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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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何コレすごい、第19話。今まで一度も感想書いたりしてなかった作品だったが、毎週なんだかんだで楽しく見させてもらっています。ただ、今週分はちょっと斜め上だったので、思わず記事立て。

 今作の売り、というかコンセプトは、古今東西の様々な映画のパロディになっているという部分であることはご承知の通り。元々、原作(?)となるのがソーシャルゲームだからキャラなんてろくにないし、それだったらどこかからシナリオは適当に借りて来て、それをブラッシュアップしてしまえば面白かろう、という、なかなか思いつきでもできないようなことをやっているのである。その試みが成功しているのかどうかはよく分からないが、映画のいろはも知らない人間にとってみると、毎回目先が変わって全然違うものが飛んでくるのは他ではできない経験なので、悪くないものだとは思っている。その分、どういうものが出てくるのか全く分からないので肩透かしを喰らったり、ぽかんとして終わったりすることも多いのだけど。

 そして、映画は知らんが今回は流石に元ネタが分かる。「vengeful fang」なんて勇ましい名前で登場した明智光秀が主人公のはずなのに、何故か犬神家なわけですよ。そして、いざミステリがメインモチーフということで、とにかくこれでもかと詰め込まれた「ミステリパロディ」は、パロディ界の先輩である「ミルキィホームズ」をも凌ぐ密度(決して「ミステリ界の先輩」ではないよ)。細かいミステリネタを挟み、更にシリアスを装いながらもガンガンギャグを突っ込む。クライマックスの森蘭ティ教授の正体あたりでは完全について行けない状態で爆笑しながらみていたのだが、そこからまさかの3段落ちが用意されており、終わってみれば「これ、実はサプライズとしてもかなり上手いのでは」と感心してしまった。これを機に、私は「今期やってるミステリもののアニメが面白いよね」と言われたら「あぁ、戦国コレクションのことね」と即答出来るようになりました。ありがとう。

 これ、脚本が雑破業なんだよなぁ。こんなものが書けるとは全く予想もしてなかった。コテコテの本格を臭わせたパロディから解決編では映像叙述を織り交ぜた今風の謎解きを用意し、それで満足したと思ったら更に叙述要素を被せて話の腰をぶち折り、「やられた!」と思ったら、更にアニメ的な演出を絡めて衝撃的なラストシーンに持っていく。この勢いはミルキィはもちろん、他のどのサスペンスアニメでも見たことがない。「横溝作品だったら明智君じゃないやん!」と思っていたのに、いつの間にかそこに「明智光秀」の存在感があるという、「いつからミステリだと勘違いしていた?」みたいな改題の仕方が見事。毎週このレベルの作劇だったら神作品になっていたかもしれないなぁ。……いや、そうならなくて良かった気もするけども。

 なにげに中の人も無駄に豪華だったのが癪に障る。「シリアスギャグ」が映えたのは光秀の中の人がぴかしゃだったこともあるだろうし、容疑者連中に名塚・花澤・清水愛と取りそろえたよく分からない布陣も嬉しい。この作品、力を入れるポイントを確実に間違ってるけど、それがだんだん癖になってきているのが嫌だ。

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