさとあの伝説の番組、無線十字架こと「Radio Cross」がスタート。そこから翌年「ちょろい」へとリニューアルし、佐倉さんとパイセンの愉快なコンビが業界を席巻していくことになる。さらに同年は「じょしらく」も放送開始。すでにこの時点で「アイムの血脈」は完全に受け継がれており、佐倉綾音のその後の道行きは決定していた。ぶっちゃけラジオのキャラが濃すぎてこの時代の佐倉さんが上手いだの下手だのという印象はあんまり覚えていないのだが、よりによって「じょしらく」の魔梨威さんが加速し始めた佐倉イズムにニコイチであるかのようにカチリとハマってしまう役だったため、そこからは放っておいてもブーストがかかり続け、「何をやっても許される」状態になってしまった。「メリー→マリィ」の短期間でそこまで変化があったとも思えないのだが、こればかりは中の人の影響で見る目が変わってしまったかもしれないと認めざるを得ない事案である。それ以降の佐倉さんはといえば、もはや使える全てを使いつぶしての傍若無人。ある一面を切り出せば、彼女こそが現代声優界における女王の1人と言えるかもしれない。過労でぶっ倒れないのがすごいよね。
・良きところ ラジオでキャラが突き抜けた弊害(?)としてどうしても本人の顔がチラつくってのはプラスにもマイナスにも働く部分だが、その部分を完全に差っ引けてないことを承知で書くなら、佐倉さんの最大の魅力は「ウザさ」であろう。いや、これもまた言葉が違うな……なんかこう、その声をどこに振り切っても他者の精神をざわりとさせる妙な「引っ掛かり」みたいなものがあると思ってるんですよ。最近の女性声優なんてものはファンの数に比例してアンチもつくものだが、個人的な観測だけの印象では「佐倉さんアンチ」って意外と多い気がするのよ。まー、登場作品が多くて嫌でも声を耳にするもんだから賛否色々と出てくるのはしょうがないのだが、そんな中で「聞きたくない」みたいな意見が出てくるのって、もしかしたら佐倉さんの声そのものが持つ、本質的な魔性なのではないかと。 「ウザ」が一番シンプルに発揮されるのはキーキーうるさいタイプの萌えボイスで、たとえば何作か担当したことがある「金髪ツインテロリ」枠でも黎明期にやって話題をよんだちんもぎさん。イラっとくるキャラを的確に「イラッとさせにくる」位置におくからこそ、やたらとその印象が強まっている気がする。似たような枠にはいっそ「ごちうさ」のココアさんを入れてしまってもいいかもしれないし、それこそ魔梨威さんとか、「のんのんびより」の夏海あたりも的確な小生意気さがイラッとさせにくる部分が重要なポイントだ。 なんで「ウザ」が効果的に働くんだろう、と考えてみると、佐倉さんは声質自体はやや硬質だと思ってるんだけど、そこにちょっと奥に籠ったような、鼻にかけたような呼気混じりの発声に特徴がありそう。人によってはこの発声が「媚び」のように聞こえたり「煽り」のように聞こえたり、時に必要以上に芝居がかった音に聞こえることがあるのかもしれない。ただ、こうして「奥にこもった音質」ってぇのは使い方次第で本当に色々な武器になり、個人的にはこれが「艶」に繋がっているという印象がある。ブログで言及した代表例は「有頂天家族」の海星。ロリの範疇に入る声質なので音域は割と地声そのままなのだが、ちょっと跳ねっ返りな性格がそのまま声に出ていて、顔すら見せない狸少女がその声の存在感だけで「とても美人さんだ」と思えた。「神経に触る」というのは、結局は強く人の感情を揺さぶる要素ということである。 そして佐倉さんの場合にはグッと低音に下げた場合の声の使い方も興味深い部分であり、声の硬さはそのままでも少年役が回ってきたりもするが、いわゆる「ショタ専門声優」と違って声質の関係でそこまで下がりきらない。その割に「ボーイッシュな女の子」の役が回ってくることも多く、あまり感情を表に出さずにぽろっと呟くように残した声でも何かと耳に残るものになる。抑えた部分の聞きやすさがあるおかげでそこから思い切り感情的な方向に振り切れた時の幅を大きく取ることができて、感情芝居のメリハリもつけやすい。この辺りの使いこなし方は純粋に個人的な鍛錬の賜物だが、やっぱりどこかに事務所の恐怖の先輩・日笠の影はチラつくんだよな。声質は違うのに、この2人の声の使い方・使われ方はどこか共通点を感じる。まぁ、「何やらせてもいいでしょ」っていう業界の信頼の表れなのだろうが。
・お勧めキャラ3選(じゃおさまらない) 流石に佐倉さんは制限解除でお願いします。Wikiとか見ると仕事量が限界突破してるもんで、流石にここから3つに絞るのは不可能なのよ。
・「四月は君の嘘」より「澤部椿」 多分私が佐倉さんに泣かされた最初のお仕事はここじゃなかったかな。純正幼馴染ヒロインの椿。彼女の決着をハッピーエンドとしてしまうのは色々と抵抗もあるが、彼女が彼女なりの幸せを掴み取ったのは何よりも本人の努力と気性のおかげ。まっすぐで気風のいい理想的な「元気っ子幼馴染」のパワーを佐倉ボイスがグッと際立たせてくれている。一応サブヒロインの扱いなので、ここでも「ちょっと気にさせる」その存在感が大きく機能している。
