最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ナイス真朱アワー、第7話。これまでの「分からない」バトル展開とはことなり、今回はAパートが三國の自分語り、そしてBパートが真朱による公麿観察という、視点が思い切りズレた1本になっている。こういう広げ方はちょっとダレてきていた本編のガス抜きには丁度良いですね。
正直言うと、Aパートはあまりピンと来ないお話だった。これまで完全に闇に包まれていた三國の成り立ちを描いたエピソードになっていたわけだが、父親や妹との関係性を語られたところで、現在の三國の姿には重なってこない。これまで培われてきた三國の人物像は「金融街で圧倒的な力を持ち、更に現実世界への影響を極力抑えるという無理難題に挑戦し、ある程度の成功を収める聖人君子のような人物」である。前回までで語られた公麿との絶妙な距離感も、一筋縄でいかない善悪観も、曰く言い難い三國の立ち位置を描出するための一手法として用意されたものであり、引いては最大の謎である金融街そのものの体現者として立ちはだかっていたと見ることも出来ただろう。 しかし、今回描かれた三國は、単なる「人」でしかない。躍起になって金融街で権力を増そうとしているのも父親への反感が動機であったし、卓越したディールさばきも、単なる父親の帝王学の影響。妹への執念が原動力なので決して悪人のカテゴリに入るような人間でないのは間違い無かろうが、だからといって、純粋な善でもないし、視聴者が想像出来ないような超越性も見えてこない。わざわざ時間を割いて描かれた割には、せいぜい「フーン」というレベルのお話。もちろん、今後の展開でこうした三國の人となりが関係してくるからこその設定なのだろうが、今までの方向性とかみ合っていないような気がしたのは、どうも勿体無い部分である。 他方、Bパートの真朱担当分は、特に難しいことを言っているわけでもないし、大きな新事実が明らかになったわけでもない。その上で、これまで少しずつ積み重ねてきた公麿と真朱の関係性の中間決算となっており、意外に面白い要素になっていたことに気づかされる。公麿は真朱を「人として」扱っているし、そんな公麿を、珍獣でも見つめるかのように、真朱が事細かに観察する。そして、今回の「時間差ブチキレ」で表されるように、公麿もアセット同様に、充分「妙な人間」なのだ。 二人の関係性は「道具とユーザー」でも「ペットと飼い主」でも、ましてや「男と女」でもない。あくまで「なんか分からないもの と なんか分からないもの」だったのだ。へんてこではあるが、考えてみりゃ当たり前のことなのかもしれない。もちろん、そんなスタート地点だったからこそ、少しずつ距離を縮め、いつの間にか(画面上では)寄り添うようにして同じ方向をみる2人の関係性が微笑ましく見えるのである。真朱が自然に公麿に並び立った画面は、これまで特徴的だったこの作品の「分割画面」を上手く使った面白いカットである。 ただ、1つだけ気になったのは、結局アントレとアセットの関係ってのは何が普通なのか、というのがはっきりしていなかった部分。今回のお話である程度「真朱と公麿」については提示されたわけだが、例えば無理矢理飯を食べさせようとして公麿に切れられていた連中とかが、はたしてこの世界においてどれくらい普通なのか、もしくはどのくらいスタンダードなのかが分からなかった。真朱が言うように、「たまたま真朱が人型だから公麿がああいう風に接している」というのが真実だったとしたら、公麿と真朱の特殊な関係性に何の価値も無いことになってしまうわけだが、現時点でそれを否定する材料が与えられておらず、唯一「公麿は特殊なアントレである」ことを保証するのが、件の「無理矢理飯喰わせコンビ」なのだ。でも、普通に考えたら、アセットが人型だったらみんな公麿くらいの接し方になりそうな気がしてしまう。あのコンビの方が、単にヤな奴なだけに見えてしまう。そのあたりの「一般的な金融街の風景」をもう少し細かく設定しておいてくれれば、今回のほのかなラブストーリー(もどき)にもより味が出たと思うのだが……まぁ、これまではそういう部分に筆を割きにくかったからなぁ。 とりあえず、公麿と三國という、2つの極がくっきりと浮かび上がることになった。あとは、このあてどない物語にどのような決着を付けるかだ。現時点では、まったく予想も付かないだけに、これからもしっかりと見ていかねばならないですわ。 PR |
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