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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「SANDA」 6→7 またうっかり、最終話の感想で満足して総評を忘れるところだった。まぁ、毎週感想は書いていたので追記する要素はあまりないのだけど。 話題作にやや乏しく、ちょっとのめり込める作品が少なかった秋クール、そんな中でも輝く筆頭候補がこの作品となった。原作ありの作品は原作を読んだか読んでないかでずいぶん印象が変わってしまうので、今作においても原作ファン目線でどのように受け止められているかは定かでないが、初見の身からすると非常に刺激的で満足度の高い映像化だったと思う。ちなみに、映像品質に不満がなくても原作が既読の場合にちょっと視聴時の真剣さが薄れて評価が下がってしまう場合があるのは悩ましい問題だ(今期だと「シンデレラグレイ」や「SPY×FAMILY」あたりが原作既読だったのでちょいと視聴姿勢が雑になってしまっている)。 「BEASTARS」で知ってその魅力に引き込まれた板垣巴留の世界。今作でも独自のセンスは大爆発しており、「サンタクロース」というなんとも幼稚くさいメインテーマを設定しているにもかかわらず、そこから出てくる世界設定やストーリー展開がなんとも刺激に満ち溢れている。「サンタを主人公にしたバトルもの」と言われて、例えば「ソリなんかを武器に使うんじゃない?」とか、「赤い服を着たら変身するなんてのはどうだろう?」くらいなら平凡な頭でも浮かびそうではあるが、そこから「子供の願いを叶える存在ってことは、子供が敵だったら大苦戦するよね」とか、「子供との恋愛関係を主軸に考えてみようか」までいくとだいぶ危険な領域に入っていくし、「こうして子供を描くの主目的になるなら、いっそ子供と大人の違いを考えて、それこそが核となるディストピアを描いてみよう」までいくとだいぶイカレてやがる。次々に飛び出す不穏な設定は、刺激的でありながら、なぜか腑に落ちて「考えさせられる」設定になっている。このクリエイティビティはとんでもないものだ。 そうしてひねくり出されたトンデモ設定だけでもお話は面白くなりそうだが、「BEASTARS」の頃から存分に発揮されていた原作者の文学的なセンスがこれをさらに加速させる。いや、「文学的」とか言ってもあたしゃそれを評価する道具立てなんて持ち合わせてないので「なんか好き」ってだけなのだが……これ、ここで書くことかどうかはわからないのだが、私は何故か昔から「女性の描くストーリー」がやたら刺さる傾向にある。アニメに傾倒した後で考えてみても、シナリオ構成で高く評価している人物といえば岡田麿里、山田尚子、そして原作者ならなんと言っても武田綾乃。ワードセンスの素晴らしさであれば「やが君」の仲谷鳰にも痺れたものである。これが偶然なのか、単にそういう記憶だけを都合よくピックアップしてるだけなのかは定かじゃないが、この人の「寓話」の描き方は本当に機知に富んでいて愉快だと感じている。これはとても幸せなことだ。 そして、そんな愉快な物語を鮮やかに彩るのはサイエンスSARUによるアニメーションである。ひと昔前までは湯浅政明氏の悪ふざけの本拠地みたいなイメージだったスタジオだが、「平家物語」「ダンダダン」など、着実に実績を重ね、今や「個性的」では終わらないだけの実力と実績を伴った気鋭のスタジオへと進化している。今作においてもどこかユルさを含んだ以前からの「らしさ」を残しつつ、原作の狙いを忠実に拾い上げた見事な「ダーク童話」の世界を生み出している。やべぇ奴らしかいないこの世界、不思議と憎めない印象になり、適宜絶妙なポイントで笑い、泣けるのはアニメの力が大きいだろう。本当に、恵まれたマッチングであった。こうしてみると、板垣巴留はオレンジに続いてこのスタジオに任せているわけで、なんとも豪運な星の下に生まれた人物であることよ。……お父さんの方のアニメは……まぁ……ね(1つの作品が長すぎんねん)。 さて、2期はあるんでしょうか。無いと困るぞ。あたしゃ原作読んだ方がいいんか? 我慢した方がいいんか!? PR
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Thraxi
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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