最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「ゆるゆり」 5→6
アニメを見ていて「上手いな」って思う要素は色々とあると思うんですが、この作品についても、何かしら「上手いな」と思わせる部分が多かった。ネガティブな感想がほとんど出てこないという点で、まずこの作品は面白かった。 始まった当初はさしたる期待もしてなかったんですよ。毎度お馴染みひらがな4文字で、内容は女子高生のだらだら日常。オフビートといえば聞こえはいいが、その実山もオチもないものを垂れ流されるだけの「萌えの産廃」みたいなものが出てくる危険性っていのは多分にありましたし。基本的にその手の作品についてはかなり肯定派の側だと思ってますが、それでも今ひとつミートポイントが分からずにぼんやりと終わってしまうことも少なくないですから(「Aちゃんねる」とかね)。 しかし、この作品はその点「上手かった」。先に断っておくと、メイン4人のキャラクターと配置にはそこまでの新鮮味は無い。あかりのいじり方については目先が変わって面白い部分であったが、それだって前例の無い話ではないし、回を重ねれば慣れてくるのでそこまで持久力のあるネタでもない。スタッフが最後の最後まであかりをあかりのままで維持できたのは、たゆまぬ努力があってこそだろう。その他、京子については割と普通のボケ役だし、結衣は普通のクール系突っ込みだし、ちなつに至っては11話以外では大した個性も発揮出来ず、「実はあかりよりも影が薄い」という巷の評判通りのキャラだった。この4人だけで1クール回そうと思ったら、それは確実に無理だったと思われる。 その上で、この作品はメイン4人に拘泥せずに、生徒会組という第2陣を送り込み、メイン4人との絡みで複層的な楽しみ方を提供してくれた。おかげでキャラの切り取り方に選択肢が増えたし、1年生と2年生を「ごらく部」「生徒会」という縦の関係で区切るパートと、学年ごとに区切るパートで視点を切り替えることが出来た。ランダムデートの回なんかはその効果が上手く出ていた部分で、あり得ない組み合わせ、奇妙なセッティングでも、「何となく知り合い」っていうレベルでうまいこと場が成立していたのは、物語の中心を定めずに、生徒会組を「第二の主人公」として設定していたおかげだろう。 また、百合要素の配分の仕方が絶妙。ガチ百合要素というほどではないのでそこまで視聴者層を限定せずにすみ、その上でキャラクター間の関係性に常に刺激を維持し続ける恋模様の配分は、他の「ユルい4コマ」では得られないテイストになっていた。キャラクターが交錯する設定のおかげで、本気で見たい人には多数のパターンの絡みが妄想出来るようになったり、カップルごとの色合いを明確に示すことによって、同じ「百合ネタ」でも常に味が変わるようになっていたのが面白い。向日葵と櫻子の組み合わせなんて、完全に独立してたのに気づけばあの2人もちゃっかり輪の中に入ってましたしね。 で、そんな諸々の中で個人的に一番ありがたかったのは、なんと言っても千歳の存在である。豊崎パワーフル充填の美味しすぎる役どころで、常にこの作品が「百合」を持ち続けることに貢献しながら、類をみない奇妙なテンションで「緩さ」を生み出すのにも一役買っている。この作品は千歳のおかげで成り立っていたといっても過言ではある。あるんだ。 そして、そんなナイス百合空間を維持し続けたフレッシュなキャストの面々。生徒会組はある程度の実績があるメンバーで固められており、前述の通り豊崎エナジーに充ち満ちていたのが特筆すべき点だが、藤田咲・加藤英美里・三森すずこと並べば、どんな狭い部屋でも殺傷力に優れた兵器となるのである。そして、主人公組では絶妙な立ち位置にあるあかり役を最後まで健気に勤め上げた三上枝織が良い仕事をしてくれていたと思うし、残り3人も、予想外の反響となったこの出世作で、きちんと重責を果たしていた。実際にはまだまだ足りない部分も多かろうが、ほとんどが新人であることを考えれば、充分に期待が持てる人材だろう。こりゃ、その他アイドルたちもうかうかしてられません。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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