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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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6月3日 ドラフト模様(NPH,MBS,SOM

ピック順 【Mei】→【Serra】→【Sangriter】→【Alessi】→【Thraxi】→【Metallica

 「新たなるファイレクシア」3回戦。気づけば安定した6人戦環境が維持できているのは嬉しい限りである。ただ、連続で6人戦が開催されるのは久し振りのことで、実際に5戦やると精神的にも体力的にも結構へろへろになるのである。一昔前には一晩でダブルのドラフトを回したり出来たものなのに……歳は取りたくないものですなぁ。ちなみに、世間では日本選手権予選真っ盛り、今週末も近所で開催されているようなのだが、こちとら忙しくて顔を覗かせることも能わず。まぁ、現環境スタンとかで勝てるとは欠片も思えないんですけどね。

 



     AL SE TH SA ME MT

AL  ー  ○  ×  ◎  ×  ×  2ー3 4

SE  ×  ー  ×  ×  ×  ×  0ー5 6

TH  ○  ◎  ー  ◎  ×  ◎  4ー1 2

SA  ×  ◎  ×  ー  ◎  ×  2ー3 5

ME  ○  ○  ◎  ×  ー  ◎  4ー1 1

MT  ◎  ○  ×  ○  ×  ー  3ー2 3

 

1位 【Mei】 赤白 <溶鉱炉の大長 主の呼び声 知性の爆発

 初参戦時(ドラフトNo.10)の時のビギナーズラック優勝から数えて8ヶ月。ついにこの男が栄冠を勝ち取る日がやってきた。2度目の優勝は、雨にも負けず、風にも負けず、先輩達の恫喝にも一切空気を読まずに折れず、ひたすらボロスに走り続けた結果のデッキであった。とはいえ、今回は後述するが6人中3人が青黒というトチ狂った色配分になっており、白赤は完全に穴、ピック中の妨害も一切無く、勝つべくして勝てるデッキと言ってしまって良いものだっただろう。これでまたデッキ偏向の度合いが強くなるかと思うと、溜息が出るな。わたしゃ個人的に土地とか土地とかに見放されているうちに瞬殺されたのでこのデッキの強さをあまり見てはいないのだが、「縫合の僧侶」がずらりと3体並んだ試合とか、そりゃ強いとかいうもんじゃないとは思われる。あとは要所要所で爆発してた「知性の爆発」ね。やっぱり世界は全体除去で出来ているんだなぁ、としみじみ思わせる。あまり良い想い出ではないので、心ない先輩たちはさっさと今日の試合を忘れることにします。内輪ネタだが、数年前に引退したプレイヤーにも、優勝するたびにぞんざいな扱いを受ける可哀想な奴がいたっけなぁ。あいつが好んだ色が青だったことを考えると、まだボロスビートでさっさとゲームを決めてくれるこちらの方がマシなのかもしれない。

 

2位 【Thraxi】 黒青 <隷属 堕落した良心 決断の手綱>

 また2位かぁ……なんだろね、このシルバーコレクターっぷりは。毎回デッキを組み終わった後に内心「今週はもらっただろ」とこっそり死亡フラグを立てているのが悪いのだろうか……とまぁ、愚痴は置いといて、今回はせっかくなので、初心者の誰か向けに私のピック中の思考の方向性をプレイバックしてみよう。何かの参考になったり、悪い見本になれば幸いである(例によってピック表を開きながら見てもらうと良いと思います)。

 1パック目、ピック候補は「隷属」「寄生的移植」「つながれた喉首追い」「グリッサの嘲笑」あたりだが、純粋なカードパワーからすんなり「隷属」1択。色が被る「移植」や、感染に誘導する「喉首追い」を流したことは、一応頭の片隅に入れておく。2引きは「病毒のドレイク」「グレムリン地雷」あたりが候補で、1枚でゲームが決められる「ドレイク」を引く。同じパックにやっぱりコンセプトが被る「荒廃の工作員」がおり、このパックの有効カードが限られている(つまり下と被りやすい)のはネックだが、まぁ、基本上家有利だし。3引き、今日1回目の難しい選択。アドバンテージカードの「納墓の総督」か、強力な感染プッシュとなる「喉首追い」か。悩んだ結果、この巡目ではまだ受けの広い「総督」を選択。アドバンテージが確約されたユーティリティは流石に強い。2枚の「喉首追い」を流したことにより、感染に行くかどうかは保留状態になる。4引き、色だけを見れば「尖塔の監視者」だが、ここは除去優先で赤の「祭殿」。このカードが強いことは公式ページの記事を見ていて得られた情報である。一応先に引いた「病毒のドレイク」との相性も良好だ。そして決定打となる5引き、2枚目の「病毒のドレイク」である。ここまで来れば、上家数人に青がいないことは確定させてもいいだろう。強力に方向性を示唆するアンコが2枚引けたのだし、再び青黒感染への道が見えてくる。6引き、ここで1回流したと思った黒の「祭殿」が再び現れる。実を言うと感染には必須の「変異原性の成長」との選択でかなり悩んだのだが、もう「祭殿」を取れるチャンスは無いかと思っておさえる。結果だけを見れば、まだ流れてくる状態だったので、「成長」引きが正解だったかも。7引きは帰ってくることを確信犯的に狙っていた「法務官の掌握」。絶対にみんな過小評価してくれると信じていた(まぁ、実際この程度の評価であっているとは思うけど)。8引きは穴埋め、9引きは再び「グレムリン地雷」との2択だが、この時点で「盲目の盲信者」が残っているということは黒が卓に少ないのではないか、との判断でクリーチャーのラインを補充していく。この段階で軽めのクリーチャーが0枚だしね。また、「病毒のドレイク」を主軸に据えるとなると、どうしたって遅めのコントロールにならざるを得ないことは意識する必要がある。そんな状態に10引き「精神の障壁」は渡りに船。更に11引きではまさかの「蔑み」リターンである。正直ニヤニヤが止まらない。1パック目、かなり明確な方向性が示されたグッドな青黒コンが目指せる状態。ただ、青は多めに流しているので、2パック目でのリターンがあまり期待出来ないのが不安か。

