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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「輪廻のラグランジェ」 5→4

 1話を見て期待した要素に関して言えば、少なからず面白い要素があった作品なのは事実だと思う。制作陣の気合いの入れ方も伝わってきたし、視聴している時点では「なるほど頑張っている」という部分も多かった。しかし、その上で何とも印象に残りづらかったのは、決して同じ時間帯のライバルが強かったせいだけではないはずだ。アクエリオンは本当に色んなところで被ってたけどね。

 最初に目を引く要素は大きく2つ。1つはわざわざ実在する自動車メーカーでコンペティションを行ったというメカデザイン。いかにも分かりやすい「近未来」なデザインは、確かにアニメに慣れた目には新鮮に映る部分も多く、変形のシーケンスや流線型を意識した飛行のモーションなどは、オリジナルというに充分なものであった。しかし、なんだろう、気づけばメカ戦闘は1話のプロレス技KOがクライマックスだったような気がする。そこから先で、「あのデザイン、あのモーションを活かした戦闘シーン」というのがどれくらいあっただろうか。どちらかというと内部に登場している女の子達の妙な搭乗姿勢の方が印象に残っているくらいに、外側のメカの活躍はあっさりしたものだ。結局、ミドリをはじめとするウォクスシリーズは、「ならでは」の活躍というのが見られなかったのではなかろうか。

 もう1つのポイントは、なんと言っても女の子たちのキャラクター。特に主人公であるまどかの場合、ジャージ部という謎の活動に始まり、「常時水着着用」「鴨川愛」「まるっ!」と様々な要素が有り、これが上質な作画で描かれることによって、さわやかエロ混じりでなかなか良いキャラに仕上がっている。さらに典型的素直クールであるラン、典型的天然巨乳ムギナミと3方を囲むことで、オールラウンドな萌えの需要に対応可能。これはある程度結果を出した部分か。しかし、それにしたってどうにもドラマが薄い、と感じたのは私だけなんだろうか。

 びっくりしたのは中盤のヴィラジュリオとムギナミの絡みで、「ムギナミが敵側勢力であり、無垢さ故に平気でスパイまがいの行為を働いていた」という衝撃の展開があったにも関わらず、その部分のジレンマなどにはほとんど触れず、ヴィラジュリオが一方的に(理由もよく分からないまま)ムギナミを切り捨てるという、あまり必要ではなさそうな展開になっている。ムギナミがショックを受けて葛藤するところはいいのだが、肝心の主人公視点であるまどか(そしてラン)は、「ムギナミが敵側だったなんて!」というカタルシスを一切得ないまま、「なんか敵が内部抗争しとる」というだけの傍観者となり、ムギナミは「仲間→敵→仲間」ではなく、「仲間→仲間」という変化に乏しい状態になってしまっていた。ヴィラジュリオについても「冷酷な敵側トップ」という描き方ならムギナミの扱いも分かるのだが、普段あんだけおちゃらけているくせにムギナミとの絡みでだけあんな態度に出られては疑問符が飛び交うのも致し方ない。

 最終回近辺のまどかを巡るあれもこれも似たような印象で、どこにドラマを描きたいのかがぼんやりとしたまま、終始立ち回ってしまった感が否めない。これでは、せっかく作った女の子達のキャラも空回りになってしまい、最悪の場合、「阿漕な萌えキャラ設定ばっかり」という悪印象に繋がりかねない。いっそのこと3人が延々きゃっきゃうふふする学園エロコメディだったら振り切れた面白さが残ったと思うんだけど。

 まとめると「ロボは確かに格好いい部分もあるし、女の子は可愛い部分もある。でも、それがプラス方向に複合せず、バラバラだったおかげでちぐはぐな作品になってしまった」ということ。最終回でも何が終わって何が終わっていないのか分からない状態なのは2期へのつなぎということなので、まだまだ終わらない次の「物語」の構成に望みを繋ぎたいところである。見ていて不快になったり、「つまらない」と思う訳じゃないんです。「面白い」と思いにくいだけで。どこかで一皮剥ければ、突出したものになる期待はあると思っているのでね。

 中の人的には、石原夏織、瀬戸麻沙美という若手の競演が素直に楽しめるのは良かったところ。2人とも来年度以降にさらなるブーストをかけてくるであろうことはほぼ間違いないので、今作はそういう意味では記念碑的な作品といえるかもしれない。まるっ!

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