最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
見てきました。本当は経済状態が苦しいので、これについてはスルーしようかとも思っていたのだが、回りの人間の評判が無闇に良くて(まぁ、そういう連中が集まってるから)、やはり見ておかないと寂しいってんで、休日に、雨が降ってるのにも関わらず頑張って行ってきました。出不精の私としてはかなりの努力。せめてこの努力の報いとしてパンフくらい下さいよ。最近必ず完売してるじゃないですかー!
さておき、ギャバンである。毎週戦隊シリーズはYoutubeで欠かさず視聴しているのだが、残念ながらメタルヒーローには一切触れたことが無い。触れてみたい気もするのだが、これ以上カバー範囲を増やすとフォローしきれないので手を出さないようにしている。おかげで、ギャバンについての予備知識は、昨年度のゴーカイジャー映画、そして今年のゴーバスコラボでほぼ全て。そんな状態でも、まぁ特に視聴に問題が無いのは特撮作品の良いところですね。だって、恰好よけりゃいいんだから。 先にちょっと大変だったところをあげておくと、普段慣れ親しんでいる戦隊ものとは時間配分が違うので、なんだかリズムが合わせられなかった、ということを挙げておく。何しろ戦隊ものといえばバトルの時間配分が完全に定式化されているわけで、残り時間から何が起こるかが全て予測出来て、それに備えて見られるのである。その点、ギャバンはどこでどういうバトルになるのかが読みにくく、盛り上がるためのクライマックスがちょっと合わなかった。具体的に言えば、たとえばロボ戦が無いのでどこが最終幕になるのかが想像しにくい。結局、遠矢を「ギャバン・ハイパーダイナミック」で切って捨てるところがラストなわけだが、そこまでの繋ぎがやたらあっさりしていて、ドン・ホラーの復活もなかったので肩透かしを喰らってしまった。それと絡めて、結局今作では、十文字撃という主人公の活躍パートがほとんどなかった、というのも悩みどころ。もちろん、アクションの主人公なのだから時間的には一番動いているし、恰好いいところも見せてくれているのだが、最終戦も含めて、その時間の8割を悩みに悩み抜いているのがちょっと重たい。何かに吹っ切れて根性でぶち抜くパートがもう少し長めに見られるとすっきりしたのだが。まぁ、元々元祖「ギャバン」だって重たい物語ではあるし、そういう方向性がメタルヒーローの根底にあるものなのかもしれないけど。知らなかっただけに、ちょっと物足りなさは感じてしまった。 しかし、そうした不満点というのは「敢えて探すなら」というくらいのもので、やっぱり、あの銀色ヒーローが動き回っているだけで、もうそれでいい気がする。そう考えると、一番盛り上がったのはやはり2代ギャバンの同時変身シーンってことになるだろうか。感心したのは、最初の登場シーン(こちらもめちゃくちゃ恰好いい)が闇夜で、クライマックスの2人変身とは綺麗に対比しているというところ。最初の登場シーンは、薄暗い中でも嫌というほどに目立つメタリックボディの煌めきが暗い画面の中で容赦無く映えるし、2人変身シーンでは、陽光の下で堂々と着飾った2人のギャバンの並びが実に絢爛。あのデザインは、そりゃ強そうだわ。同様に、登場シーンはほとんど無くておまけ程度の存在だったシャリバン・シャイダーの2人も、出てきてそのボディを晒してくれただけで充分なご褒美である。「シャイダー赤いわ!」「シャリバン青いわ!」と突っ込みを入れるだけでも満足至極。 戦隊との差異がシリアス目のドラマパートだったので、ひょっとしたら正しい客層のお子さん達は退屈なシーンも多かったかもしれないが、役者の年齢層がやや高かったおかげか、ドラマ自体の完成度は割と高い。中でも撃をやってくれたメインの人は実に良い「2代目ギャバン」像だったと思う。適度に濃い顔のおかげで、なんかそのまんま歳を重ねて宇宙刑事職が全うできそう。多分、キャスティングではその辺も意識して選ばれたんだろうなぁ。これで、イケメンでも薄い顔の人が選ばれたら「なんやねん」てなもんですよ。また、面白かったのはライバルの遠矢役をやった人。あんまりラスボスっぽい顔じゃないのでどこか抜けてる感もあったのだが、仮面を付ける関係もあって、声の演技が面白かった。単なるガリ勉タイプの人間バージョンのときと、仮面を被ったブライトンモードのときで、声の差がきちんとキャラに反映されていたのは良いと思う。2人の間に入ったメインヒロインの子も、なかなかエロくて良かったと思います。冒頭でイジリー岡田に襲撃されたときには、そのまんまギルガメるかと思って冷や冷やしましたよ。 そして、なんと言ってもこの映画の主役(?)は、先代ギャバンですよ。烈さん、期待通りの、いや、期待以上の大活躍。渋くて恰好いいのにどこかお茶目。そこまで身体が大きくないはずなのに、実に動きの映えるアクション。もう、本当にステキ。いつもの廃工場で撃がやられそうになったときに颯爽と突っ込んできたのを見て、ちょっと泣きそうになりましたよ。久しぶりにお世話になったマクー空間で楽しそうに遊んでいるのも印象的で、なんかもう、この人が楽しんでくれれば他はどうでもいいや、ってな気になってしまった。「アクションスター」っていうカテゴリーって日本の芸能界だとあまり聞かないけど、きっと大葉健二のことを言うんだろうな、としみじみ感じた。あれ、でも去年の映画では連呼してた「よろしく勇気」って、今回は一回も使わなかったな。マーベラスにだけしか送らない言葉なんだろうか。 そして盛り上がりを後押ししてくれたメインテーマ。今回はわざわざ串田アキラが録り直した別バージョンまで収録してくれている。エンドロールが、この手の作品にありがちな「総集編的な繋ぎカット集」ではなく、ただひたすら黒バックにメタルスーツのアップっていうのがまたしびれる。上映後の帰り際、私よりもずっと年上の2人組(多分リアルタイム世代なんだろうね)が「テーマソングが30年前と同じだった!」と興奮気味に盛り上がっていた。やっぱり、それくらいの破壊力があるんですよ、あれは。どこかで絶叫オフみたいな企画が無いもんでしょうかね。あー、カラオケ行きたい。 やっぱり、メタルヒーローは恰好いい存在であるということがよく分かった。今回の劇場2作品で下地が出来たんだから、いっそ新ギャバンで新しいテレビシリーズを作ってくれないものだろうか。ギャバンだけで無理なら、いっそのことシャリバン・シャイダーも混ぜて「宇宙刑事3人組」で一年とかさ。せっかく新キャストが決まってるんだから、使わないのは勿体ないと思うんだけどねぇ。東映さん、お願いしますよ。 PR |
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