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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「テガミバチ」 4

 我が家でめでたく新番組一本目となったのは、この「テガミバチ」(正確には「WHITE ALBUM」があったんだけど、新番組じゃないし、見ても分からないのでパス)。夜11時という非常に中途半端な時間での放送、しかもNHK以外の局のアニメでは非常に珍しい25分枠というよく分からない扱いを受けているのだが、果たしてどんな内容になるやら。

 原作はジャンプSQが創刊した時にちょっとだけ読んだことがある程度だが、そこまで印象に残るものではなかった。そして、アニメもそれを踏襲するように、そこまで引き込まれることもなく1話目が終了。作品の性質上、何か目を見張るような画面で引っ張ったり、女の子がいっぱい出てきて阿漕にこびを売ったりする作品でないのは知っているが、これは原作に興味がない人間を誘致するのにはちょっと弱い。まぁ、原作1話がこういうシナリオだったのなら仕方ないけど……。

 具体的な課題としては、鎧虫という不可解な存在や、心弾銃という奇妙なアイテムの存在が、まだ視聴者に浸透していないことが問題となる。1話ラストではゴーシュが大量の鎧虫をぶったおしてラグの関心を引いているわけだが、鎧虫のでかさ、強さが分からない状態なので、どんだけのことが起こっているのかが分かりにくい。心弾についても同様で、何となくイメージは伝わるのだが、その効果を示す画面も非常に静的なパートが多く、あまり劇的な物語のツールには感じられない。おかげで特に見せ場らしい見せ場もなく、単に世界観の説明をするだけで終わってしまった印象が強い。まぁ、ファンタジー設定の作品の場合は致し方ない部分もあるのだが……せっかく色彩などに特徴があって面白そうな画があるのだから、もう少し画面に映える見せ方があっても良かったのではなかろうか。

 とは言っても、やはり1話目からいちゃもんを付けるのは本来正統ではない。どうしたって尺に限界はあるのだし、次回以降からの物語の基盤作りを行ったのだと考えれば、立ち上がりは無難なものだったのかもしれない。技術の面では特に悪い点も見あたらないので、今後のシナリオの展開に期待したい。ただ、唯一がっかりした点をあげておくと、巨大な鎧虫が全てCGで描かれてしまっているのは残念至極。今回は同じ形状の鎧虫が大量に出てきたので手間の削減の意味合いが大きいし、大きいものもCGで描くと全体像が捕らえやすくて生々しくなったりする場合もあるのだが、この作品の場合、鎧虫は「心」などといった要素と強く結びつく存在。出来ることならば書き起こしで表現して欲しかったところだ。独特の世界背景の「青」がなかなか美しいだけに、そこにポンとCG丸出しの「生き物」が登場してしまうとちょっと興が冷める。まぁ、これもわがままではあるんだけど。

 とにかく頑張って欲しいとは思う今作、気になったスタッフはなんと言っても神戸守。最近なかなか地上波で携わっている作品を見なかったので、ここでどんな形の作品作りをしてくれるのかは楽しみである。ついでにキャストにも触れ……福山と沢城しかしゃべってないな。ほんと、この2人は過労で倒れやしないか心配です。 

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