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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんかこの作品でグッときちゃうの癪だな……第10話。でもおっちゃん単純なもんで、やっぱり別れのシーンは辛かったわ。悲しくなったら「たいそうな話になっとるけど全部畜生カエルが気まぐれでやってることやぞ」ということを思い出してグッと堪えている。

 結局、突然の伏兵だった栄子の強襲から巻き返す方法は見つからず。なんとまぁ、店から追い出してシャッター閉じちゃえば追跡できなくなるとか、あまりにお手軽なワンウェイである。多分栄子は強制退出とルートのシャットアウトだけなら大してマポも使ってないだろうし、これまで5人で貯めた分はまるまる使えることになりそうだが……魔女修行としてはストック分だけでクリアってことにはならないみたいね。5人で99999、1人だったらざっと2万ということで、単純に頭割りで計算してるということに。そう考えると、5人で23000はかなりハイペースで頑張ってたってことなんやろね。

 とはいえ、そうして大量のマポと拠点を手に入れた栄子がドヤ顔でやりたい放題かというと全くもってそんなことはなく、むしろますます顔は曇っていく一方。1話目で必死にみんなで応援して進路問題が解決したと思ったのに、実際はなんも前に進んでいなかったということが明らかになり、今作の底意地の悪さというか、「そこは妙にリアルなんやな」ポイントが割と容赦ない。そりゃなぁ、気合いだけで医学部の判定上がったら苦労しねぇよなぁ。魔法使ったらA判定もらえるようになるんでしょうかね。

 加えて、ユイナたちを追い出した後のケロッペの様子も案の定ろくでもない。「魔女見習いのことでいちいち心痛めてたらキリがない」というスタンスに関しては、そりゃそういうもんだと言われたら受け入れるしかないのだが、「じゃぁなんで魔女見習いを育てているのか」と問われた際の「植物・ハムスター・アリの飼育みたいなもの」という返答はかなり危うい。結局、ケロッペからしたら人間などという魔力を持たない存在は本当に暇つぶしのための観察対象でしかないのかもしれない。目的意識すら希薄だとすればインキュベーターよりもタチが悪いとすらいえる(いや、あいつ以上はなかなかいねぇよ)。果たして栄子がここから何かを成すことができるのか。多分、こっちにきても虚しさが募るだけだと思うぞ。

 そうして追い出された5人は、もちろんなんとか店を奪還しようと意気込むが、魔法が切れてしばらくアズが使い物にならなかったり、そもそも女子高生5人が集まったところで有効な対策など思いつかなかったり。追い出された時点で万事窮しているのでケロッペ無しではお手上げ状態だ。それでもなんとか前向きに一致団結しようと普段通りの交流を深めるが、もはやそれは別れまでのカウントダウン、悲壮さを増幅するための盛大なフリにしかなっていない。

 ようやく姿を見せたアズの必死の休日プランは、少しでも前向きになろうとした彼女の小さくて大きな一歩の表れ。真っ直ぐに言いたいことがいえるようになったキョウカ市長、かつての憧れの存在との関係性が変わってきたマイ、そして一番明確に辛かった生活が好転したと報告するチョコ。それぞれの生活が魔女見習いの絆を通じて改善されていることが示され、どんどん「失ってはいけないもの」が大きくなっていく。あんなにチグハグで、ろくに同じ方向を見ていなった5人が、ここにきてようやくチームとして1つになっていく。

 個人的にいいな、と思った演出は、やはり現代っ子の象徴としてフル活用されているスマホの使い方。夜のユイナ宅での諸々、お泊まり会というだけでもそれなりに団結している感じは出せるのだが、1つだけ「あー、分かるー」と思ってしまったのが「大量の分電タップを繋いで全員がひとかたまりでスマホを充電してる」カット。みんな寝てる布団は当然バラバラなんだけど、ごちゃっとかたまりで置かれた大量のスマホが、まるで円陣でも組むかのようにみっしりと詰まっている様が端的に5人の距離感を示している。

 また、クライマックスとなる商店街のシーンでもスマホがフル活用されており、グループ通話を続けることで遠くて近い距離を演出し、5人で1つの連帯感を見せる。そしてそんなスマホに保存されているはずの大量の写真データ。ユイナはわざわざプリントしてお手紙としてしたためていたが、彼女たちの記憶が消える時、それに同期してスマホのデータもことごとく消え去っていく。現代人にとっての「記憶」とは、「記録」とはやはりスマホなのだ。現代人はスマホの写真データが消え、LINEの通話履歴が消えることで記憶が失われていく。もっともこの流れに抗ったのは、おそらく手書きで休日プランを練っていたアズだっただろうが、残念ながら彼女のお手製のメモも全て消え去ってしまった。

 普通に考えたら、ハイおしまいとなるはずのこの状況。まぁ、アニメ的には終わるわけがないので、どういう理屈で復帰できるのか、残りの話数を見守っていきましょう。……ほんと、なんでよりによってご当地アニメを目指してる作品がこんな筋立てになるやら……。

 
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