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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 毎度お馴染み、お前誰やねん祭り、第29話。いよいよ動き出した十二宮編。きちんと時計も設置されて準備万端です。ちなみに、今回の出だしの流れとしては、「オープニングでいつものようにキャストネタバレ」→「見たことのない名前にCV矢尾一樹」→「……蟹……座……かなぁ……」→「タウラスかよ!」というくだりがありましたとさ。

 さて、試合に突入する前に今回の設定を振り返っておこう。マルスさんは元々教皇が統治するサンクチュアリに憧れていた節があったので、十二宮を再現したのは分かる。そして、十二宮が出来ちゃったんだから、そこに黄金聖闘士を集めて守護させたい、というのも当然分かる。12人並べて初めて十二宮は完成するのだから。今まで3人しかいないとか言われてたのに、残った連中はどこに隠れてたんだよ、っていう問題についても、「十二宮が完成したから、これまで正体を隠していた黄金聖闘士たちが決起した」と考えれば分からなくもない。アテナ側かマルス側か、っていう問題についても、十二宮を復元出来るくらいの実力を持ったマルスが、形の上でアテナの力を行使しているのだから、そこに正義を見いだすのも無いことではないだろう。彼の目的など知らずにただ留守番しにきたと思えば、シンプルだが答えとしてはありそうな話。

 ただ、マルスさんが何をしたいのかがよく分からないんだよな。「火星の位置を移動させて地球を覆い、火星を新たな生命の星にする作戦」って、誰にとってメリットがあるんだろう。地球が滅びてその分火星が栄えるとしたら、差し引きではとんとん。おまけとしてついてくるのは「地球人類の滅亡」ってわけだが、これって単に「従わなければ滅亡させるぜ」っていう示威行為なんだろうか。エラい面倒なことをするもんだな。「服従を誓う」選択をしたら火星に移住させてくれるのかな。でも、一から火星を開発していくのって恐ろしい拷問のような気もするが……そもそも火星が公転軌道から逸れて地球近くまで来る時点で重力関係で地球がメタメタになる気もする。火星も、今までの公転軌道よりずっと内側に来るわけで、下手したらそのまま太陽に向かって落下する可能性もあるような。こんなことが出来るのはマルスさんと悪魔騎士くらいなもんだ。すげぇぜ!

 というわけで、目的はよく分からんけど、とにかく「12時間で地球滅ぼす」は間違いないようだ。それを阻止する若者と、妨害のために立ちふさがる黄金聖闘士という古式ゆかしい構図である。さて、第1の宮、白羊宮は当然貴鬼さんが立ちふさがるわけだが、光牙にワンパン入れたらすぐにネタばらし。あっという間に聖衣修復作業に入ってしまった。あの明らかに味方側だって知られていたムウですらもうちょっとドッキリに力入れてくれてたと思うのに、貴鬼さんたら空気読めない子。しかも、ムウはわざわざノミと槌を取り出して「そんなもんでどうやって聖衣いじるんだよ!」という往年の突っ込みが出来たところなのに、貴鬼さんはハンドパワー一発で修復させてしまうという、いかにもゆとり世代らしいサボり方を覚えてしまっている。いや、あのボディスーツ型の聖衣をとんてんかんてんやられても困るわけだが、もうちょっと「修復されたなぁ」っていう実感が欲しかったなぁ。しかも、「完璧に元通りだわ!」って言われてたってことは、ムウが施したみたいなパワーアップはされてないわけだし。どうも、師匠に比べると色々と手抜かりが多いようである。

 ま、そもそも貴鬼がどうやって黄金聖闘士になったのかもよく分からないからな。星矢たちなんかあれだけ死闘を繰り広げて鍛錬したのにブロンズどまりだったりするのに、ジャミールの山奥で遊んでた貴鬼が黄金になれた経緯が分からん。密かにムウに特訓とか受けてたのかな。ちゃんとゴールド的な強さは身につけてたみたいだけど、簡単聖衣修復でヘロヘロになってたぞ。ここから雑兵相手に苦戦する展開だとちょっと情けないかも。ちなみに、今回黄金聖衣もデザインがいじられており、アリエス聖衣は「角さえあればいいだろ」っていうようなアンバランスなデザインになっていてちょっと微妙でした。

 で、そんな白羊宮を突破した光牙が進むのは、1つめのチュートリアルポイントである金牛宮。矢尾一樹ボイスのニューカマー・ハービンジャーさんは、登場シーンが大量の人骨をまき散らしながら巨大な牛の像をかたどるという、確実に悪役側の演出。しかも「ダークホーン」なるオリジナル技まで披露し、完全に小宇宙が闇である。誇り高き牡牛座の聖闘士のくせに、光牙の一撃目を身軽にかわしたり、嗜虐趣味たっぷり出してにやけてみたり、なかなかひどいキャラだ。グレートホーンを放った瞬間に腕組みを解いてしまっているのも、なんか器が小さい気がしてしまう部分だろうか。杉田アルデバランとかと比べても、どこかパチモン臭がするのは仕方ないところ。

 でもまぁ、「黄金聖闘士の圧倒的な強さを見せつける」というお仕事はきちんと出来ているし、あからさま過ぎる悪役っぷりも次回以降への引きと考えれば演出としては面白いので、少なくとも小物臭が半端じゃなかったイオニアさんとかに比べると、随分期待の持てるキャラともいえるかもしれない。アリアの思いを込めた光牙の一撃を受け止め、余裕のグレートホーンで返り討ちってのは、確かにブロンズごときを叩き潰すには丁度良い手心。適当な戦いぶりも豪放磊落な牡牛座ならではのものだし、ちょっと細身ではあるが、大きく先輩方のイメージから外れるものじゃない。是非とも光牙たちが頑張った時にはかかと笑って次の宮への道案内をして欲しいものだ。

 牡牛座がこうしたポジションで仕事をしてくれたことは、「今回の十二宮もそれなりに原作との調和を大事にしている」という意志の現れと見て良いと思うのだが、こうなってくると次の2つの宮のハードルが一気に上がった気がする。双子座は今回教皇が絡めないのでかなり処理が難しい。そして、12人の黄金聖闘士の中でもっとも注目度の高い蟹座に至っては……さて、どうなるものか。やべぇ、素直に楽しみだ。

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