最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「たまゆら〜hitotose〜」 6
今期注目作品第2弾。「ファイ・ブレイン」が先に始まったのでちょっと拍子抜けではあるが、こちらこそが純正の、サトジュン作品ど真ん中である。 「たまゆら」自体は昨年中に既にOVA版が制作・放送されていたのだが、そのタイミングでの視聴が叶わず、後で気づいて歯がみした記憶があるのだが、今回この地上波版の放送に合わせてか、ちょっと前にATーXで一挙放送してくれていたので、それでまとめて視聴することが出来た。もう、いかにもって感じでしたわね。キャスト的に近いのは「うみものがたり」の方だけど、狙った路線は「ARIA」的なもの。何気ない日常に得も言われぬ幸せを見つけ出す女の子たちの物語。灯里ではなく楓(ふう)ちゃんになり、ネオ・ヴェネツィアではなく瀬戸内になっているが、カメラを中心とした物語の根源は一緒。「女の子は、女の子だから可愛いのである」とでも言わんばかりの、「萌え」の珠玉を知るサトジュンだからこそ可能な、超高密度ほのぼのファンタジーなのである。 さて、テレビシリーズの幕開けとなった1話目は、まさかの過去話からスタート。楓がどのようにして父親との別離から立ち直り、そこから旧友たちとの生活に関わっていくかを描いた、いわば始まりの物語。そこには相変わらず本当の優しさを備えた人々で溢れており、どこを見回しても悪意など一欠片もない。ファンタジーといえば本当にファンタジーなのだが、これでアニメーションが成立してしまうというのだから凄まじい。最終的に全ての要素が「可愛らしさ」へと還元され、最後に残るのは一時の暖かみと幸福感。そういう目的で作られた作品なのだから、そういう結果が最善の形で現れたら完成なのである。エンディングテーマへの入り方なんかは、分かっていても思わずうるっと来てしまう絶妙な構成。「良い最終回だったな……」と一話目から溜息である。 もちろん、こうしてあまりに純度の高いものが生み出される背景には、チームサトジュンが長年培ってきたノウハウがある。ハルフィルムの作り出す世界は、季節感を肌で感じさせてくれる近さを持っており、それにも関わらず、決して俗世とは交わらない、超越的な「心やすさ」も併せ持っている。何がどうなったらこのような特別な感情が湧くものかは正確に言及することも出来ないが、徹底的に描いて描いて、その上で必要な要素だけを残した世界背景と、最適化された舞台の中で動き回る精鋭としてのキャラクターのマッチングが、全ての空気を生み出しているのであろう。これがあと1クール続くのかと考えると、期待で脳が吹き飛びそうである。 さて、この作品といえば(いや、他も大体そうだけど)やっぱり中の人である。竹達メインでしっくりきた作品は、実は初めてなんですよ。このくらいの声音が一番聞きやすくて良いのかもしれません(何度も繰り返しますが、私が一番好きな竹達キャラは「埼玉犬」です)。そして、その回りにはすっごくうみものがたりな面子がびっしりと配置されている。阿澄・儀武の問題児コンビと、ゲスト登場した寿美菜子だ。アスミスは実は「ARIA」にも出演していたので、これでチームサトジュンの看板女優と言えるポジションまで上り詰めた。ギブリンねぇさんは……うん、まぁ、これでいいや。そして、今回登場した楓の幼馴染みキャラを演じた寿だが、なんだか美奈子のキャラとしては初めて、「これは良い声である」と思った気がする。端々のアクセントで「あ、美奈子だ」とすぐ気づけたが、いつもよりも音域がかなり高くて、独特の裏返るみたいな引きつりが、面白い味になっていた。やっぱりなんだかんだ言って役者さんだなぁ、成長したなぁ、と思える良い役。他にも緒方恵美がこれまでならあり得なかったフツーのお母さん役で存分に見せ付けてくれたり、大原さやかが「適当脳天気ほわほわおねーちゃん」役で登場したり(今回は出てないけど)、素敵要素は一杯なので、今後も楽しみでございます。 でもね、この作品の真の王者はね、ゆかちなんだよ。「これぞ井口裕香!!」と思わず拳を握る、ウザさ爆発のぶっ飛びハイテンションキャラ。確実にアフレコ現場で一番疲れているのはゆかちだろう(隣にもこたんもいるだろうしね)。さぁ、今後も何が出てくるやら、楽しみで仕方ないです。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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