最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
全ての事態が、片付かないという片の付けかたをしてみせた、曰く言い難い最終話。前2回の盛り上がりからはちょっと肩すかしだった感もあるが、いや、なかなかどうして。 カナン対アルファルドの最終決戦。カナンのために自らを犠牲にすることに決めたマリアは、ユンユンのパワフルダッシュの甲斐あってかろうじて生き残る。前回あれだけもったい付けてあっさり生きちゃったのはどうかと思うが、これもきっと「愛〜なんだ〜」ろう。そもそも爆弾の直近にいた人間が死んでねぇんだから、わざわざ連結外す意味も無かったんだけどな。いたずらにユンユンのおなかが空いただけじゃないか。 しかしまぁ、このマリアの「カナンの横に並びたい」という切なる願いが、カナンを覚醒させたと思えば。自らの最大の武器である「見ること」に全てを捧げたカナン。マリアの生を信じて、その視線によってアルファルドの正体を暴きにかかる。シャムの死と同時に自らの時間を止め、「死んで」しまっていたアルファルドは「見透かされること」を最も恐れ、これにより2人の武力関係は逆転。アルファルドは一時撤退をもくろむ。しかし、自らの「生」の時間とアルファルドの「死」に到達したカナンは強い。銃撃で、徒手空拳でアルファルドを圧倒し、彼女の心を折ろうと迫る。最後の最後でアルファルドは自らの弱さを突きつけられ、カナンの手に「さらなる死」を阻まれる。カナンの叫ぶ「生きている者に選ぶ権利がある」という訴えは、ファクトリーの中で悲哀に沈んだハッコーが突きつけた絶望の言葉。その一言が、今度は彼女と宿怨のライバルをつなぐ、新たな言葉となった。 しかし、アルファルドが選ぶべきは、やはり今ではなかった。シャムの残した本当の名前、「孤独」に魅入られたもう1人の「カナン」。最後に彼女の選んだ道は、あのとき止まった時間の中の「カナンへの復讐」ではなく、自らの意志で、カナンの呪縛から逃れることだった。2人のカナンの直接対決は、この場はそれで幕を閉じた。 後日談となるラストエピソードでは、マリアは自らの弱さを再確認し、カナンの隣を目指し続けることを誓う。カナン自身も、遠く離れた地でマリアを「光」という絶対的対象ではなく「友達」だと悟っており、2人の中で、ようやくその関係性に光明が見えた。照らされるのではなく、もちろん守られるのでもなく、2人の関係は、寄り添うことで確認出来る。 ミノさんは、自分が最も肉薄した真実である、サンタナとハッコーへの禊ぎに出向く。暗く静まりかえった店内には何も残っておらず、2人の生きた証はどこにもない。三文小説のような体験の中で、彼が見つけたのは、部下である大沢マリアの成長だった。 日本に戻った2人は、個展を開くことで自分たちの見てきたものを伝える活動を行う。戦争、殺戮、その中で必死に生きる人々。その中心には、マリアが撮った2人の少女の写真。その名前は、「CANAAN(キボウノチ)」。 やはり最終話は、物語が大きければ大きいほど、充分な後日譚を描いて欲しいもの。そういう意味では、この作品の最終話はかなり理想的な仕上がりである。マリアとカナンは今回1度も顔を合わせておらず、互いの生死すら定かでない。それでも、一度その関係性を完成させた2人だけに、一切の疑い無しに互いを思うことが出来た。2人の少女の友情物語は、何かが明確に変わったわけではなく、これからも、これまで通りに続いていく。 他のキャラクターとしては、出家した姿が実によく似合うカミングス。BB弾に想いを込めて。そして、今回もフル回転大活躍だったシルクロード饅頭ことユンユン。一時は生死を賭けた旅に出ていたというのに、ホームに戻ってすぐにバイトが再会できるバイタリティは恐ろしい。彼女にとっても、マリアは親友として未来への希望に映っているのだろうか。スイカが入るあの服は、一体どんな素材で出来てるんでしょうね。 そしてアルファルドとカナン。カナンはこれまで通りの仕事を続けていく。変わらずにいることが、彼女がマリアに出来る最大の思いやりなのだ。そして、変わらないのはアルファルドも同じ。夏目に狙われているということは、まだまだ蛇の活動は終わらないらしい。隻腕の殺戮マシーンは、再び「絶望」と対峙するときが来るのだろうか。 最終話ということで、これまで盛り上げてきた全ての感情がきちんとはまるべき場所にはまったエピソード。特に何も言うことはありません。とにかく、満足でした。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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