ドラフト通信No.33 6/10

 ６月１０日　ドラフト模様（NPH,MBS,SOM）

ピック順　【Serra】→【Thraxi】→【Metallica】→【Mei】→【Alessi】

　今週末は色々しんどくて通信頑張って書く気がおきなーい。理由１，眠い。理由２，優勝者が前回全敗して「負けても悔しい気持ちが特に起こらない」とか余裕ぶっこいてた奴だ。理由３，土地めっちゃ引く。毎ターン土地がおけるデッキって、強いんだぜ、知ってたか？　あ、今週は連絡系統に齟齬があったみたいで、６人じゃなくて５人でーす。

 　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＭＥ　ＭＴ

ＡＬ　　ー　　×　　○　　○　　◎　　３ー１　２

ＳＥ　　◎　　ー　　◎　　○　　◎　　４ー０　１

ＴＨ　　×　　×　　ー　　○　　◎　　２ー２　３

ＭＥ　　×　　×　　×　　ー　　×　　０ー４　５

ＭＴ　　×　　×　　×　　○　　ー　　１ー３　４

 

１位　【Serra】　白赤　＜侵略の寄生虫　ファイレクシアの再誕　ワームとぐろエンジン＞

　前回全敗、今週全勝。優勝決めて必死に帰宅、なんぞコレ。捨て台詞は「レアゲーだよ、悪いか」。そりゃ、ラスゴかワームだったら勝てますがな。と、愚痴りたいところではあるが、別にそのどちらがない試合でも普通に勝てるだけのデッキですよ。改めてピック表を見てみるとそこまで驚くピースがあるってわけではないのだが、分かりやすいボロスの前のめり感が出るような粒の揃い方。「審問官の総督」や「ゴブリンの戦煽り」、毎度お馴染み「きらめく鷹の偶像」だって、「傷跡」パックが減った現在では実に貴重な安定アタッカー。「窯歩き」だって普通にパンチパンチですわ。ま、どれだけフォローしても、レアに負けたっていう想い出は拭えませんけど。

 

２位　【Alessi】　黒赤緑　＜変換室　吸血術士　屍気を飛ばすもの＞

　個人的には「吸血術士」にボッコボコにされたイメージしかないので「あんたもレアゲーだよ！」と叫びたいんだけど、改めて見るとやっぱり渋めの赤黒除去コン。コントロールデッキとは言っても、ビートスピードは割と早い。除去をずらりと並べると「電位の負荷」×２「石弾化」「グリッサの嘲笑」「寄生的移植」「病気の拡散」「オキシダの屑鉄溶かし」「シルヴォクの模造品」と並ぶ。このうちでもやはり注目すべきは、「新たなるファイレクシア」産の２種類の火力が、どちらも本体を狙えちゃう部分だ。どこから火力が飛んでくるか分からないので、ライフのセーフラインが分からないのだ。クリーチャーが割と地味なのに、常にコンバットに緊張感があるのは、「今の手札はどの除去なのだ？」という疑心暗鬼が勝手な危機感を生んでしまうためなのだ。そして自称切り札の「死の犬」の何とも避けられないダメージ効率の恐ろしさよ。あのシーンだけは「感染デッキにしておけばよかった」と微妙に後悔したほどですがな。

 

３位　【Thraxi】　白赤緑青　＜ノーンの別館　ヘルカイトの点火者　ダークスティールの斧＞

　やべぇ、シルバーコレクターっぷりに不満を漏らしたせいか、シルバーすらコレクト出来なくなった。でもまぁ、今回のデッキは仕方ないよなぁ。一応、沼を入れてないから表示は４色デッキになってるけど、黒のカードもばっちり入ってるので５色デッキなんですよ。こんなデッキでも平気で作れるあたり、やっぱりNPHは凄いなぁ。２パック目開始時に「俺は白いデッキを作ってるんだよな？」と思って確認したら、平地が確実に必要なカードが２枚の「探知の接合者」だけだったときの衝撃といったら。流れとしては、１パック目「白メインの……サブが青？　緑？　３色にして全部の接合者ぶっ込みたいなぁ」、２パック目、「１引きが赤レアな上に火力もくるしなぁ……青切るしかないかなぁ……」、３パック目、「マナカーブ？　何それ。もう、どうせ序盤に必要な色マナなんて無いし、全部の土地ぶっ込めば夢のゴーレム軍団が出撃可能だぜ！」というわけで、デッキの土地配分は平地５・山５・森４・島３というナイスデッキになったぞ。ただ、試合後にはちょっと反省した。「沼も入れておけばよかったな」と。

 

４位　【Metallica】　緑青　＜尖塔の大長　核をうろつくもの　絡み線の壁＞

　今回の感染人。いつも感染を専門にしている某氏が欠席だったことも理由だろうが、やはりNPHは意識的に感染に向かうためのパーツが少なく、他の４人はそこまでのプッシュが無い状態で様子見に回ってしまった。その結果、ここに感染パーツが集まることになったのだが、フェイバリットアイテムが「荒廃の工作員」ということもあり、カラーリングは黒ではなく青を採用した緑青になっている。そのために３パック目でのパーツ回収が難しく、デッキのレベルはボチボチといったところ。パックの巡りのおかげで「つながれた喉首追い」を回収するチャンスが無かったこと、そして「傷跡」から２マナ感染トリオが１枚も出なかったことが非常に残念である。今回は「ぎらつかせのエルフ」が２体キープ出来たし、速度を上げられれば「かき鳴らし鳥」「容赦無い潮流」と２枚揃えた増殖バーツも上手い使い方が出来たと思うのだが。でもまぁ、一回はブン回りしたみたいだし、それはそれで。黒が使えなかったことを残念がってはいたが、まぁ、慣れないうちは無理な３色はリスキーだしね。このくらいの組成が穏当なんじゃなかろうか。

 

５位　【Mei】　白青　＜刃の接合者　堕落した良心　活線の鞭＞

　前回優勝、今回全敗。心を込めて「ざまぁｗｗｗ」という言葉を贈らせてもらおう。色々とグチグチ言っていたが、「金属術がやりにくくなったのがきついよー」とか漏らしてるなら、最初からやらなきゃいいと思うのだが、どうしてそうたった１つのアーキタイプにこだわり続けるのだろう。ひょっとして親戚にミラディン人でもいるのだろうか。今回は「純鋼の聖騎士」「王の摂政、ケンバ」などのレアに引かれる形で装備品を詰め込んだデッキになっているわけだが、そりゃまぁ、装備品を詰め込んだデッキならば装備品を引くのは当然なのである。「除去が少ないのがネック」と言っていたが、本当にデッキを突き詰めたいのなら、余計な除去スロットを削って土台となるクリーチャーを水増しした方が良かった可能性すらあるのだ。あと、そろそろ「呪文滑らず」に改名してもいい頃かもしれない。「すべらんなぁ〜」。

 

 

今回のピック表

 

　【Serra】（白赤）　　→【Thraxi】（白赤緑青）　→　【Metallica】(緑青)

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　【Alessi】（黒赤）　　　　　　　←　　　　　　　　【Mei】（白青）