はやいもので、ネット配信版としては最終回となる第3回の放送開始だ。今回も時間は十数分程度と大したもんじゃないのだが、それでも充分過ぎる徒労感が味わえるこのクオリティは流石だ。まとめ録りだったとしたら中の人たちは確実におかしくなっていると思われるぞ。完全台本には違いないが、よくもまぁ、これをきちんと録れたもんだ。最近、自分の中でまた(いつもそうだけど)戸松熱が上がってきており、彼女の声を聞くだけで無闇にテンションがあがるのだが、名古屋はそんな中でも唯一無二のポジションを堅守してくれているので、本当に素晴らしい音源である。
さ、いつも通り福岡の「うえぇぇぇ!」で幕を開けた中身ではあるが、今回は大きく分けるとメールのお題を元にして3部構成となっている。まとめると「うざい対決」→「パラディン」→「属性の話」という流れだが、メールの中身から綺麗にオチまで繋がっているのが見事。中でも、出だしにして完全にクライマックスとなってしまった「うざい対決」が今回最大の聞き所。単なる罵り合いの一幕、しかも2人して無駄に語彙が乏しく、本当に子供以下の対決。「都道府犬」でたとえるなら山形姉妹の喧嘩にも劣る。本当にこの2人はガチで仲が悪い。仕方ない。ここはせっかくの機会を利用して、2人のテポドンクラスの破壊力を堪能しよう。リアル中の人でも「ウザさ」勝負なら負けてないだけに、この対決は何か大切なものを賭けた魂の削り合いのように聞こえてくるものだ。
「中のエビからウザいに決まってますぅ〜」。この台詞は良い。福岡に1ポイント。コレに対する名古屋の反応が「エビちょ〜かわいいですぅ〜!」。斜め上の反応。確かにダイエットの時に見せびらかしたり、謎のエビ装備を披露した時にもチラ見せしてたパーツだし。鮮やかなピンク色にドキドキなのかもしれない。1ポイント。そして、以下のくだりは合わせ技で100ポイントです。「このブス〜」「ゴルァ! ブスとかぁ お前ぇ!」「ワシャシャシャ! ブスブス、ブス〜!」「んぎゃぁ〜! マッテ、テメ、オンマェ〜! オルァ!」 …………………………福岡も名古屋も言葉の汚さでは定評のある地域ではあるが……このくだりだけで着ボイスとかほしい。完全に名古屋じゃなくて戸松になってるあたり、特に。
2つ目のメールは、宮城回の一幕から、「パラディン」話。聞き取りにくいというメールが多数あったとのこと。確かに、一回聞いただけだと分かりにくい部分はあったのかな、早口だったし。でも、個人的には割とあっさり聞いていたので、そういう反響があったのは意外。しゅがボイスが聞き取りづらいわけないじゃないですか。多分、あまりにも場違いな単語が飛び出したせいでみんな脳が追いつかなかっただけだ。知らない人からしたらぽかーんな単語だしね。「47都道府犬のDVDを買ってるマニアックなヒトなら知ってると思うけど」って、さらりと視聴者が全員ひとまとめにされたが、一応、福岡がパラディンについて説明してくれた。ネットゲームにも精通した福岡さんの丁寧な解説で、初心者も安心。ただ、彼が披露しようとした「パラディンにまつわるいい話」が聞けなかったのは心残りである。「赤い洗面器の男の話」みたいに今後永遠に謎になってしまうのだろうか。このくだりの締めは名古屋の「そういう日もあるだがね!」だったのだが、この台詞は茨城回の時のものですな。決め台詞なのかな。
そして、トリをつとめるメールは大分絡みの「妹属性」のお話。投稿者に対して実にフランクにどん引きしてくれている2人が新鮮。中の人ネタで繋ぐと、福岡はマジもんのヤバい人を紹介する「ひだまり荘の自由人(および十人)」をやっていた経験があり、どん引きには定評がありますな。そして、「妹属性」というフレーズをパラディンの「光属性」と対比させていじるというなかなかの新機軸。こちらも、中の人的には数々の妹を歴任してきた福岡が、妹属性の何たるかを丁寧に説明してくれています。「半径3メートル以内に妹がいると、パラメーターが著しく低下する、まさに諸刃の剣、死と隣り合わせの属性」とのことだが、果たしてその剣、相手に向けた刃は存在しているのだろうか。
ちなみに、福岡の属性は「小町ちゃん属性」。みんな知ってる。「アニメ見ていると、何もかもど〜でも良くなる」らしい。そして名古屋は「自分属性」。「自分が楽しければ他人の苦労もいとわない。大変優れた選ばれし属性」とのこと。うん、知ってる。聖闘士星矢における光属性くらいレアだぜ。ここまで純度が高いのは。
などと、本当にどうでもいいネタで無事に最後の放送も終了。あとはコミケで販売されるDVDに収録されたラジオ4本目にちゃんと福岡も出てくることを祈って待ちましょう。
○「ギリギリ!ツンデレ幼なじみ愛知犬」
いつもの間違った方向のおまけコーナー! 今回も名古屋が一切の制止も聞かずに振り抜いてくれているぞ。まず、イラストの制服姿が可愛いじゃないですか。犬+セーラーということで、完全にどこぞの資本主義の犬と戦う気が満々な気もするが、「スカートの丈はその部分まででいいのか」「足としっぽの立体的な位置関係はそれがベストなのか」など、波紋を呼びそうなデザインである。ちなみに、確実にノーパンである。ほら、萌える要素だよ! 穿いてない幼なじみだよ! ……ダメか、そうか……
「あ、どっこいしょー!」というエクストラ1話でも聞かれたお馴染みのかけ声から幕を開ける幼なじみとの何気ない、いつも通りの朝の風景。これをツンデレと言っていいのだったら大体の性犯罪は許されると思うけど、大丈夫、Mならご褒美じゃない? 少なくとも戸松ファンなら確実にご褒美じゃない? 名古屋が自分を評して「黄金色の美少女!」と言ったのが斬新過ぎて良い。「黄金色」ってのは「美少女」の形容には使われないよなぁ。すげぇなぁ。時間が経つとカピカピになるなぁ。乾燥するのが怖いからこそ、鞄に牛乳ぞうきんを入れていた可能性が微レ存。
完全に余談だが、戸松ってそこまで幼なじみキャラのイメージ無いよね、と思って振り返ってみようと思ったら、何故か最初に思い出したのが「遊びにいくヨ!」の真奈美だった。普通に考えたら、まずはあなるを思い出すのが正しいと思うんだが、やっぱり「幼なじみ=当て馬ポジションの報われないキャラ」という図式が確立してしまっているせいだろうか。一応「屍鬼」の恵も幼なじみポジションといえばそうなんだけども。こうしてみると、きな臭いキャラしかいないのが戸松クオリティすな。名古屋の場合はきな臭いというか、既に爆発物として処理済みだ。
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