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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 椎名ァ! 第5話! みんなして必死になすべきことを成している時に、何1人だけ色ボケしとんねん! 流石に爆笑したわ! あ、あと野良猫さんは何週ぶりかの登場おめでとうございます。

 てなことからも分かる通り、少しずつMyGO組にもパスが渡り始める展開。これまでの4話に比べると明確な波風は多少収まって、心臓を鷲掴みにされるのではなく、ギリギリと万力で締め上げられるような回になりました。まぁ、ここまでの4話が起承転結だと「起」「驚天」「驚天」「驚天」みたいな流れで来てたので、ここで「転」くらいで一呼吸置きましょうよ。いや、展開だけ見たら何一つ治ってないし、次の展開への種まきでしかないのだけど。

 流石に先週と同じフォーマットを続けていると感想として発散し続けてしまいそうなので一旦簡単にまとめていこう。拾わなきゃいけない要素が多すぎるのでリアタイ視聴後の単発感想でどこまで拾えるかも分からないが、現状で私が見たい要素をピックアップすることで感想に替えたい。その場合、やっぱりキャラ1人1人で分けて考えるのが楽かな。

 まず、先週までは世間を賑わす坩堝のど真ん中にいたモーティスさん、今回はなんとほぼ登場せずという凋落。まぁ、最後に強烈な爆弾をぶん投げて2週続けてのホラー展開というノルマは果たしてくれたが、シンプルに「願いが歪み、全く想定していない方向に自分が全てを台無しにしてしまったせいで壊れる」という展開である。タチが悪いのは、あれだけやっといて壊れたのがモーティスではなく睦の方だということ。いや、壊れたってのも表現が違うか。モーティスに全部任せた結果大失敗したもんで、そりゃもう二度と出てこられなくなった。あまりにも自己肯定できずにいたため、もしかしたらモーティスの中でも若葉睦という存在はかき消えてしまいそうなのかもしれない。モーティス自身は睦を害する意図など全く無く、むしろ救いたいと思っての行動だったのに結果は真逆。そりゃ焦る。何が酷いって、睦がこれだけの状況になってしまい「1ヶ月引きこもり」という具体的な問題を抱えているというのに、そよが自宅を訪れた時にも対応したのはメイドさんだけなのである。父親のわかばも、みなみちゃんも娘に何一つ寄り添っていない。壊れるべくして壊れてしまったお人形に、そよは再び睦を宿らせることはできるのだろうか。

 此の期に及んで(いや、こんな事態だからこそ)表舞台に頑なに上がらない八幡海鈴。今や世間のMujicaファンの注目は「いつ八幡の(壊れる)ターンが来るんだ」という部分に集まっているが、Mujicaというバンドにも何一つ拘泥することなく、解散ライブ後に秒で帰った女。現時点でこいつがどんな綺麗事を並べようと、流石にMujicaが好きだったとかいうことは信じられないだろう。今後どこかでMujicaの唯一性を示し、先週モーティスが言っていた「たった1つの居場所」であると海鈴が感じられれば良いのだが、これまでの醜態を見せつけられて、海鈴にそんな感情が宿ることがあるのだろうか。それこそ「遅かれ早かれ」の1例でしかないわけで……よっぽど強烈な感情を海鈴自身に向けられる人物がいなければ海鈴の感情も跳ね返ってはこない。……椎名、おめぇ何ゆるんでんだ。お前だけが頼みの綱なんだから、なんとかしてくれ。

 そしてひたすらに株を上げ続ける奇跡の女、祐天寺若麦。ほんとすごい。解散の直接の原因になったくせに株が落ちない。むしろストップ高。今回Mujicaメンバーの中で楽器を弾いてる(練習してる)シーンが描かれたのってにゃむだけなのよ。自分が「終わらせた」バンドがあるのに、まだにゃむの中で「ドラマー」の仕事は終わっていない。それはもしかしたら今後のキャリアを考えての練習なのかもしれないが、例えば「演技の仕事」については若葉睦の影を睨みつけてグッと踏みとどまり、自己研鑽の糧としているのに、ドラムについてはそうした自制すら及んでいない。自宅に並べられた大量の演技理論の書籍に倍するだけ、彼女はドラムに打ち込んできたに違いない。現時点で一番バンドリ次元にふさわしい「キラキラドキドキ」の権利を有してるのって、間違いなく祐天寺。世間が何を思おうとも、彼女だけは最終的に不幸になってはいけない。彼女自身は「バラエティで売れてればOKです」とか嘯くだろうが、彼女の仮面は、いつだって脆弱なのだ。

