最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「BTOOOM!」 5→5
期待も予想も裏切らず、といった感じの作品だろうか。およそスタート時に想像出来ていたシナリオ展開と作品のテイストから外れたものこそ出てこなかったものの、それ自体の品質が悪くなかったおかげで、案外毎週身を入れて見ることが出来た作品。あの手この手で視聴者を引きつけるネタを打たなきゃいけない昨今のアニメ制作も大変だろうとは思うが、たまにはこうして「原作漫画があって、それが面白かったからアニメにしてみたよ」というスタイルがあると安心するものである。 デスゲーム設定というものも随分と色々なところで流行ってネタにされて久しいと思うが、この作品もそのご多分に漏れず、隔離空間で突如集められた一般人が生き残るために殺し合わなければいけない、という分かりやすい設定。武器が爆弾である、というところが最大の特徴だとは思うが、やっぱりどうしても火力については不安定なところがあり、何故か坂本さんが喰らう時だけ火力が落ちたり爆破まで時間がかかったりするのは仕方ないところだろう。伊達さんのリモコン爆弾、どう考えても爆発まで時間かかり過ぎたと思うけど、世間ではそれを「主人公補正」という。宮本のおっさんが吹っ飛んだ時のタイマー爆弾なんかも、きっちり人一人死ぬだけのレベルでしか爆発せず、回りにガスが充満してたはずなのに爆発後にそのガスが拡散している様子が無いとか、色々謎な状況だが、気にしたら負け。むしろ、こういう「何となく危険な状態」「何となく助かってしまう状態」をうやむやのままで描くために採用された武器がおおざっぱな「爆弾」だったことは、設定の上手い部分と言えるのかもしれない。 また、よくあるデスゲーム設定と少し違うのは、このBTOOOMの場合にははっきりと島の広さや生存人数が分かっていない、という不確定要素が多い部分。たとえばかの有名な「バトルロワイヤル」の場合には「あと何人殺せばクリア」という形で「絶対的な生き残り1人」が定義されていたが故にごまかしが利かなかったが、こちらのゲームの場合、「チップを集めれば逃げられる」という設定で、「何人中の何人を殺す」ことが明示されていないため、途中から新しい敵キャラを出すのも自由だし、「チップさえ集めりゃ無理に殺さなくてもいい」ってんで、ヒミコや平さんとのチーム形成もそこまで面倒な制限を与えずに成立させている。これが「最後に1人しか生き残れないデスゲーム」なら「誰かいつか裏切らねばならない」というドロドロした設定がまとわりつくので、こんなにあっさりといちゃいちゃ展開になるのを楽しむことは出来なかっただろう。そういう意味で、何から何まで「何となく」にしている設定のユルさが、逆に作品を見やすくしてくれたっていうのが面白い部分だ。 アニメは1クールで原作が続いている、ということで綺麗に終わることはのぞむべくもなかったわけだが、それでも12話分のシナリオとしてはバランスが良い。敵キャラが最初のチュートリアルのザコに始まって、「パワフルなおっさん」→「イカれた小学生」→「無敵の中村ボイス」→「せこい医者」とバラエティに富み、爆弾だけのバトルにも関わらず意外に目先が変わってマンネリ化していない。「どうやって殺すか」の部分に加えて「どうやって騙すか」の部分が強くなったり、ユルいとはいえきちんと「信頼と裏切り」の要素が描かれたり、必要最低限のファクターは揃っていたのではなかろうか。マッドハウスの作る画面もシリーズを通じて安定した品質を保ち、特に鬱蒼とした緑の島の自然景観が綺麗。どこかジメッとした「野戦」の雰囲気も出ていたし、爆発のエフェクトや、死体の見せ方なんかも、「激しい描写が売りですから!」みたいなクドい見せ方ではなく、あくまでシナリオに必要なファクターの引き立て役として配置されていたのはいいバランスだ。これできちんと収束することが保証されるなら、続編を期待してもいいレベルであろう。 中の人については、まず主人公を演じた本郷奏多が必要な仕事を果たしていたことから触れるべきか。まだ声優として見るには違和感はあるのだが、演技の作り方が最初から最後まで芯が通っており、充分中心として機能するレベルだった。今後声優活動をするのかどうかは分からないが、もしその方向も考えているならば頑張ってほしいものである。その他、男性キャストはくせ者揃いだったのが本当に面白くて、大川さんの人の良さそうな大阪弁キャラとか、とにかくキルマッスィーンな黒田崇矢、イケメン過ぎる中村ボイス、ヘタレ過ぎる二又一成。おっさんが濃いのは良い作品。みゆきちのキチガイショタっぷりも相変わらずの仕事だ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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