7月15日 ドラフト模様(NPH,MBS,SOM)
ピック順 【Sangriter】→【Thraxi】→【Alessi】→【Metallica】→【Mei】
M12が鳴り物入りで発売開始。同時に環境で使用可能となるわけですが、今回はまだ特定ブロックが環境落ちするわけでは無いので、そこまで急激な変化は無いみたいですね。今後は、新プレインズウォーカーたちがどのような活躍を見せてくれるのかが興味深いところ。
ちなみに我々の中でも発売記念ということでシールド戦をやってみたんですが、4人プレイでうち3人が緑と青を使うという偏りっぷり。単純に緑ファッティと青のフライヤーが欲しかったのが理由ですが、どうも黒は除去がぴりっとしないみたいです。狂喜は集まれば強いのは間違い無いんだろうけど、あんまりシールド向きじゃなかったかね。既に巷では神話の「ヴァースゴズの血王」が「ケツ王」→「尻王」→「パック開けた時に出るうんこ」呼ばわりですよ。まぁ、プレインズウォーカー狙って開封して3/3の吸血鬼や6/6のドラゴンが神話じゃキレたくもなりますわなぁ。でも、一番安い神話は「時の逆転」。
AL TH SA ME MT
AL ー ○ × × ○ 2ー2 3
TH × ー × × × 0ー4 5
SA ○ ○ ー ○ ◎ 4ー0 1
ME ○ ○ × ー ○ 3ー1 2
MT × ○ × × ー 1ー3 4
1位 【Sangriter】 緑黒 <不気味な苦悩 裏切り者、グリッサ アージェンタムの鎧>
今回ほぼ全てのプレイヤーに共通するのは、「なんかピックに失敗した気がする」という部分。特にNPHのパックは本当に難しいパックが多く、そこまで真剣に悩んだりしない我々のコミュニティではかつてなかったくらいの長考が頻出。あり得ないくらいピックに時間がかかった。そんな中でも難しいパックを開けてしまったのがここ。1引き候補カードを羅列すると「不気味な苦悩」「電位の負荷」「脊柱の飛行機械」「まばゆい魂喰い」「鞭打ち炎」「寄生的移植」「侵害の魂喰い」「勝利の破壊」など、ずらりと並ぶ除去の大群。もう、運ゲーです。しかし、2パック目「グリッサ」の天啓もあり、なんとか最終的なデッキは非感染黒緑へと収束。グリッサ先生が「漸増爆弾」「ファングレンの匪賊」とがっちり手を組み、あり得ないようなシナジーを連発していた。いや、もうここまできたらシナジーじゃなくてコンボと呼んだ方がふさわしいかもしれない。あなたは、相手が土地を2枚寝かせただけで3/3クリーチャーが死んだ光景を見たことがありますか? 正解は以下 → 「『内なる獣』でこちらのアーティファクトクリーチャーが破壊され、3/3トークンが出現、グリッサがいたため、墓地にある『漸増爆弾』が手札に戻る」→「『漸増爆弾』キャスト(土地2枚タップ)。カウンター0個で起動し、ビーストトークンが破壊される」→「トークンが墓地に落ちたために、『漸増爆弾』が手札に戻り、なおかつ『ファングレンの匪賊』で15点のライフを得ている」。キレていいとこだ。
2位 【Mei】 赤白緑 <侵略の寄生虫 不純の焼き払い 溶鉄の尾のマスティコア>
本日、唯一「ピックに成功した」と宣う男。そりゃまぁ、こんだけ赤の資源がピック後半に現れている展開で赤がかき集められれば、そりゃ楽しかろう。そして、試合中は「対戦相手に合わせてデッキの白と緑を入れ替えられる柔軟性が楽しいぜ!」と宣っていたわけだが、世間一般ではそれを「メインボードの設計ミス」というのである。相手が感染か非感染かでスイッチするっていうのは良くあるパターンだが、「グリッサの嘲笑」を刺すためのアグレッシブサイドボードって、意味が分からん。タッチすりゃいいだけじゃねぇか。とまぁ、愚痴ってはみたものの、2枚の「燃え上がる憤怒の祭殿」に「カルドーサの炎魔」「不純の焼き払い」×2「電弧の痕跡」「鞭打ち炎」、あげく「火膨れ杖のシャーマン」×3と並べられたら、大抵のデッキはどうしようもない。これもキレていいところだ。