 2パック目、パックを開けたら「堕落した良心」。ノータイムである。2引きがこの日3度目の悩みタイム。コントロール押しの「鋼の妨害」と、純粋な追加戦力である「敗血のネズミ」。今になって振り返ると、これは「ネズミ」引きが正解だった気がしないでもないのだが、この時点で5マナ以上のコントロール奪取カードが2枚、カウンター1枚にハンデス2枚、もう、完全なコントロールデッキ。そうなると、格好を付ける(コンセプトをえぐり出す)ために尖った方のカードを選んでしまうのは、私の癖なのである。みなさんは、どちらが正しいと思います? あとは3引きでも「鋼の妨害」を回収。一応「ガーゴイル」がいるのだが、既に5マナ以上のスロットは2枚確定しているので、慌てて取るカードではない。4引きは色の合うカードが「生体解剖」のみ。クリーチャー数が少ないうちのデッキには無用の長物であるので、カット、もしくはタッチ見込みの「ファングレンの匪賊」で。5引き、この巡目でまさかの「荒廃後家蜘蛛」である。1つ前の「ファングレン」も合わせて、突如緑タッチの芽が出てくる悩ましい状態。ここはいっそ諦めてマナソースである「太陽の宝球」が正解だった気もする。今回緑感染おらんかったしね。6引き、前述の「コンセプト固め」なら「目的のための燃料」の方が格好良いのだが、流石に低マナ域がガラガラなのが怖くなって、先週もお世話になった「突風掬い」。これは当然か。あとの流れは手なりで。気づくと緑タッチの可能性も交えて「ピスタスの一撃」が2枚になったのが謎である。

 3パック目、パックを開けたら「決断の手綱」……もう分かりますよね。そして2引き、この日最後の悩ましタイム、「執行の悪魔」「皮裂き」の2択である。多分、このレベルのパワーになると「どっちでもいいわ!」みたいな勢いなのだが、私の選択は「皮裂き」。既に5マナ以上でゲームを決められるカードが3枚確定しているのだ。更に「クリーチャーが少ない」という悩みもあるため、一気に足りない部分を埋めてくれる「皮裂き」さんに軍配を上げた。結果的には正しい選択だったと思っている。あとはもう、低めのマナ域を中心に、あまり悩む必要も無いピックが続くだけ。最終的なデッキは、緑タッチはやめて純正青黒の高性能コントロールデッキ。レシピは以下。さて、あなたならどんなピックになったかしらね?

 ・クリーチャー(12)

「煙霧吐き」「解剖妖魔」「疫病のとげ刺し」「突風掬い」「盲目の盲信者」「伝染病の屍賊」「モリオックの模造品」「病毒のドレイク」×2「皮裂き」「納墓の総督」「黒死病の魂喰い」

 ・その他スペル(12)

「蔑み」「鋼の妨害」×2「闇の掌握」「燃え上がる憤怒の祭殿」「精神の障壁」「法務官の掌握」「限界無き力の祭殿」「水銀の縛め」「堕落した良心」「隷属」「決断の手綱」

 ・土地 沼×8 島×8

 

 

3位 【Metallica】 青黒 <練達の接合者 ファイレクシアの十字軍 エズーリの大部隊

 なんやかんやいって、参戦3回目にして3勝をもぎ取っての3位。これはかなり立派な数字だと思いますよ。もう少し自信を持ってもらって大丈夫です。しかも今回は、パックの流れもあって上家とまる被りの青黒感染という、微妙な立ち位置での戦績だし、デッキの軸を守り通せたのは良い傾向だと思われます。あとはスタック起動型能力とかについての細かいルールを覚える部分かね。特にスタックを使ったトリックについては、戦績にも大きく影響する部分なので意識して覚える方が良いと思われる。正確なルールテキストを読むと流石にややこしいので、MTGwikiあたりの解説で学ぶのが良いのではなかろうか。手始めに「スタック」や「ブロテクション」などを参照してみるとよい。……と、ここまで書いてから当の本人のPCが先日ぶっ壊れたことを思い出した。いえ〜い、この記事見てる〜?

