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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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夏雪ってそういう意味だったのか、第7話。いや、分かんないけども。試しに「夏雪ランデブー」を除外して「夏雪」でググると、トップに来たのがエロゲーだったよ。色々駄目だな、日本。

 さておき、相変わらず亮介君不在のまま物語が進行しています。今回は主に島尾の心中が描かれており、彼をして「必然」と言わしめる2人の関係性の進行に従って、お互いのわだかまりが少しずつ清算されていく様子が描かれている。正直、六花さんの無闇な積極性は私みたいな朴念仁には「必然」であるのかどうかはさっぱりなのだが、そこはそういうもんだと思って触れないでおこう。掘りさげると、自分の人生を振り返って死にたくなるだけだろうから。とにかく、六花さんは少しずつ新しい人生に向けて歩き始める準備が整いつつあり、それは島尾も望んでいた「必然的な流れである」。これは決定事項。この2人の声で「ヒツゼン」とか言い始めると、どうにも怪しげなミセのことを思い出して仕方ないのだけれども。次元の魔女は今もどこかで元気に呑んでいらっしゃるのだろうか。

 今回のメインは、どちらかというと島尾の方。前回の衝撃告白から始まり、六花さんが勇気を出して動いてくれたことに対して、自分の欲望半分、「必然」を進めるための手順半分といった感じで、突発的な小旅行に挑むことになった。「両思い」が成立したところなのだから、これは確かに必然であるし、花屋敷での悩ましい展開を考えれば、特に謂われも思い入れもない海へ繰り出してダラダラと過ごす1日というのは、実に気の利いたセッティングといえるだろう。これで中にいるのが亮介本人であったら、ごく自然な、何の問題もない「新たな関係」になっていたはずなのだ(まぁ、実際に亮介だったらここまで自然なエスコートが出来ていたかどうかは微妙なところだが)。

 しかし、実際は「初デート」ではなく、あくまで島尾の中では「思い出の総決算」ということになる。番組開始直後から分かっていたことではあるのだが、改めて見てみると、やはりこの状況は残酷だ。倫理的にも、常識的にも、六花の行動が「正しい」と理解した上で、自分の言葉で、自分の身体でもって、島尾は妻が「寝取られていく」姿を見守り、見届ける責任があるのだ。やろうと思えばここで亮介の身体を使って好き放題暴れて無茶苦茶にすることも出来るだろうが、それが六花のためでないことは嫌というほど分かっているだけに、大人しく受け入れるしかない。改めてそんな絶望を確認した島尾は、残されたささやかな思いを成就させつつ、ついには一人、「尻ぬぐい」へと向かうのである。なんだかんだとわがままは言っていたが、やはりこの男も悪人ではないのだし、最愛の人のことを考えて自分を犠牲に出来るだけの度量を持っているのである。

 ……でもまぁ、やっぱり亮介君は怒っていいとは思うけどね。酔った勢いで適当に請け負ってしまった身体の貸し出し。まさかここまで長期に及ぶことになり、あげく大願である一夜を他人に奪われてしまうことになるとは、思いもしなかっただろう。こればっかりは他人に任せていいもんじゃない。悔やんでも悔やみきれない失点である。まぁ、島尾の方も他人の身体を使ってコトに及ぶのは複雑な心境だったとは思うが……いや、なんかリアルに想像するとすごく興ざめだからやめておこう。とにかく、亮介の関与していないところで物事がどんどん進展しているので、戻ってきた後にどうなってしまうのか、その辺が心配ではある。意外と図太い男の子だから大丈夫だとは思うけども。

 とにかくやるべきことをやって、最終的に島尾が選んだのは「離れること」である。このあたりの心情もなかなか微妙なところで、島尾の私室にあった小さな植木鉢の意味なんかが分かるまでは判然としないが、ラストシーンで六花と顔を合わせずに逃げたことから考えて、島尾はこのまま自分の「残滓」を処理して表舞台から去る心づもりなのだろう。「必然」を守らなければいけないという意識は、その不自然な存在故に誰よりも理解しているのだと思われる。しかし、そんな潔さとは裏腹に、やはり自分の存在に気付いてもらいたいという願いも隠しきれない。店に残した花の記憶は分かりやすい葛藤の現れであろうし、旅館に残したメモ書きにしても、どうも本気で自分の正体を隠そうとはしていないように見受けられる。「六花が何かの拍子で気付いてくれたらそれはそれで嬉しいけど、後で亮介の対応次第でどうとでも言える」というレベルの痕跡を残してきている。このあたりの揺れ動きは致し方ない部分であろう。あとは六花さんがどう受け止めるかだ。

 そんなわけで、今回は総じて「受け手」となった六花さんである。アクションとしては積極的にアプローチを仕掛ける部分もあったので、決して流されるだけの状態というわけではないのだが、いかんせん置かれているシチュエーションがファンタジー過ぎるために、彼女の想定の範囲では収まりきらない。これまで少しずつ蓄積されてきた混乱が、今回の島尾の動きによって一気にあふれ出し、ついに許容量を超えてしまった。彼女の中で、「亮介」という存在は今後どのように受け止めればよいのだろうか。完全にアクシデントでしかないのだが、こんなトンデモ状況に置かれてしまった六花さんは、ある意味すごく不幸な女性なのかもしれない。

 でもまぁ、こちとらそんな可哀想な六花さんを見るのが主目的でして。今回は艶めかしい姿も色々とサービスしてくれていたのでドキドキしっぱなしですね。画面に映っているのは六花さん1人のはずなのだが、実際には「島尾といるときの過去六花さん」「亮介といるときの今六花さん」「ファンタジーな姿の夢六花さん」の3バージョンが入り交じった状態なので、実に様々な味わいが楽しめます。中の人ファンからすればこれ以上のご褒美は無いですよ。出来るだけ大人として振る舞おうとしているのに振り回される大人六花さんも、とぼけた表情の夢六花さんも素敵だが、やっぱり一番ナチュラルに輝くのは島尾と一緒にいる時代の若かりし六花さん。居酒屋でちょっと酔っぱらった雰囲気の時とか、たまりません。本当に等身大の姿なんだなぁ、というのがよく分かるのが良い。これもプレスコ収録のうまみの1つだ。2人ならんで海岸線を歩くときの会話なんかもすごく良い。

 結論・とにかく良い。

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