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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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六花さぁぁあぁん! なんやねんこの人! 普段はそれなりに大人な常識人なはずなのに、時たま「少しは男の気持ちを理解して!」っていうタイミングが出てくることがあるの。しかも、大体致命的なタイミングで。そらもうあんた、プロポーズと大体同じ意味だと解釈していいんですか?! ご飯にしたらお風呂にして、その後は(ry

 さて、やっぱり冷静に視聴すること能わぬ作品ではありますが、今回は突然お話が技巧的な方向に飛びました。亮介がいるのがずっとメルヘン空間ということで、アニメ的にはかなりいじり甲斐のあるシーンである。元々松尾監督の美術感っていうのは結構独特で(エンディングの1枚絵なんかでもよく分かる)、今回の「メルヘンランド」の情景についても、基本は「島尾の描いたスケッチの世界」だと思うのだが、そこから多少エキセントリックな方向にのばしたり、とにかく「花屋の夫婦」という存在感が増すように、色遣いも多くて鮮やかな色調になっている。話としては延々1組の男女が会話を続けるだけ、というおそろしく地味な(はずの)作品なので、こういう場面で見せられると楽しくて良いですね。

 いや、まぁ、あんまりそういう要素を楽しむ精神的余裕もないのだが。今回は、メルヘンチックな手法を用いて何とか亮介と島尾を分離させ、2人の男連中に互いのことを理解させる、というパートになる。島尾は亮介の身体を乗っ取ることによって彼の(視聴者すら知らなかったような)パーソナリティを文字通り「身をもって」知ることになったし、亮介はメルヘンワールドを通じて、島尾という1人の男が生涯をどのように生き抜いてきたのかを知ることになった。これまでのお話では亮介→六花←島尾という本当に一方通行の関係のみだった世界に、突然亮介←→島尾というインタラクションが生まれたわけだ。この「男同士の理解」が今後の展開にどのように影響を与えることになるのか(というか、そもそも男同士は理解するつもりがあるのか)。とりあえず、次週の冒頭が風呂場から始まるかどうかで明暗が分かれそうである。

 でもなー、こうして見るとほんとに旦那の器がちっちゃいからなー。流石に風呂には入れてくれないと思うなー。あとは「自分が嫁と一緒に風呂に入りたいかどうか」という欲求とのせめぎ合いになるんだろうけど。でもさ、まさかわざわざ乗っ取りを許可してくれた亮介の身体で、ここまで傍若無人に振る舞うことになるとは思わなかったよね。コンタクトの件は知らなかったから仕方ないとしても、勝手に金使ったり、勝手に髪切っちゃったり(しかもダサさを狙って)。今まではなんとか「それでも六花ちゃんの幸せを一番に考えているので、彼女が幸せになるんだったら相手が亮介でもしょうがないんだよ」という感情があるのかと思ったが、どうも、心底亮介のことは認めたくない模様。まぁ、自分でも仕方ないと思っている部分があるからこその、やっかみの部分もあるんだろうけどさ。亮介君は身体に帰還した時に、一体どんなリアクションを見せてくれるでしょうか。

 一方の亮介君はというと、メルヘンランドで肩乗り店長やらコスプレ店長やらを見て心ここにあらずといった状態。まぁ、あの生き物はやたら可愛らしかったから仕方ないけど。普段からぬぼっとしてるキャラだが、こういうトンデモ展開でもあんまり動じないのはすごいな。自分の身体がどんな風に扱われてるか、心配じゃないんだろうか。

 そして六花さんですよ。今週も好き放題揺れてくれてましたね。結局、目の前にいるのが実の旦那だということには気付く由もないわけだが、その割に頑なだったり、ほだされてみたり、忙しい御仁である。まず、旦那のシャツを譲る気は無い。遺品は処分しろ、と(口だけでも)旦那は言っていたが、そんなことは出来るはずがない。あの感じだと、家の中にはほとんど島尾が生きていた時のままに色んなものが残っているのだろう。亮介は仮に六花さんの横を勝ち取ったとしても、その後も随時旦那の幻影と戦わなきゃいけない予感がする。

 しかし、旦那の遺品については頑なだったが、ひもじそうにしているバイトを見て、一緒に食事をしてあげるくらいは余裕。ここで旦那の食器を使うのは大丈夫なのだ。そして、久しぶりの感覚に少しずつ揺さぶられてもいる。おそらく、実際目の前で飯を食っているのは本当にその旦那なわけで、食べるリズム、仕草、面影が旦那のものであるからこそのフィードバックがあったのだろう。おかげであのラストである。やりたいことが斜め上だなぁ。どこまで考えてしゃべってるもんだろうか。男の側からしたら、もうこの言質を取った時点でゴールやぞ。

 とまぁ、結局最後の一言で全部持って行かれた感はあるのだけど、実は今回のベストシーンは「六花ちゃん」って名前を呼ばれて返事をさせられるところ。「はい」「はい」「はいはい」って、3回応えているのだが、全部色合いが違う。そのナチュラルな反応がね、本当に切なくなるんですよ。目の前の男の子のことを見てるんだけど、多分、一瞬旦那の面影を見てるんだろうなぁ、って。くそう、中の人は下の名前呼ばれるの好きなくせになぁ。

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