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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「LUPIN the Third -峰不二子という女-」 6→6

 というわけで、今期最後の評価作品は、今期作品じゃないっていうね。いやぁ、濃かったですな。毎回30分見ているだけでへとへとになるくらいの画面ですよ。1クールで終わっちゃってあっという間だな、というのが印象なんだけど、これを1クール維持出来ただけでも大したものかもしれません。

 とにかくその独特の画面ばかりが印象に残った作品だが、あまり「ルパン」の世界に親しくない人間からすると、独特なキャラクター性がまた1つ違った味わいになっているのも見るべき点だったろうか。不二子のキャラはもちろんだが、次元に五右衛門、そしてなんと言ってもエロ親父銭形。このあたりの「毎度お馴染みのキャラ」もコテコテのくどさでもって物語に花を添えてくれていた。ルパンのキャラだけはは「毎度お馴染みの」って感じではあったが、こちらも顔の造形が濃いおかげで、いつも以上の胡散臭さがくせになる味わいである。

 シナリオ面についても、元々「ルパン」ってことでどこか都合の良い行き当たりばったりな雰囲気はありつつも、毎話毎話で思いの外狙いを変えてくれていて、オムニバスとして事件の方向性で新鮮さがある。もちろん、そんな中にも1クール作品として1本の芯が通っており、タイトルの通り「峰不二子という女」が一体何者なのか、という謎が少しずつ紐解かれていく展開も破綻なく構成されている。まぁ、不二子の人物像については、他シリーズのように「どこまでもしたたかな女」でいて欲しかったので今作の不二子の悩める様子はどこかもどかしい部分もあったのだが、他のキャラクターがお調子者だらけだったので、その分メインヒロインがバランスを取ったと考えれば許容出来るレベル。この世界の男どもは本当に大馬鹿揃いなので、どれだけポジティブに生きようとも、不二子は色々と苦労しそうである。今回はオスカーさんっていうぶっ飛んだキャラもいたしな。彼は本当に美味しい役どころだったよねぇ。

 これだけの労力が費やされた作品、なかなか続編や類似作品を、というわけにもいかないだろうが、最近は映像面で冒険する作品というのが一時期に比べて減ってきているような気がする。この作品を見ていると、画作りやシナリオラインに類似点があるのか、何故か「THE ビッグオー」の記憶が蘇ってくることが多かった。今作や「ビッグオー」のように、映像面でも独自性を打ち出しつつ、しっかりとシナリオが完成されているような野心的なオリジナル作品を今後も見てみたいものである。

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