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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ストレングスパーンチ、第7話。ブラックとかゴールドとか色の名前が入っている奴らが多い中で、なんで「ストレングス」なんでしょうね。その名前だと貨物船に乗ったオランウータンをイメージしちゃうから悩ましいんだけど。

 前回の話数分の感想を書かなかったのは、ちょいと忙しかったってのもあるんだけど、いきなりの転換で話が理解しきれなかった部分が多かったため。そして、その不可解さは今回も続いている。一番分からないのは、結局サヤちゃん先生が何をしたかったのか、っていう部分。一応説明としては「あっち側の世界をブラックロックシューターから守るために、必死で少女たちに揺さぶりをかけて戦力を増強していた」ってことになるらしいのだが、それって本末転倒なんじゃないかって気がするんだよね。

 異世界というのは、少女達がこっちの苦しみ、悩みを解決するためにシンプルな「代理戦争」を行っている世界。あちら側の生命体に人格を見いだすことさえしなければ、あちらで少女が生まれようが殺されようが、基本的にどうでもいいのである。「生まれること」は「悩みがあること」に対応し、「殺されること」が「忘れること」に対応している。わざわざ「殺されること」を危惧して「悩ませる」ってどこかおかしいと思うんだけど。

 ただ、そんな悩みが少しだけ氷解したのが今回のお話である。ストレングスとユウの奇妙な関係性は、どこか捻れたこの世界においても一際おかしな存在。現世に嫌気がさしたユウが、明瞭さを求めてあちらの世界のストレングスといつの間にか入れ替わっていたというのだ。視聴者目線から見れば、この事実はどうだっていいものだ。どちらがユウでどちらがストレングスであろうと、今まで見てきた明朗快活な方の人格が「外」にいた「誰か」であり、今回初めて口を開いたあちら側のどす黒い人格が「誰か」であるという認識だけが得られている状態なので、どちらが「人」でどちらが「人ならざるもの」であっても、さしたる問題はない。強いて言うなら、サヤちゃんの記憶の中の「忍足ユウ」が現在のユウの姿と重ならないという疑問があったくらいだろう。

 しかし、このことこそが、サヤちゃんをあんな悪逆非道な行為に導いた原因だったというのである。「あちらの世界はどうなってもいい」というのが基本的な『人』の思考であるはずなのだが、サヤちゃんだけは、あちら側にも自分の大切な「人」がいるということを知っているのだ。自分が一瞬でも裏切ってしまい、「何でもする」と誓った不幸な少女、ユウ。彼女は今や、現実から逃げ出してあちらの世界で戦い続けている。そんな彼女を「破壊者」であるブラックロックシューターから守るには、何とかして少女たちのゆがんだストレスから「援軍」を生み出すしかない。たとえそれが、幾人もの少女達を不幸にしてしまうことだったとしても。

 ふむ、理にかなっているようだが、やはりちょっと費用対効果がおかしいお話。そして、何が釈然としないって、カウンセリング中のサヤちゃんがノリノリだったことである。心理療法士の視点から、ああいう「演技」をしないとカガリやヨミ、こはっちをぶっ壊せなかったということなのだろうか。いくらなんでもそれはちょっと。最近の真面目で悩み多きサヤちゃんを見ていると、あのときの謎テンションはどこへ行ってしまったのか、と訝しんでしまうのも仕方ないだろう。まぁ、演出重視の作品なので、そのときそのときの勢いに任せた描写を優先しているためなんだろうとは思うのだけれども。おかげでずっと記事の中でサヤちゃんを「悪の枢軸」だと思い続けてたものなぁ。いや、悪いことしてるのは確かだから間違っちゃいないんだけどさ。

 そんなサヤちゃんの苦悩もどこ吹く風で「最高にハイッてやつだぁ!」とばかりに戦うのが、ストレングス改め本物の忍足ユウ。彼女のトバシ気味のテンションは、なかなか普段の阿澄ボイスでは聞けない貴重なキャラ。どこまでいっても阿澄声では「あら可愛らしい」という印象なのでなかなか「悪者」にならないのは悩みどころなのだが、これはこれで味がある。

 そして、最終的にラスボスポジションに落ち着いたのが、無言のキルマシーン、ブラックロックシューターだったわけだ。幼い頃から抑圧された黒衣マトの絶対正義から生み出された秩序の化身。彼女の傍若無人な強さは、強力なマトの「規範精神」からきたものであった。果たして、今後ブラックロックシューターは打倒されるのか。打倒されたとしたら、マトはどうなってしまうのか。ついに記憶の楔を解き放ったヨミ(ブラックゴールドソー)も参戦し、物語はクライマックスに向かっていくのである。

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