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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「らんま1/2(第2期)」 ―→5

 このテキストを書いてる時点で「ミンキーモモ」の新規アニメ制作決定の報が。さらに、「サムライトルーパー」やら「北斗の拳」やら「レイアース」やらも続々作られているらしく、令和という時代が昭和・平成の焼き直しなんじゃないかという寂しい空気が流れている。偉大な先人へのリスペクトは大事だが……フロンティアスピリットを失ってしまっては、日本のアニメ業界は前へ進むことができるのだろうか。

 などということを心の片隅に置きつつ、今作は今作で決して悪いものではない。元のアニメへの思い入れがない人間からすれば単なる「新作」として受容するだけなので、リメイクがどうこうとかいう部分は一切問題にならないのである。アニメとしてのクオリティは決して低くないし、ウリとなったベテランキャスト陣も頑張っている。かっぺーちゃんはもとより、高音域を維持するのが大変じゃないかと危惧していた女性声優陣が素晴らしい仕事ぶりを見せてくれており、さすがのレジェンドと舌を巻いた。林原・日高両名は他作品でもたくさん声を聞いていたので「出来るやろな」という予感はあったわけだが、シャンプー役の佐久間レイも変わらず可愛かったのがお見事であった。サンリオヒロインズ、強すぎる。男性陣も山寺宏一/関俊彦あたりの活躍はたまらんものがあり、「このキャスティングで行けるならサムライトルーパーじゃなくて『天空戦記シュラト』もリメイクできるよな……」とか思ったり、思わなかったり。

 そうして「現代に甦った前世紀」がちゃんと形を成していたことは良かった部分として受け止めるが、反面、そこまでしてリメイクするほどの新規性を得たかと言われるとそれはそれで疑問が残り、トータルで「うる星やつら」よりもやや点を下げた。これはなんとも逆説的な話なのだが、時代が近い今作の方が「うる星」よりも「古さが残る」というか、元のままで引っ張った部分にマンネリズムを残してしまった感があったため。時代を飛び越えて再生産された「うる星」は製作陣も相当な覚悟でもってリブートしたと思うし、40年分の時代感覚の差が現代では逆に新鮮さにつながった。対して今作の場合、未だ現代コミック文化と地続きの部分が多く感じられ、その分新鮮さに欠けた感覚がある。これってむしろ凄まじいことで、30年前の高橋留美子はすでに「現代的な」ものを完成させていたということになる。だからこそ、「犬夜叉」→「境界のRINNE」と連なるるーみっくワールドを知っていれば「見たことはあるな」という感覚になるのだ。

 聞けば、らんまはそれなりに長い漫画なので今回のアニメ化で全てを拾えたわけではない様子。もしかしたら更なる続編もあり得るかもしれないが、あとは世間的なニーズがどれくらいあるかだ。続くようであれば私としては視聴することに抵抗はないが、このあたりのレベルのリメイクがウケるかウケないかは、今後のアニメ業界の潮流に大なり小なり影響は与えそうである。

 
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