「信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!」 3→3
やぁ、1回しか記載されないと思っていたこのタイトルがまさかもう1回出てくるとはね。絶対に途中で切ると思ってたのに、なんだかんだで最後まで見守ってしまったよ。そして、その結果ポジティブな感情が出てこなかったあたりが面倒極まりないネ!
今期もザクザクN話切りが展開された中、この作品が最後まで切られずに残っていた理由はだいたい2点にまとめられる。1つは、いうてアニメとしてのクオリティはそこそこ保証されていたこと。J.C.STAFFの安定スタッフによる制作なので、映像部分で大きな崩れは無く、画だけを見れば失望感はそこまで無いのだ。昨今のなろうアニメでは画のクオリティの保証は最低限のモチベにはなる。まぁ、終わった今となっては、「クソ作画の方が安らかに眠れたのに」という気持ちしかないわけですが。
そして2点目は、胸糞リベンジストーリーという骨子が1話目でイヤというほどアピールされていたので(そもそもタイトルにそう書いてあるので)、「ドス黒・ざまぁ満載復讐劇」というシナリオラインが何か痛快なものに繋がるんじゃないかという期待もゼロではなかったため。嗜虐趣味がそそられる展開であるならば、例えばかやのんキャラがみっともなくピーピー泣き喚きながら命乞いをする様などが毎回楽しめる可能性があり、オリジナルの収穫を期待した向きはある。そして、こちらの要素については、確かに得られたものはある。かやのんエルフは最終的にみっともない命乞いをしたし、その前にはドヤ顔煽りなどの様々なプレイのフラグを立てまくった部分は「見たかったもの」が出てきたのは事実だ。
ただ、そうした「ご褒美」を得るための代償があまりに大きすぎた。いらん要素が多すぎて見返りを得るための心労が割に合わなかった。ほんとに、私は人生において何度「なろうってどういう層が楽しめるんだよ……」という虚無を感じなければいけないのだろうか。途中の戦闘についても、主人公アゲについても、何1つ「楽しい」に繋がらないんだよ。意味がわからんのだよ。復讐相手があんだけいるんだから1クールでせめて3〜4人くらいはサクサク殺しに行くのかと思ったら結局かやのんと狼の2体で終わっちゃったし、そのかやのん戦にしても、メインバトルの前に全くいらん戦闘が何個も入ってなかなかゴールに辿り着けない。レベル9999とか言ってるくせしてレベル数百の相手に意外といい試合を繰り広げたりして、描きたいものの軸がブレブレだ。せめて、自分で掲げた旗印くらいは最後まで責任を持って守り通してくれよ。
まぁ、どんな文句をたれようとも、「最後まで観てたお前が悪い」と言われたら返す言葉もないのだけど。残念なことがあるとすれば、以前「BLUE REEFLECTION」で興味を持ってちょっと気にしていた玉城仁菜という声優さん、あれ以来、どーでもいいなろうのショタ役でしかメイン役がなくて、どんどんクソアニメ請負人みたいになっちゃってるんだよな……。
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