 

4位 【Alessi】 緑赤白 <刃の接合者 胆液の水源 吠える絡みワーム>

 今回一番分かりにくいデッキがここ。敢えて表現するならナヤビートということになるのだろうが、デッキの中で一番印象的なパーツは「ヴィリジアンの密使」×2で、これに「地平線の呪文爆弾」まで加えて、やたらと土地が並んでいる印象がばかりが目立った。対戦しているこちらから見ても、確実なマナフラッドデッキで、冗談で言っていた「荒廃鋼の巨像入れときゃよかったんじゃ?」も冗談に見えないレベルであった。1引きレアの「刃の接合者」を始め、「鋼のヘルカイト」「ルーメングリッドのガーゴイル」「吠える絡みワーム」「ファングレンの匪賊」などの重たいカードの数は多く、確かにマナをたぎらせる必要があったのは間違い無いのだが、やはり青黒優勢のカードプールということで、相手からはとにかく除去が飛んでくる。なかなかクリーチャー主体のデッキ構成で勝ちきれなかったようである。あと、「グレムリン地雷」が微妙に信頼を失った感がある。強いんだけどね、強いんだけどね。

 

5位 【Sangriter】 白赤 <ドロスの大長 縒り糸歩き 伝染病の留め金>

 本当によくもまぁ、と感心するくらいに、毎回予想の斜め上を行くデッキを組んでくれるのがここ。今回のサプライズメニューは、なんと「白赤感染」である。嘘のような本当の話で、デッキの中心には「ノーンの僧侶」×2と「剃刀の豚」×2が鎮座しており、「赤の感染コモンは強いんだけどねぇ、使えるデッキがないからねぇ」というお約束の駄目出しを、あり得ない方向から解決してしまった。その他にも「枝モズ」が2体、「敗残のレオニン」1体いるが、感染クリーチャーはこの7体で全て。お世辞にも多いとは言えない陣容。それをバックアップしてしまうのが、取りそろえられた精鋭3枚の装備品、「縒り糸歩き」「調和者隊の盾」「闊歩するものの装具」。特に「縒り糸歩き」は相変わらずのひどさで、装備品によるタフネスアップと、絶対防御を布く到達の組み合わせが、「ノーンの僧侶」をはるけき高みまで持ち上げ、「剃刀の豚」をかつてないクラスの特攻隊長に昇華させる。あげく隣に明らかに空気を読んでない風の「ゴブリンの戦煽り」が登場し、「ノーンの僧侶」が2/4警戒で殴ってきたり、「剃刀の豚」が3/1先制で殴ってきた時のうざさといったら。これまであり得なかったデッキスタイルだけに、対処には本当に四苦八苦しました。相当性格の捻れた人間じゃなきゃ組めないデッキだよなぁ。

 

6位 【Serra】 黒青 <不気味な苦悩 病気の拡散 荒廃のドラゴン、スキジリクス

 本日3人目の青黒デッキである。流石に3人が全く同じ2色で被るっていう事態はなかなか無かったなぁ。そしてこの人はそんな流れの最下流にいたわけで。その時点でキツイのは間違い無かろうが、それでもデッキとしては弱く見えないレベルになっているあたり、今回の青黒がどれだけフィーバーしてたかが分かろうというものだ。除去の性質だけを見れば、「不気味な苦悩」×2「病気の拡散」とおさえたここが一番優秀に見えるし、決め技の「スキジリクス」様でワンチャンスを狙える構成も悪くないだろう。ただ、やっぱり感染デッキは6人卓で4人も回せるほどプールが多くないのである(まぁ、1人は異次元の感染だったからあんまりピックが被らなかったけどね)。中途半端に黒感染のプールが充実していたために、黒ビートみたいな逃げのルートを封じられたのは不幸だったのかもしれない。ただ、全敗終了した後にも「負けたけど悔しさが一向にわき上がってこない」との言葉を残しており、その原因は初回で優勝しちゃったことにあるらしい。駄目だろ! もっとアツくなれよ! ……いや、これ以上面倒な相手が増えるのも面倒だし、そのままでもいいです。はい。

 

 

今回のピック表

 

 【Mei】(赤白)   Serra】(黒青)  【Sangriter(白赤)

                         

 【Metallica】(青黒)Thraxi】(黒青)←【Alessi】(緑赤白)

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