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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「私を喰べたい、ひとでなし」 5→5

 最終話感想とまとめてで。評点は動かさずの判断だが、やはり「百合+上田麗奈」という俺特攻設定でこの終わり方なのはちょいと勿体無い決着だったような気はする。

 というわけでネガティブ寄りな感想が先に出てくるが、最大の難点はやはりその展開の遅さ。未完の作品であり、1クールで座りのいいところまでに留めるという制約もあったのだろうが、どうにもテンポが悪く、何をするにも「えっ、あっ……」みたいな瞬間が出てしまう。今作はそうした余白をたっぷり取った演出方向でも充分成り立つ雰囲気ではあったのでそこまで不自然ではないのだが、それにしても間を持たせすぎた感は否めない。映像部分についてもその間を何かで支えようという追加のサポートはなく、おそらく原作絵に依拠した「素のままの」画面が展開されている部分が多かったと思われ、残念ながらアニメ化に際しての大きなプラスがあったとは思えなかった(まぁ、声がついたのは特大のプラスだろうが)。

 また、テーマ設定そのものも私としては受け付けにくいものだったのも足を引っ張った部分である。身も蓋も無い言い方をすれば「自殺願望」を中心に据えたお話。遥か昔から文学には常に「死」はつきものだし、「心中もの」などの自死を扱ったものも多いわけだが、本作の比名子については感想でも途中から触れていたように、結局どの程度の重みづけでの死生観を持っているかがいまいち見えてこず、それこそ海より深いブラックボックスになってしまった。もう少し早く「これ、もののけサイドから比名子を攻略する話だ」と分かっていれば視点も変更できたのかもしれないが、あくまで「ヒロインの1人」として扱われる比名子にそうした不穏な要素があることでとっつきづらかったのも事実である。やはり「自死」ってのは扱いの難しいテーマなのだ。

 てなわけで、映像的にもシナリオ的にも「わーい、うえしゃまだー! 百合だー!」と頭空っぽにして飲み込めるようなものではなかったために一旦深呼吸してこの評価。まぁ、ミコちゃん軸にすれば「ほんとになんてよくできた狐だ」とも思えたし、特殊エンディングが最高すぎたのでそっち方向で振り切れたお話になっていれば一気に入り込めた可能性もあるのだが……まぁ、そっち方向に伸ばしたい作品じゃないからね。

 原作は未完、アニメも2期があるかどうかは微妙なライン。「やが君」同様、これは原作も追った方がいいのかもね。

 
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