最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
テレビの中には何故かスフィア、第8話。今となっちゃ、あんなちょい役に2人も使うのは割とレア。まぁ、彩陽はともかく美奈子の方は無駄に存在感のある役回りだったけども。
そんなどうでもいい話は置いといて、順調に(?)進んでいく本編である。あらすじとして書き出すと「六花さん、どれだけ嘘くさくても流石に現実の異常さに感づく」→「島尾、最後の望みを果たすために遠征」→「六花さん、一大決心でそれを追跡開始」というだけのお話なのだが、ドラマとしての密度が濃いために、これでも結構色々な方向に視線を振られているような気になってしまうのがすごいところだ。引き続きはみ出しっぱなしの亮介君が相変わらずのファンタジー空間におり、色々と画面に変化を与えてくれるのも大きいのかもしれない。鼻先にしがみつくミニ店長は魅惑の存在。 前回は主に島尾視点からの物語だったが、今回はそれが六花に移った。島尾が相反するものを孕んだ様々な思いに突き動かされて行動した足跡があり、六花さんは分からないなりに必死でその意味、現状を理解しようとし、何とかわがままな旦那の思いつきについて行っている。並大抵の関係性じゃとても無理だろうと思われるこの追いかけっこを可能にしているのは、過去に横たわる2人の時間の濃さ故であろう。島尾の割り切れない感情は、六花が自分にすがることを拒否しつつも、どうしても足跡を残したいという未練が混ざり、彼女の追跡を許すことになってしまっている。こればっかりはどうしようもないところだろう。ひょっとしたら、彼からしても六花が自分の幻影を追いかける執念が想像以上に強いのかもしれない。 一夜をともにし、久しぶりに間近で最愛の人とふれあったことである程度未練が解消されたのか、島尾は確実に「片付け」のフェイズに入っている。あれだけ切望した六花との時間を切り上げ、残された未練は、彼女と直接ふれあうことではなく、彼女と約束したことも含めて、自分が生きたことを示し、彼女に残すための活動に当てられる。花束を造り、画を描き、彼女がやりたいと願っていた「どこかへの旅」。一人で出歩いてしまっては彼女の望みとは裏腹ではあるのだが、「島尾という男が病室から出て、外の世界で何かを残す」ことが、彼にとっても慰めになるのかもしれない。相変わらず邪魔そうにぶら下げる小さな植木鉢が、何か最後のしがらみを表しているかのように見える。 そして、そんな露骨な島尾の行動に、現実が大きく揺らぐ六花さん。彼女の中で、島尾は半分「生き返って」しまっている。店に戻って見た島尾の幻影、残された数々の痕跡から、彼女は一体どんな気持ちで島尾の私室のドアを開いたのか。その描写が具体的にされていないあたりが演出の憎らしさだが、とにかく実際に彼女が目にしたのは、「復活」などではなく、数々の遺品の「喪失」であった。不思議なものである。リュックと植木鉢というピンポイントの剥奪が、「喪失」であるはずの事象をこれ以上無いほどに「復活」に繋げてしまっている。「その2つが無くなったこと」が、どれだけ荒唐無稽な想像であっても、島尾という男の存在を喚起させてしまう。ここまでされてしまったら、彼女は確かめに行くしかないのだろう。その2つのツールが示す、そのどこかに。 そして、そんな現実世界とは相変わらず隔絶しっぱなしの亮介君だが、ついにそのファンタジー世界にも、島尾が決断した影響が出始めている。終末を予感させるその状態に、島尾のどうしようもない葛藤を理解する亮介。2つの気持ちがあることは認める。それがどうしようもないことだというのは、六花に対する同じ気持ちを共有する男2人のこと、充分に理解出来ることだ。しかし、その上でやはり許せない。今まで流されるばかりの状態だった亮介が、ようやく、決意を新たに最後の決戦に挑むことになるのだろう。六花の事情と、亮介自身の気持ちは別問題。非常に乱暴な物言いだが、現時点ではそれが一番大事なこと。ラストシーンの、泣き崩れる六花に背を向けて飛び出した亮介の背中に、その決意がひしひしと感じられるのである。 この作品に「クライマックス」という言葉は似合わない気もするが、どうやら、それが訪れることになりそうである。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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