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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%」 4→4

 今期のそっち向け枠代表作品。まぁ、最後まで「素朴ッ子を演じるみゆきちも良いものだなぁ」と思いつつの視聴を続けていたわけですが、終わってみりゃぁ、別にそこまで頑張って見る作品でもなかったかな、というレベル。そっち向け作品なんて、えてしてそんなもんですけどね。

 この作品の厄介なところは、私の回りにも不可思議な「うたプリ中毒患者」を生み出す謎の依存性にある。一切その病魔に侵されなかった私からしたらさっぱり共感は出来ない部分なのだが、確実に狙いきったあの馬鹿馬鹿しさが、吹っ切れたテンションを生み出してファン層を拡大させたことは、理解出来なくもない。あの無体な逆ハーレム設定を全て「ギャグなので」という風にひとくくりにして、全てを斜めから見て壮大なギャグ舞台として認識すれば、確かに画面も豪華だし、笑いに繋がる部分もあったのだろう。

 ただ、個人的にそれは受け入れがたいものだった。ハーレムだろうが逆ハーレムだろうが、とりあえず1本の物語として描くのだから、そこに求めるものは歴然としたストーリーであり、感情移入出来るだけの「真に迫る」ものだ。この作品の場合、「どうせこんなんギャグなんだからおざなりでもいいじゃない」という力の抜き方が、どうにも間違った方向に出てしまっているようで仕方がない。笑いのツボなんてものは個々人で違うので良い悪いの判断ではないと思うのだが、これだけの画面を作れる技術と予算があるのだったら、そうした反則じみた方向で打ち出すのではなく、せっかくなら真正面から「プリンセスさま」を作ってみてくれても良かったのではないかと思ってしまうのだ。

 ターゲット層が同じ作品に、前期の「世界一初恋」があったが、もしどちらかを選べと言われたら、多分私はこの作品は選ばない。「世界一初恋」は男同士のガチ絡みがあって正視に耐えるものではなかったが、それでも作中人物達の理屈があり、感情があった。しかし、この作品に集まる男共については、それが一切存在しない、単なる都合の良い駒でしかない。単におざなりのフラグを立てて男をかき集めるだけの物語なら、あらすじを読むだけで事足りてしまうのだ。わざわざ面倒な思いをしてアニメを見ずとも良いではないか。

 まぁ、こんだけ肌に合わないことは繰り返しつつも、画面の質(作画の質)はずっと高品質であったことは評価の対象になる。何とも艶めかしいいかにもな塗りはなかなか慣れるもんじゃないが、これを求める層に提供するためのラッピングとしてはなかなか面白い方向性だったい、狙い通りの効果が得られていただろう。毎回男どもが寄り集まって歌うPV風味の画面も、馬鹿馬鹿しさが活きていて単品ものとして笑うことは出来た。最終回のラストステージは有無を言わさぬ迫力があったしね。まぁ、そんなところですよ。

 しかし……メインヒロインの子は結局作中ずっとギアスを使い続けたままだったな……あの目の色は他の作品で出てくるんだろうか?

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