ア、ア、アンツィオー!! 第7話。まさかの展開にイタリア人騒然。まぁ、戦争小話だと必ずオチを任される安定のヘタリアだからなぁ。サブタイトルが詐欺じゃねーかと思ったが、「次はアンツィオDEATH!」という凸守風タイトルだと考えれば納得出来た。
1回戦と2回戦の間をつなぐ合間のエピソード。相変わらず尺が短いのでやらなければいけないことがてんこ盛りになっており、修行パートはダイジェスト仕様で大忙しだ。なんでこんな大事なときにおばあ倒れてしまうん、と思ったが、一応あれが麻子のバックストーリーってことなのかなぁ。おばあの人柄が知れたところで麻子の見方が変わったわけでもないんだけど。「おばあさんを見て、麻子が単位を取らなきゃいけないし卒業したいって言ってた理由が分かったわね」とは言われてたけど。そうか、俺に足りなかったのは口やかましいおばあだったんだな……(注:おばあがいても遅刻は減りません)。
残りのパートは、大洗チームの友情を深めるイベントと、戦車を探してのパワーアップイベントが描かれる。パワーアップの量については相変わらず戦車の知識が無いからさっぱり分からないが、まぁ、アンツィオ戦で勝てるくらいの増強は出来たのかな? 使えないと噂の八九式が入れ替わっただけでもそれなりなのだろう。何故空母の下層部に戦車があったのかとか、何故そこいらの湿地に戦車が埋没していたのかとか、相変わらず謎は多いのだが、その辺を気にしたら負け。まずもって、何で学園が母艦なのかっていう説明があまりに適当だった時点で、突っ込んだもん負け。一応乗組員らしい部外者の様子も描かれていたが、果たして彼女たちは何者だったのだろう。学園の生徒、教師陣以外にも、ちゃんと母艦を運航するためのクルーがいるってことなんだろうなぁ。
ま、そんなことはさておき、やはり焦点となるのは女の子たちの交流である。麻子の家庭環境同様、今回はみほの壮絶な過去も明らかになった。あまりにも予定調和のような「戦車道が辛かった思い出」なわけだが、どう考えてもみほが責められる道理が無いのがこの世界の無体なところ。試合中に戦車が川へ転落、みほは咄嗟に救助に向かったことで負けてしまったわけだが、あの状況から救出に向かわない方がどうかしている(二次遭難の可能性はあるが、とにかく心配せずに試合を続けられるわけがない)。あの状況でも「安全面には配慮しているので大丈夫」と言えてしまう世界なのだろうか。砲弾の質だけでも突っ込みどころだらけだったが、荒天時の崖っぷちで試合をしている時点で、運営側に問題があるとしか思えない。しかし、それでも西住流は勝つことこそが絶対なので、みほの判断は責められるという。どうかしてるぜ!
みほの苦い思い出を共有し、更に一致団結するあんこうチーム。各々の得意分野を活かし、みほの負担を少しでも軽くしようと手を結ぶ。事務処理の華、システム関係の秋山殿、そして操縦を指導する麻子と、意外にも適材適所で問題は片付いていくのだが(麻子は微妙だけど)、沙織はあれでいいんだろうか。「恋愛関係は私に任せて!」って言ってたけど、当然彼女は……。一年生の中に「最近彼氏と別れて」って言ってた奴がいた時点で、経験値はそっちが上だろうに。まぁ、後ろ盾が無くとも何となく信用されるのが沙織のカリスマ性なのかもしれないけど。その他、秋山殿は突出した知識で幅広く活動がサポート出来て、特に歴女チームとの交流が深く、華は持ち前の肝っ玉で生徒会をサポートしながら少しずつ戦車道への理解を深めている。最初は寄せ集めだったはずの仲間が、少しずつプロフェッショナルへと変わっていく様子を見るのはどんなジャンルでも楽しいものだ。
準備が整い、次はひよっこたちもそれなりに見栄えがするようになっての3回戦。なんだろう、こんだけ駆け足なのに、それなりに要素は足りているように見えるのが不思議なところである。ちなみに、「足りてない」ことで有名なクズ眼鏡こと桃先輩であるが、今回も舌好調は止まらず、とにかく怒号を飛ばすことに余念がない。自分ではピクリとも動かずに戦車探しに文句を言い散らして「まだ見つからんのか!」と叫ぶ様は、実に見事な無能上司である。でも、一応生徒会室ではちゃんと仕事してる様子も見られたんだけどね。「いつも通りつかえねぇな」とほくほくしながら見ていたのだが、今回はラストのお風呂シーンで味方全軍に指示を飛ばしている姿も見られた(まぁ、締めは当然みほにやらせたわけだが)。考えてみれば、総責任者である生徒会長があの性格なので、正しかろうが間違っていようが、とにかく偉そうに命令を出す役割っていうのは目印代わりに置いておいた方が集団はまとまるのかもしれません。なんだい、クズ眼鏡のくせに役割はあるんだな。
超余談だが、今回ちょいと登場した風紀委員の子、そど子ちゃんの声が面白かった。誰なんだろうと思ったら、某所でちょいちょい話題に出てくる井澤詩織であった。確かに面白い声だな。
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