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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」 4→5

 怒濤のように過ぎ去っていった、謎のあるるん、あり得たときあるタイム。あかん、何で俺点数あげてんねん。違う、こんなん違う。

 でも、凄い作品だったと思う。「妹萌えもの」のジャンルとして、これは一体どこに向かい、何を失って何を得た作品だったのだろう。この異質さは、どこから出てきたものなのだろう。およそ、他作品との最大の違いは1話の時点でほぼ出きっていたと思う。徹底的な要素の排除と、簡略化に簡略化を重ねた「関係性」だけの人物描写。いや、「関係性」なんてあいまいな言葉じゃなく、「主人公がひたすら4人(大家さんや編集さんも加えると最終的に6人)に迫られるだけのシチュエーション」が描かれ続ける。そこには理由は無いし、感情の機微も無い。そして見事なまでに、主人公サイドに恋心もエロ心も無い。ひたすらすらに女の子が男の子を取り合って毎回同じ手管でもって迫ってくる様子を、狭い下宿屋の中の、狭い人間関係の中で淡々と描き綴っていく。はっきり言って、蛮行だ。毎回ヒロインが変わるといえば「アマガミ」とかもやや近いニュアンスがあるといえばあるが、普通は恋愛をするイベントは、学校があり、家があり、遊園地がありプールがある。そして当然季節や親密度に即したイベントがある。しかし、この作品にはそれすら無い。強いて言うならば銀兵衛やアナはそこそこ過去話をやってくれたから一応フォローがあった気がするが、秋子は無い。もちろん会長も大家さんもない。なーんも無いけど、気付けば1クール秋人を追っかけるだけで成立させた。

 シナリオ構成だけではない。ほとんどが下宿屋の中で展開される上に、やることにそう大きな差があるわけじゃないので、画面がすこぶる地味になるのだ。ほぼ会話だけ、なんてこともザラだし、最近は定番と言ってもいいような、シャフト的な「嘘っこ画像で適当に間を保たせる」なんてこともしない。いわばヒロインが「そこにいる」というただ一点だけを押しつけて、それで逃げ切っただけなのだ。そして、少なくとも私はそれだけで逃げられてしまった気がするのだ。この構成は、よっぽど勇気がないと出来ない蛮行である。多分ここまで「どうしようもない」作品は、今後もなかなか出てこないだろう。

 まぁ、多分私が点数を上げてしまったのは、そんな端正な(?)画面を彩った中の人についての評価が多いだろう。とにかく終始作品を支え続けたのは、脅威の中学生、木戸衣吹。1話の時点で既に堂に入った演技を見せてくれていたが、この作品の象徴とも言える暴走特急秋子を、一切気後れすることなくやりきってくれた。もちろんまだ拙い部分もあるのだが、年齢を考えれば尋常ではない仕事だと思う。学業を考えればなかなか声優業に本腰を、というわけにはいかないと思うが、今回の仕事をきっかけにそういう芽が出てくれば良いな、と切に思う。また、芸歴ならば圧倒的に上だが年齢は更に下、脅威のロリっ子諸星すみれちゃんまでもが、こんなひどい作品に参戦。戦慄のティーンエイジャーたちの仕事ぶりには、回りのおねーさんたちも戦慄したのではなかろうか。すみれちゃんの場合はガンガン声優業にも身を入れてくれそうだし、期待大ですよ。あとはもう、他の連中はつつがなく。ポジション的にキタエリがなんか損してるいみたいな気もするけど、まぁいいや。個人的には編集役で活躍してくれた高本めぐみが一番です。めぐたん、もっと活躍の場を増やしてほしいのです。

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