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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「永久のユウグレ」 6→4

 「沢城みゆきのボディ(声)に、富田美憂の心(声)を合わせて、最強の存在を、作りたいんですよ〜」

「キャ〜〜〜〜〜!」

 個人的に今作を評価できる部分があるとしたらそこでしたけど……それ以外はなぁ……。最初の評点は第0話時点でのものですので、紆余曲折を経ての最後はどうにも……ウーン。

 直感的に一番ダメだと思ったのはやっぱり中盤の筋運びですよ。目的もよく分からないロードムービーを全体の半分以上の話数を使ってダラダラやられたところで、「P.A.WORKSのオリジナルアニメ、毎回悩ましすぎるナ……」とあいそをつかしてしまった人も多いんじゃなかろうか。ただ、それならラスト数話の怒涛の展開だけは面白かったかと言われると、そっちはそっちで釈然としないものは残っている。ざっくりした表現をするなら、どうにも問題を上っ面でしか見ていない独善的な部分が多過ぎたような気がしている。

 例えば今回一番の被害者は当然ヨイヤミ・アモルコンビなわけだが、ヨイヤミさんはその胸の内にどんなものを抱え込んでいたのかが描ききれていない。一応最後にユウグレに向かって暴れ散らかす理由は説明されているのだが、アウトサイドたちに割かれた尺が短すぎて、それが真に迫った感情として理解されない。その上でユウグレから一方的にぶっ壊され、最終的に人格を失ってしまうという結末はあまりに報われないものだ。そしてその不幸はアモルにより如実に表れており、ラストシーンでいい感じにまとめた風だったが、彼女が抱えるアキラやユウグレに対して抱く感情の根本的な齟齬は何一つ解消されていない。結局はユウグレが「まぁ、私が正妻だから」とマウントを取る状態だし、人間とアンドロイドの間の種族の壁、時間の壁は何一つ変わらないままだ。2人で赦しを与えたところで、アモルは自分がしでかしてしまった過ちを抱えたまま、針のむしろの状態で3人生活を続けさせられるのだろうか。

 他にも「全ての元凶であるトワサが結局は何も報われないまま死んでるんだよな」とか、メインシナリオの大きさをまとめ上げるための努力が足りず、いろんなところに「思いつきレベルの設定」の残滓が転がっているような印象。やはりどう足掻いても1クールという尺は短いものなのだから、欲張らずに本作でやりたかったことをもっと絞り込みコンパクトにまとめる方向性の方が結果的にはよかったのではなかろうか。

 とはいえ、出来上がったものを見てブーブー言うだけなら簡単ですからね。それだけオリジナルアニメってのは難しいって話でありますよ。試行錯誤して何かしらの問題提起になるような作品を生み出せたのなら、それはそれでP.A.らしい結果ともいえるが……久しぶりにスマッシュヒットを出すP.A.が見たいなぁ……。

 
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