最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
文学的変態、第4話。まぁ、考えてみりゃ世にあふれる趣味趣向なんてものはあまねく個人的なフェティシズムの表れと言えるわけで……我々もどこかの領域においては、ひとかどの変態と言えるのかもしれませんね?(主語を大きくしていこう委員会) 今回のテーマは大きく2つ、「ラジオ放送」と「整井先輩(古典朗読)」。こうして見ると「放送部」という設定は意外にバリエーション豊富な切り口があって退屈しない便利なものなのかもしれませんな。 まずはラジオ放送。瑞希に誘われて昼の放送室にやってきたせいでなし崩し的に生放送に出演させられてしまう花奈。素人にいきなり生放送なんてそれだけで無理難題だってのに、元々コミュニケーションが苦手な花奈にいたってはちょっとしたいじめに近いかもしれない。人前で話すってだけでも緊張するのに、そのオーディエンスが目の前におらず、想像もできない不特定多数の人間がそれを聞いてるかもしれないとか思い出したら緊張ってレベルじゃねぇぞ。そう考えると、世の芸能人やら配信者やらがのうのうとしゃべってられるのってそれだけでも才能と言えるのかもしれない。当然一介の高校生がいきなりそんなことができるわけもなく、瑞希も無遠慮に「大失敗」と言っちゃうくらいの結果に終わった。自分から引き摺り込んでおいて失敗呼ばわりとか、なかなか酷いやつである。 でもまぁ、失敗で塞ぎ込んじゃうかと思った花奈も意外とタフな部分があって一安心。今作は花奈がショックを受けた時も「あんまりお話の上で深刻なショックじゃないですよ」って時にはデフォルメ調にしてワンクッション入れてくれるから安心です。逆に重要な心情の揺れについてはしっかりシリアスめにやります。今回で言うなら杏絡みのシーンはだいたいそれ。現時点では1人で全部抱え込んでるんだよな、あの子。 ちなみに失敗しちゃった花奈を助けてくれたのは一見ちゃらんぽらんな友人・猫井ちゃん。名が体を表しすぎるくらいに猫っぽい子で、CV根本京里とも相まってなかなか脳髄に響く子ではある。この子が素直に花奈の失敗を笑い飛ばし、そこからしっかりケアしてくれたおかげで彼女も前向きにラジオ放送に眼を向けることができた。持つべきものは良い友達。高校入学直後なんて、ほんと大事よそれ。 そして今回もう1人のキーパーソンである整井先輩。「文学的変態」という瑞希の言の通り、スイッチが入っちゃうとちょっと危ない人ではあるが、基本的には瑞希のフォローに回ってくれるいい人である。今回の朗読は彼女のターンであり、きよのんボイスで癒し満たしてくれるとても良い配置。なるほど、古典向きの声ってのはこういう声か。 今回整井さんのお話で一番興味深かったのは、やはり「古典を朗読するということ」について。考えてみれば不思議なもので、整井さんも言っていた通り、古典については「書いた当人だってどう読んでいたも分からない」文章である。日本語における言文一致が推進されたのはほんのここ100年程度の歴史しかなく、それ以前の筆記文学については、声に出して読むことを前提としていたかどうかすら定かでない。つまり、極論すれば「古文を読む」という行為自体、その作者の意に反する(少なくとも意図に含まれない)ズレた行為である可能性がある。また、現代の「朗読」は基本的に「伝える文学」であり、語り手と聞き手が共通の言語を持ち、そこに感情が乗るという前提の下で成立する行為。どのように読むかも分からない、読んでも意味すら伝わらないかもしれない、そんな文章を「声に出して読む」行為は、現代文の朗読とは目的を一にしないものなのだ。 それを理解した上で、整井さんは古文を「読む」。それはもはや朗読の枠を超えた純然たる「音」、「声」の娯楽なのかもしれない。いわば音調を味わう一種の音楽のようなもので、我々が意味も全くわかってないくせになんとなく洋楽を聞いちゃう感覚に似ているのかもしれない。もちろん、そこにしっかりと意味の解釈を含めて情景にまで想い至ることができればプラスアルファの楽しみもあるので、聞き手側が「なんとなく何言ってるか分かりそうな気がする」くらいの絶妙な距離感にあるのが「古文の朗読」なのだろう。意味解釈については、その後の整井先輩の熱弁の通りである。変態的とは言え、全くもって共感できるお話だったのではなかろうか。 まだまだ掘り下げれば「朗読」分野の興味深いお話は出てきそうですね。ただ、ここらでそろそろバトンは杏ちゃんの方にパスされるかな? 彼女の話になると、どこかトゲがあるもんだから花奈ちゃんの心がざわりとするのが不憫なのよね。早いとこ仲良くなってくれ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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