 動きのなさで言えば睦と並ぶのが三角初華。今回彼女がやったことはただ消えてしまった祥子の幻影を追うことだけ。にゃむとは逆に放送開始から株を下げ続けるこの女が、未だ浮上の兆しを見せずに沈み続けているのは、この後にどんな地獄を用意しているからなのか。プリンの瓶の底から世界は暗転する。2杯のコーヒーを淹れようにも彼女には同居する友も、仮面を被った「ドロリス」すらいないのだ。にゃむにシカトされ、海鈴にも塩対応をくらった三角、こいつほんとにバンド内でも信用されてなかったのだろう。ちなみに今回明かされた三角絡みのもう1つの要素として、「回想シーンで2人で天体観測する燈と祥子」というシーンがある。燈は、祥子と一緒に(同じ)星を見ていた。そんな彼女が傷心で挫けそうになった時に行ったのがプラネタリウム。そしてそこで三角初華と出会っている。おそらく祥子は、幼かった頃に南の島で初華とも星を見ている。遠く輝く星が2人のボーカルに縁をもたらしたというのに、初華の視線はただ自室で虚空を見つめるばかりだ。

 そして1話目以来、久しぶりに全てのシーンがこの女のために費やされた、豊川祥子。彼女の人生行路にはツッコミどころも目白押しで、解散後に速攻でコールセンターに戻れたのも意味が分からんし、やっぱ赤羽警察署とマブであり続けていたのもなんだかなぁ。まるでAve Mujicaとして過ごしていた期間がすっぽり抜け落ちてしまったかのように、彼女の生活は地べたへ落ちた。ガールズバンドものとは思えないくらいに定点カメラが大活躍する小津安二郎の世界からまろびでた女子高生だ。彼女が戻った安アパートの光景、作曲ではなく学校の宿題をやるだけの机。彼女が忌み嫌った世界に戻ったにも関わらず、祥子の表情は今回一度たりとも動いていない。悲しみも何もない、ただ茫漠とした日常。失われたAve Mujicaの時間、そして苦しさも悲しさも何もかもを消し飛ばす、それはあたかも「忘却」であるかのような筆致である。ただ無関心であれば、人は不幸ではなくなる。バンドを失い、あれだけ固執して守ろうと必死だった父親との繋がりもすでに切れた。彼女にはもう、何も残されていない。

 いや、祥子自身が忘れても、世間がオブリビオニスから関心を失ったとしても、この世界には豊川祥子を忘れない者たちがいる。本来なら初華がその立場になるべきなのだが……未だ彼女はその域に辿り着けない。今回唯一、祥子の表情を動かした人物。かつての記憶への涙を喚起した人物。地べたに落ちた物を拾い上げられるこの世界の人物。もちろんそれは石を、ダンゴムシを、ただ掬い上げていたまっすぐな視線。高松燈以外に無いのだ。彼女は上履きのままで必死に走る。本来その靴で踏み越えてはいけない領域を跨ぐ。「校内→屋外→豊川邸」へと無遠慮に踏み入る。それはあたかもCRYCHICMyGO!!!!!Ave Mujicaと、音を繋ぐ意志でもあるかのようだ。

 燈の煽りにしか見えない付箋紙の不器用さは空いた口が塞がらない。ほんとにこの子は生きづらすぎる性格をしているが、CRYCHICを解散させたあの頃とは違い、燈の周りには友達がいる。余計なまでに口を開き、余計なまでに人を繋げる千早愛音がいる。毎年アンカーだった彼女の走力が役に立ったかどうかは分からないが、細い細い線を愛音が繋いだ。燈が再び、豊川家のピアノに辿り着いた。そこから音楽が生まれた。人形だった全てを忘れても、「人間になりたい」歌が生まれたあの場所へ。

 バンドを、やろう。

 

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