3位 【Alessi】 黒緑赤 <シェオルドレッドの刈り取るもの ヴィリジアンの堕落者 真っ二つ>
今回唯一の感染人だが、これだけ片寄った配置になったのは、本当に感染が枯渇していたため。なにせ黒緑メインにして、更に赤の感染まで手を広げて関連カードを独占しているはずなのに、駒が足りずに「ライフ30点」になっているのだ。そりゃ、試合開始前から厳しい状態なのは自明。結局、必殺の「汚れた一撃」でワンチャンスを狙う一発博打デッキというスタンスに落ち着いた。やはり1パック目で赤感染に渡りを付けてしまうと後の手が狭くなって大変であるが、今回は赤が完全空きカラーだったおかげで切るに切れず、ピックの流れの中である意味犠牲になった格好である。でもまぁ、「肉喰いインプ」が2回殴るだけで勝てるデッキは充分ポテンシャルはあったんだと思うけどね……強いよね、「ヴァルショクの心臓焚き」……嘘ぉ。
4位 【Metallica】 白緑 <磁器の軍団兵 ミラディンの十字軍 粉砕>
しきりに「除去を引くタイミングが分からないんですわ……」と思い悩み中。大丈夫、「肉を引くか除去を引くか」はドラフトにおける永遠の命題。どんなプロプレイヤーだって確固たる正解なんて知りはしないのである。しかも今回のデッキは除去には窮屈な白緑。敢えて格言を挙げるなら、「あきらめが肝心」。とはいえ、確かに1パック目「磁器の軍団兵」→「磁器の軍団兵」→「縫合の僧侶」→「まばゆい魂喰い」の流れは勝てると思うわ。前回私が狙ったのと同じような「確実に先攻で勝つデッキ」のプランは明確だし、その後も「ミラディンの十字軍」が手に入ったり、白の軽量フライヤーも多いので全体像は非常に明確。唯一難を挙げるとするなら、今回たまたま、同卓にまっったく同じコンセプトを狙って意固地になっていたアホがいたということくらいである。そうでなければもう少し余裕を持って必要なパーツも集められたと思う。詳細は、下に続く。
5位 【Thraxi】 白青 <変換室 神への捧げ物 転倒の磁石>
どうも、アホです。実は前回超速攻感染で勝ちを拾ったことに味を占めて、「じゃぁ今回のモデルは感染じゃない速攻ビートやな」という完全決め打ち状態。1パック目では数々の除去を余裕でスルーし、「脊柱の飛行機械」×2「侵害の魂喰い」などを回収。2パック目で「炎魔? 重い重い!」などと余裕をかまして堂々の「皮剥ぎの鞘」集めである。もちろんこれは3パック目である程度金属術パーツが集められることを期待してのアクションなのだが、予断を持って臨むドラフトなんて成功した試しはない。欲しいパーツは3パック目にほとんど現れず、気づけば充分だと思っていたクリーチャーリソースが枯渇。あとは序盤の引き次第という、あまりに分の悪い博打デッキになってしまった。こんなデッキでも試合中は「なんで事故るんだよクソが!」とデッキのせいにしてやるのが紳士のたしなみである。キレちゃ駄目なところだ。
今回のピック表
【Sangriter】(緑黒)→【Thraxi】(白青)→【Alessi】(黒緑赤)
↑ ↓
【Mei】(赤白緑) ← 【Metallica】(白緑)
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