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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「PSYCHO-PASS」 5

 ここのところ本当の良い仕事をしてくれているノイタミナ枠の新作。アニメオリジナルで、なおかつあの虚淵玄脚本ってことで、世間的にも注目度は高い一本である。

 制作は劇場版の「BLOOD-C」のスタッフ。塩谷監督とI.G.の手によるもので、確かに雰囲気は非常に似通っている。大きく違うのは、こちらのキャラクターデザインがあの「リボーン」の作者ってことで、全体的に緩めになっているところか。いや、男性キャラはそうでもなくて、特におっさんなんかは割と良い具合に描かれているのだけれど、女の子が可愛くないのが気になる点である。メインヒロインの子とかね、なんか目玉がおかしいよね。このデザインも慣れれば気にならなくなるんだろうか。ま、どっちかというとこのキャスト、この設定だとキャラで売りに行ってるのは女性向けの意識が強いんだと思うが。

 「物騒な部署に新たに配置された若造が、夢に燃えた思想でもって古参を振り回すが、次第にその熱意によってベテランたちも変わっていく」みたいな設定は毎度お馴染みのものであり、序盤はどのようなストーリー展開がなされるのかは想像に難くない。新人さんの方が花澤ボイスでやや押しが弱いというのは意外であるが、チームメンバーの方は、クール野郎、おっさん、調子乗りと、配置されるべきキャラクターが無難に配置されている。設定だけを見れば目新しさはそこまで強くない作品だろう。ポイントとなるのはサイコパスという設定そのもので、「感情が数値化される世界」や、「数字によって本人が何もしていなくても犯罪者としての選別が行われる」なんてのは、いかにも救いの無い物語が作りやすそうである。SFの設定としてはどこかにありそうな気もするのだが、これを取り締まる執行官側も同じように犯罪係数が高いアウトロー気取りというのが、どのように絡んで来るかで印象も変わってくるかもしれない。1話は予想通りに救いの無さが前面に押し出されており、単なる巡り合わせの悪さから落ちるとこまで落ちちゃったおっさんと、それに巻き込まれて何もしてないのに撃たれちゃった女性と、確かに「着任早々にひどいヤマ」である。ただ、この世界のシステムを考えると、こんな事件は日常茶飯事になってしまう気もするんだけども。

 設定が分かりやすいおかげで、この手のサイバーなSFものの割には導入も易しい。少なくとも「ギルティクラウン」とか「NO.6」なんかに比べればついて行ける展開になっているし、「図書館戦争」のように「どないやねん」と突っ込みたいような設定でもない(敢えて全部ノイタミナで比較してみた)。I.G.特有の薄暗い中を目の痛くなるようなディティールで描き込むデザインは維持されているのだが、平板なキャラクターデザインが功を奏したのか、画面も案外見やすいので助かる。全般的に「分かりやすい」というのが第一印象なので、今後も見ていくのにストレスはなさそうである。

 中の人については、今回は花澤・関というメインらしいのだが、1話目は多分一番しゃべってたのが有本さんである。有本欽隆のおっさんキャラが活躍するっていうだけで、なんかいい作品な気がしてくる。そして、例え人類が滅びても、ゴキブリと、石田彰の仕事だけは滅びない気がする。

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