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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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有無を言わさぬ盛り上がりっぷり、第22話。気付けばもう今期も収束時期、各作品あの手この手でクライマックスへ向けての流れ作りだが、今作はそんな中でも堂々たる戦いぶりである。

 ココの目指す「ヨルムンガンド」に必要な最後のパーツ、ラビット・フット(レイラ)の捕獲作戦のため、嵐の中で強行作戦が行われた。前回のバブーリン博士誘拐の時と同じようにかなり強引な作戦だったようだが、見たところレイラの監視・護衛をしていたアメリカ軍は基本的に拘束のみがなされており、この作戦で死者は出ていないように見えた。その後の戦闘でも互いに犠牲者は出ておらず(ルツのケツを除く)、奇しくもヨルムンガンドの希求する「世界平和」が垣間見えた形になるだろうか。これまで何人ものライバルを打ち倒してきたレームやバルメにとっても想像を超えた効果により、最強ともいえる敵兵との戦いは、存外あっさりと幕引きがなされた。

 ココたちがパーツを揃えることを牽制していたのはアメリカ軍。しかし、その裏で手を回し、彼女に勝利をもたらしたのも、ブックマン率いる同志たち。次第に歪みつつある世界の中で、ココたちは着実に地固めを行ってきた。そして、ついにその口火を切らんとしたその俎上、ココの途方もない大演説が終わった時に、真っ先に反旗を翻したのはまさかのヨナであった。余人には想像も出来ない遠大すぎる計画。神をも超えるという彼女の野望は、回りにいる者全てが言葉を失ったが、その中でたった一人だけ冷静に自分の判断を信じることが出来たのが、もっとも理解があると思われていたヨナであったというのが意外である。もちろん、ココは神を超えるとのたまったが、実際に彼女は神ではないし、彼女の軍は宗教ではない。ルツはその圧倒的武力を体感させられることによって彼女に屈服したわけだが、どこまでもココとの関係性を大切にしているヨナであったからこそ、彼女の「過ち」を見過ごすわけにはいかなかった。悲痛な表情のヨナと、意外だった彼の行動に動揺を隠せないココ。メインヒロインと主人公の間の、避けて通れぬ確執(どっちがどっちかは定かじゃないが)。来週が待ちきれない、実に憎らしい引き方であった。

 シナリオラインの盛り上げ方は文句なし。確かにココのぶち上げた「ヨルムンガンド計画」は、あまりに途方もないものであり、およそ(現社会においては)実現不可能な絵空事である。しかしまぁ、そこはそれ、あくまでフィクションの世界であり、彼女の計画の肝である量子コンピュータについては、外野陣が「既に完成を見たのかもしれない」と証言しているのだから、実在しているものと認識した方が良いのだろう。となると、ココだけが他の陣営では太刀打ち出来ない「神の力」を手にしたこともあながち嘘ではないわけで、この作品世界内においては、彼女の計画は絵空事でも夢物語でもないのだろう。それを体験させるための今回の作戦だったわけだし、何よりもココの下で働き続けてきたヨナたちが、その可能性をもっともよく理解しているはずだ。そして、それが可能であるならば、ヨナは彼女と共に歩むわけにはいかないのだ。これは裏切りではなく、あくまで「ココが間違いそうになるのを止める」という大義名分がある。どれだけ時間を共有したとしても、「ココの正義」と「ヨナの正義」、「ココの平和」と「ヨナの平和」は決して同じものじゃない。これまで見過ごされてきた最後の「語らい」が、こういう形で訪れるというのも、なかなか気の利いた話ではないか。

 さて、これから一体どうなるのか。はっきり言ってしまえば、ココの力をもってすれば、突如暴れ始めた子ども一人を打ちのめすことなど造作もないことで、ヨナが一人欠けたところで作戦にも大きな支障は無いだろう。しかし、かつてアールが示した通りに、既にココにとってヨナは一兵卒以上の意味のある存在である。ヨナがいるからこそ彼女は神の力を持ってしても世界から外れずにすんでいるし、ここでヨナが失われることは、直前のバスタイムでヨナが言っていた「仲間を失う」未来が、もっとも辛い形で訪れることになってしまう。ココが珍しく狼狽の色を隠せなかったのも、そうしたショックがあったからだろう。ココにヨナは殺せない。だからといって、ヨナにもココは止められないだろう。一体どうしたらいいものやら。まぁ、残り話数を考えると、そんなに遠大な物語にはならないんだろうけども。

 最終的にきちんとメイン2人の物語に着地しているというのは、シリーズ全体のシナリオ構成を考えると非常に綺麗である。個人的には、今回展開されたココの大演説についてはもう少し大仰に見せてもらっても良かったんじゃないか、って気もしたのだが、あんなうら寂しい埠頭でいきなり核心に迫る大発表をしれっとやってしまうあたりがいかにもココさんらしい。この程度のことは大上段に構えずともやってしまえる、というのがココの強みなんだろう。Aパートのバトルシーンでも、彼女の悪さは極まっていた。実際の戦闘シーンが夜戦なのでどうしても見えにくくなってしまう分、「神の視点」で圧倒するココの姿が見えるのは対比構造として面白い部分だったろう。手を組んでるDr.ミナミとのコンビがいつも通りの空気感なのが何とも。そのくせ、その後で見せてくれた2週続けてのお風呂タイムはホントフリーダムだし。ヨナ坊うらやましい。ヨナ坊って今いくつなんだろう。裸のおねーさんに迫られて頬を赤らめる程度で済むもんだろうか。薄い本が(ry

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