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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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毎日あうたびにパンツをはいているかどうかを報告するという高度なプレイ、第8話。奥手の裸族が一気に変態系にパワーアップしてる気がします。

 さて、お話はわかりやすいわりに要素が込み入っていて面倒くさいこの作品、今回までの流れで各人の気持ちがどのように動いているのかを整理しておこう。まっすぐな気持ちを持っているのは主に2人。見るべきものが海人以外にいないイチカ先輩と、見るべきものが哲朗しかいない美桜である。イチカは、気づけば「放っておいたら沖縄のあのシーンは危なかった」と振り返るくらいには、海人に惹かれてしまっている。最初のうちは物珍しさや申し訳なさなどを伴った微妙な「同居人」としての感情だったものが、沖縄でのどたばたを経て確実に形になりつつある。同様に、沖縄で気持ちに整理がついたのが美桜。現時点ではっきりと告白したのは美桜だけであり、柑菜との関係で多少の申し訳なさもありつつも、哲朗との関係性を深めようという意志は明確であり、柑菜にしても「哲朗のことが好き」なわけではないので、友情を損なうことなく、哲朗にさえアピールし続ければ大願は成就されるのである。

 そして、その次のレベルにいるのが男2人。この2人も微妙にレベルが異なっており、「一応柑菜が自分に視線を送っていることはなんとなく知っているけど、自身のイチカに対する気持ちもはっきりと意識できている」のが海人。ウェイトが逆になっていて「一応自分がどうしようもなく柑菜を好いていることは知っているけど、美桜が自分に気持ちを寄せていることもはっきり知ってしまった」のが哲朗。今回の焦点は、この男2人の針がどちらに振れるか、というお話。

 こうしてまとめてみると、柑菜のポジションというのは本当に恵まれない。イチカは柑菜の気持ちを知っているのに最終的に海人を引き寄せてしまっているし、美桜は柑菜に気持ちを寄せていたはずの哲朗をひっくり返そうとしている。一直線上に表記すると「イチカ←→海人←→柑菜←哲朗←→美桜」というラインになり、実は中心にいるのは柑菜なのである。そして、2人の女友達により、左右両方から男を引っぱがされている状態なのだ。悪意ある行動じゃないのでどうしようもないのだが、こうして事実だけを見せられると何ともやるせない。

 そして、そんなややこしい状態に相変わらずメスを入れ続ける超越者である檸檬。哲朗の兄、真奈美とも面識があったらしく、夏祭りにかこつけて再びの揺さぶりをかけにくる(夏祭りと肝試しってあんまり関係ない気がするけど……)。真奈美さんが「あんたまだ高校生やってるの?」と聞いているところを見ると、やはり檸檬はただの高校3年生ではないようだ。檸檬は真奈美のことを「先輩」と呼んでおり、真奈美はまだ20代だろうから、一時持ち上げた「檸檬=森野苺」説はちょっと無理があるかもしれないが、それでも4年以上高校に在籍していなければ先の発言は出てこないだろう。多分、停滞してんだろうなぁ。

 檸檬がメタ視点を導入する人物であるとするなら、今回の肝試しのチーム分けにも確実に彼女の意志が介入しているだろう。つまり、哲朗×美桜と海人×柑菜という組み合わせが、今回事件を起こす重要な組み合わせだったということだ。哲朗組は話が早い。冒頭、海人宅のシーンでも如実に分かることだが、沖縄での告白を受けて以来、哲朗は美桜のことをかなり強く意識するようになっているし、まんざらでもない様子を見せている。そして今回のトラブルである。現時点ではまだはっきりとはいえないが、哲朗の気持ちがくるりと向きを変える可能性も充分あるだろう。ただ、一応フォローしておくと、今回やたらフィーチャーされていた要素として、「哲朗が柑菜の頭をなでる」というシーンも多かったのが気になる点。同じタイミングで美桜が髪を切ってアピールしており、今回は「髪」という要素が各人の関係性をつなぐツールとして機能していたように見える。「頭をなでる」「髪をさわられる」という関係性は「近しさ」を表示する要素としては割と意味が深いものだし、「幼なじみからの無垢な結びつき」を表示しているとも見ることが出来る。美桜が思うよりも、哲朗と柑菜の結びつきは強いのかもしれない。

 そして、そんな微妙な揺れ方を見せる哲朗サイドとは対照的に、今回あまりにはっきりと気持ちの力が現れたのが、海人サイドである。肝試しを理由にいちゃいちゃ、というのは定番メニューであるはずだが、海人はイチカの悲鳴を聞くやいなや柑菜を放り出して駆け出すという、実に残忍非道な行動に出てしまっている。その意味は明々白々であり、海人自身は意識せずとも、実際に袖にされた柑菜や、それを目撃した哲朗・美桜には深く印象づけられたことだろう。もちろん、その後の救護艇との白熱バトルシーンで、海人の思いの強さは視聴者側にも充分伝わってくる。連盟から派遣された「味方」が凶悪な妨害役になってしまうというのは妙なシチュエーションだが、イチカの「異物」としての存在感が際だつことになり、この一件でついに海人はイチカの深い部分にまで立ち入ることになる。

 結局、イチカの目的が分からないうちは十全に理解しながらの視聴は出来ないわけだが、いよいよ核心に踏み込んできたこの展開、次回は何が飛び出すのだろう。とりあえず、先輩の背中のチャックを開けてくれるのが一番しゅてきだと思います。

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