忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[1145] [1144] [1143] [1142] [1141] [1140] [1139] [1138] [1137] [1136] [1135]
チョーさんの校長率が異常な第8話。やまぶき高校校長、時定高校校長、ヒーローアカデミー校長、帝愛グループ地下労働者班長……チョーですなぁ。

 今回も「ベタ」という点ではいつも通りのエピソードではあるのだが、シナリオ・画面ともに珍しく振るわない回だった気がする。期待感が高くてハードルを上げてしまっている部分はあると思うのだが、今期を代表している作品がちょっと気の抜けた話数を作ってしまうというのは、何とも勿体無いところ。

 脚本面については、皆さん大望の(?)折紙サイクロンメインの回。彼が見切れている理由とか、普段はなかなか映らない特徴的なデザインがところ狭しと駆け回る勇姿がようやく見られる……と思いきや、全然そんなことはない。結局、2流ヒーローが本当に2流であることが分かっただけである。そして、そんな彼のヒーロー人生を揺さぶるような悩みが展開され、それがついでにルナティックと絡んだ上で解消されるという、うわべだけを見れば「イイハナシダナー」で終わるいつも通りのものである。ただ、正直言って消化不良な部分が多い。彼が過去に起こしてしまった親友との事件での振る舞いを後悔していることは伝わってくるのだが、それじゃ、なんで折紙さんが最終的にヒーローになっているのかが分からない。

 彼の持つコピー能力は汗を流したり髪が飛んだりする能力よりはよっぽど強いのは分かるのだが、コピー能力だけで荒事に挑めるとはとても思えないし、スポンサーだってブルーローズやスカイハイと比べてしまったら、こんなさえないパンピーまがいの奴に出資する気も起きないようにみえる。いや、むしろ本当に能力がコピーだけだったとしたら、ここまでの数話であれだけの災害現場に挑み続けていた根性は評価すべきであり、実は人間としての素質の段階で100倍パワーの虎徹達と肩を並べられるくらいの実力なんだろうか? 残念ながらシティの人々の反応を見る限りで、そういったポテンシャルは感じられない。はっきり言ってお荷物、広告塔としてもコストパフォーマンスが悪すぎる気がする。ヒーローたる条件が「スポンサーが付くこと」であるならば、折紙の現状がどのように確立されたのかという最も大切な部分が一切語られていないので、1本のストーリーとして消化不良なのだ。

 加えて、彼のお友達も、後悔を引き起こすような「純粋に痛ましい記憶」を演出するには、ちょっとクズ過ぎる。折紙さんがヘタレだったことは認めるが、だからといって、あんな強盗事件にコピーしか能力が無いヘタレが駆け付けたところで大した役にも立つまい。2人で突撃することを提案する時に「俺がサポートするから」っていうのも意味が分からない。どう考えてもお前メインだろうに。お前の能力なら地面の下から悪人をすっころばして、あとは地中に逃げていればおしまいだったろうに。なんで武闘派じゃない折紙を巻き込もうとしたのやら。そして、なんでそんなことで逆恨みしているやら。恨む側、恨まれる側、主要キャラクターの心情が全く追えないおかげで、形の上だけでの「ヒーロー物語」に没入出来なかったのは残念至極。

 そして、そんな消化不良のシナリオを演出するアニメ的な側面も、今回はなんだかショボい。作画枚数が足りてないのが丸わかりで、例えば校長先生が虎徹に抱きつくシーンや、虎鉄がたすきを外そうとワタワタするシーンなんかは動きがカクカクしてて見づらいし、CG画面ではルナティックと虎徹が交錯して殴り合う大事なシーンが、重みが乗っていないせいで決定力に欠ける。CG作画はどうしても中身を伴わない印象になりがちなのだが、この作品は手描きとのバランスやCG自体の細かさでそのあたりを補っていた。しかし、今回は手描き部分との境目もどこかちぐはぐで、実感を伴わないCGのデメリットばかりが浮いてしまっているように見えた。やはり、これまで維持されてきたクオリティを保つのは、なかなか大変な作業だったようである。

 以上、種々の理由で今ひとつ乗り切れなかった今回であるが、一応この作品のメインテーマである虎徹とバーナビーの関係性の進展については、なかなか順調。気づいたら「バニー」って呼び方についても何も言わなくなってるんだよね。「Let’s Believe」という言葉の使い方もなかなか上手い(まぁ、ヒーローの人気復興イベントに「Let’s Believe」っていうたすきを持ち出す時点でどうかとは思うけど)。ただ、友情確認イベントについても、ワンエピソードの中に折紙と虎徹が「友達を相手の攻撃から庇う」という同じ行為で表現しようとしていたのは、流石に手抜きが過ぎる気もしたんだけどね。そうでもしないと偏屈なバーナビーには伝わらなかった、ってことなのかねぇ。「ファイヤーエンブレムすら凌駕する恐ろしき青い炎」のはずが、今回は割とあっさり虎徹さんが堪えちゃったよね。ルナティックが見かけ倒しなのか、それとも虎鉄が無闇に頑丈なのか。どっちだ。

拍手

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
2
22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[10/21 seachicken]
[10/11 Serra]
[10/07 とみしの]
[10/05 NONAME]
[09/29 NONAME]
バーコード