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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「終末ツーリング」 5→4

 これで「放送終了です」と言える胆力はすごいと思う。ありがたくはないけど。

 新番チェックの時点で「よく分かんなかったから保留」という評価を下したのだが、なんとまぁ、その保留が最後まで続いてしまった「死ぬまで保留する」作品となってしまった。いや、ハナから未完の作品だってのは分かってたんだけど、ここまで何も明かされない作品だとは思ってなかった。

 まぁ、結局これまた最初に感じた通り、今作は「終末」はあまり重要な要素ではなくて「ツーリング」がやりたい作品なのだろう。「旅行が描きたい」というよりは、ほんとにバイクの方が描きたかった感が強く、バイク関連の話をしている時の解像度だけが明らかに上がってイキイキしていたのはちょっと面白い。単に女の子2人で観光名所を回っても大したヒキにならないため、わざわざ日本列島を「終末」でデコってみたらこうなりました、みたいな制作理念なのかもしれない。

 もちろん、終末なんてものはスナック感覚でさっくり作っていいもんじゃないわけで、「終末に至る理由」をちょっとずつ作品に混ぜ込んで不穏さ、物寂しさを掻き立てていくというデザイン自体の意義は理解できる。オタクが好きそうなモチーフだし、実際に私だって「これ、どういうオチになるんだろう」ということが気になったからこそ最後まで視聴してたわけだし。ただ、おかげで「分からんのかい」という結末になってしまったら不満は残るわけでね。2人の主人公のバックグラウンドに理解が及ばなかったら、そりゃ長い長い珍道中にも身が入らないのはしょうがない。「ついていけなくなる」リスクを取った構成になっている上で、1クールの放送ではあまりヘッジできなかったというだけの話である。

 ただまぁ、そうして「切り捨てた」部分はあるにせよ、作品全体の統制は効いている。(なんでか分からないけど)荒廃した日本列島の雰囲気は何かしらを感じ取れたし、終末なりの楽しさを感じる少女たちというモチーフ自体が「見たことのないもの」なわけで、文句は言うもののこっちだってどういう描き方が正解なのかは知る術もない。そうしたふわふわした状態での1つの試案として、今作はやりたいことはやり抜いたのではなかろうか。ただ純粋に、私がそこにあまり面白みを感じられなかったというだけの話である。まぁ、バイクに一切興味がないからな……。

 
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