・「SHOW BY ROCK」シリーズより「モア」 ああ〜心がぴゅるぴゅるするんじゃぁ〜。埒外の存在である佐倉ボイスを埒外のままで使おうという人外のものです。異星人だから何してもいいんです。そういや佐倉さんのおっぱいキャストってこの辺りから(略)
・「少年アシベ GO1 GO! ゴマちゃん」より「ゆうまくん」 佐倉さんの純正ショタ役、この辺りがわかりやすいんですが、このアニメはついでにいろんな兼ね役も回されるもんでいろんな佐倉さんが楽しめるのが見どころでした。ちなみにもっと代表的な佐倉さんのショタ役は「シンカリオン」のハヤトとかです。そっちを選べよ。
・「僕のヒーローアカデミア」より「麗日お茶子」 トガちゃんを取り上げたならやっぱりお茶子も取り上げないとフェアじゃないよね。一応「メインヒロイン」の枠だとは思うんだけど、どっちかっていうと「もう1人のヒーロー」と言った方がいいのかな。感情をざわつかせる佐倉節を全力でパッションに振った時にどんな効果が得られるか。
・「十二大戦」より「庭取」 佐倉さんの「ウザ」を極限まで引き上げた代表役(活躍するのは1話だけ)。頭の悪そうなこすっからさ、それでも間違いなく実力はあるという闇の深さ、そして最後に見せてしまう隠しきれない愛嬌などなど、西尾維新の描く曲者キャラでもぴたりと合ってしまうのは人類としては問題児の部類。
・「五等分の花嫁」より「中野四葉」 別にフォロワーじゃないんだけど、「佐倉綾音とアニメ」を取り上げて五等分に触れないのはフェアじゃないな、と思って。
・「この音とまれ!」より「凰かずさ」 ピーピー泣かせたい佐倉さん枠代表。イラつくロリっ子(?)のくせして、根底に流れる精神性の尊さとか、隠しきれない人情味みたいなものを見せてくれる構図がほんと素敵。あと佐倉ボイスは自在に百合を顕現させる効果もあります。
・「メジャーセカンド」より「相良太鳳」 というわけで(何が?)。こいつもイラッとさせる能力の高い中学生だよなぁ。まさに真骨頂だし、自然と漂わせる危ない匂いもさすがである。いや、主に危ない担当は沢さんの方だった気もするが。
・「カノジョも彼女」より「佐木咲」 ツッコミに回った時の佐倉さんの代表的サンプル。しっかり自分もボケたいという欲求が滲み出るあたりがアイムスピリッツ。いまだにこのポジションは佐倉さん以外に適正キャストが思いつかない。
・「SPY×FAMILY」より「フィオナ」 ほら、すぐボケたがる。トーンを下げた時の佐倉さんの破壊力が伝わりやすいんじゃないでしょうか。胡散臭さって、役者においては武器になるんですよ。
・「わたしの幸せな結婚」より「齋森香耶」 「ウザ」の真骨頂にして、金髪ツインテ枠の最新版(ツインテじゃねぇよ)。ほんと酷い目にあわせてやりたいと思える逆撫でボイスに、それでも揺るがぬ高貴さもどこかにミックスされている。ここまで純粋に「いじめたいわぁ」と思わせる声は他にない。
・「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」より「心音淡雪」 ありのままの佐倉さん像、最新版。世界で最も「どちゃシコ」と言い慣れている女性声優。ちなみに2位は悠木碧(個人の感想です)。
・「BanG Dream!」シリーズより「美竹蘭」 やっぱ美竹なんだよなぁ……。低音で抑えた佐倉さんボイスの真骨頂にして、こんなんでもやっぱりいじめたくなる代表。そんでなんと言っても美竹としてステージに上がった時の佐倉さんのリアル美竹っぷりが凄まじく、いまだ2022のステージは忘れられない。
・「PSYCHO-PASS」シリーズより「霜月美佳」 というわけで、私の中でQueen of 佐倉綾音はやっぱり霜月美佳さんですね。彼女の生き様に、佐倉的エッセンスの全てが詰まっています。ピーピー泣かせたいし、ぐちゃぐちゃにしてやりたいけど、石に齧り付いてでも生き抜いてみせるという泥臭い貪欲さには惚れ惚れする。シビュラに認められたその才能は、現実世界でも犯罪係数を凌駕するのである。
記事を書くにあたって振り返りたい映像が多すぎてやたら時間がかかってしまった。今後もこんなことばっかりだったらたまったもんじゃない。佐倉さん、ひくわー。
・関連リンク集 劇場版「PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1」 「BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020→2022」 番組感想・VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた PR |
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