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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
まだお正月ですよ。すでに世間は動き始めていますが、我々日本人には「松の内」という概念がありますのでね。先人たちへのリスペクトを込めて、まだまだ正月休み気分で遊びほうけていきたい所存。 というわけで4日ぶりに劇場へ。こちらの作品もそこまでご大層なモチベーションはなかったのだが、どうにも元日に変な映画を観てしまってずっと胸焼けが続いてるような感覚だったので、口直しのためにこちらも観ることにした。幸いにして上映時間が90分弱とやや短めで、もしダメな作品だったとしてもそこまで心に大きな傷を負う心配もないだろうというダメ妥協もあった。 とりあえず折り返し前の一言感想を残しておくと「こういうのでいいんだよ」ですね。正直、手放しで絶賛してリピート確定! なんて作品でもないのだけど、90分の枠にギチッと内容を詰め込んで明快な起承転結を繋いでくれた「筋の通った」シナリオでしたし、映像もいかにも劇場アニメらしいド派手さもあり、余計な前提がなかったとしても総体の評価は「やや良」くらいでいいと思います。お子さん連れのお客さんも観にきてたし、ちょっとものが分かるくらいの子供さん(小学校高学年くらいか)に見せるお正月映画としては良いものかもしれませんよ。
<というわけで折り返し。一応ネタバレ注意だけど、まぁそこまで>
とは言っても、折り返し前の感想でだいたい全部なんですけどね。「シナリオは明快、映像も悪くない、総体でやや良」です。いや、シナリオについてはもうちょい言及する必要があるか。原作をさっぱりしらないのでアニメ化にあたってどの程度の改変・調整が行われているかは定かじゃないが、まぁ、多分相当な尺の詰めかたはされてるんじゃないかと勝手に想像している。というのも、本作のテーマは「本」であり、お話としての面白みは「さまざまな物語の世界に飛び込んでいく」というバラエティにある。映画でも「御伽話の世界」「ハードボイルドの世界」「ファンタジーSFの世界」と3つの世界を飛び回ったわけだが、それぞれの世界がせいぜい15分程度のもので、普通に考えたら原作はその1つ1つに色々と手をかけていると思えるからだ。もしかしたら他にも飛び込んだ世界があったかもしれない。ブックカースの設定は基本的に「本を盗みに来るやつ」さえいれば何回でもリピートできる設定になっており、なんならこれをテーマにして色々な様子の違う本に飛び込むオムニバスドラマを重ねることだってできる。そのあたりの自由な作劇は魅力の1つであるが、「多分アニメではだいぶ切り詰めてるんだろうなぁ」というのが何となくの感覚。 ただ、だからと言って駆け足で訳がわからなくなったかというとそんな気もしない。最初に飛び込んだ「繁茂村」の世界は割と長めの尺をとってくれているが、ここがいわばチュートリアルというか、ブックカースのルール説明の項目。一際不条理さを匂い立たせるマジックリアリズム作品というのも妙で、主人公の深冬はここで理不尽な呪いの設定を身をもって学ぶことができるし、視聴者目線でもさっぱり存在が確定しない真白という相棒とのコミュニケーションが図れる最大のチャンス。ここでしっかりと設定を確認して発展させるための「起承転結」でいえば「承」のパートがきちんと組み立てられているので、ふわっとした設定の割には目先に迷いなく進むことができるのである(この辺が4日前の映画とだいぶ印象が違うところ)。 そこから「転」→「結」と進むラインについても退屈しないように色々と捻りが加えられており、具体的には「ハードボイルドの世界をクリアしたと思ったらそのままネクストステージ」という展開の意外性、そして3人目の盗人に(多少は)「意外な犯人」を設定するトリックプレイなど、行く先々できちんと興味を引く設定が持続している。ラストの婆さんとの対決はどうにも観念的なところがあるが、そこからはもう、映像の迫力でゴリ押ししてでも「クライマックスだよ!」と主張できるパートに移る。叔母のひるねさんの不思議な存在感と、ちょっとしたビターな別れのエピソード。そしてクライマックスを飾る深冬と真白の友情物語があり、ラストには「本」「物語」を読むこと・書くことを接続する御倉一族の「創造」への道行きの提示と、しっかり未来へ広がる希望を提示するまごうことなき「ハッピーエンド」が用意されている。うむ、ほんとに小説として模範的な仕上がりで、ケチをつける部分がない。 上述の通り、本の世界における婆さんの存在だけはいささか大仰だし理屈が分からん部分もないではないが、それを些事だと切り捨ててしまえるのは何といっても朴璐美による「ラスボス」の怪演の効果であろう。この婆さん、冒頭から悪辣さを見せつけてくれるし、あまりにも悪役としての礼儀を重んじる素晴らしいパフォーマンスで嫌でも物語を最終ステージに押し上げてくれている。映像でも伝わる部分は多いが、朴璐美が作り上げる御倉たまきという1人の人間の造形が、(ほんとはそこまで克明に描ききっているわけでもないのに)すげぇヤな実存をもって襲いかかってくるのである。個人的には「声だけで若返りを示す演技プラン」がほんとにお見事すぎて笑いそうになってしまった。「若い女性と婆さんの2役」なんてのは声優ならよくある仕事だが、「啖呵切ってる最中に突然若返ってください」はなかなか無いオファーだよ。声優の喉って、ほんとに瞬間的に「年齢感」を出すことができるのね。 そういう部分と比較してしまうと主演2人が素人声優というのはちょい勿体無い部分ではあったが、個人的にはそこまで悪いもんだとも思ってない。特に真白の方はいわば「生まれたて」みたいな部分もあるわけで、ちょっとおぼつかない拙さもキャラ作りの一部に聞こえなくもない。造形のせいか、どこぞのバンドの野良猫ギタリストとちょっとイメージかぶって楽しかったです(こっちは犬なんだけどね)。 そして何と言っても、そんな慣れない2人のメインを支える周りのキャスティングの贅沢さですよ。今作の分かりやすい楽しさに「読長町の皆さんがいろんな物語の中でキャラを変えて出てくる」っていう設定があり、各キャスト陣もそのギャップの妙を楽しんでいるところがあった。全然悪びれない盗人おねーさん・蛍子さん役の伊藤静なんて如何にもだし、ジジイ役の千葉繁もいつも通り。あとキャスト云々じゃないけど焼き鳥屋の親父がバズーカぶっ放してる絵面がすごい好き。最後に全ての世界が合体して町民全員でババア叩く流れもカタルシスとしてほんと綺麗でしたよ。 トータルすれば「ちゃんとアニメにする意味がある作品だったな」と分かるのでそれだけで特に不満は無いです。「トリツカレ男」の時も思ったけど、こうして触れたことがなかった作品に繋がれるなら、もうちょい知らん劇場アニメに足を運んでもいいな、とは思いますね。 PR
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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