最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「となりの怪物くん」 5→6
今期なんだか多かった少女漫画原作のゴール1作目。先に書いてしまうと、多分3本の中で一番好きなのがこれだった。終始賑やかで、話を揺さぶりながらも暗くなりすぎず、どちらかというと高校生時代のよく分からない活気、エネルギーを感じることが出来た。やっぱり、この時期の男女なんてもんはあんまり真剣になりすぎず、勢い任せでギャーギャー騒いでる方がらしいってもんですよ。 褒めるべき点を探すと、おそらく「貶す点が無い点」が一番の加点要素なのかもしれない。キャラクターデザインや背景美術などの個々の要素の完成度が高いのに加えて、それらをまとめて1つの空気を産みだすディレクションがしっかりしている。鏑木ひろは「君に届け」でも安定した作品世界を産みだすことで評価が高かったわけだが、ちょっと雰囲気の変わった今作でも、変わらずにその手腕を発揮してくれていたように思う。1話時点でも触れたように、やっぱりこいつら色々とおかしいのは間違いなくて、冷静に考え始めたら雫がハルを引っ張り回したりわめいたりするのは理不尽な部分も少なからずあるはずなのだが、それを感じさせずに、コミカルなシーンでは軽妙に、シリアスなシーンでもあまり沈みすぎない程度に地に足を付けて描く。全体的な賑やかさを優先しているおかげでどんなエピソードになったときにも中心がぶれずに済んだし、最終的には雫とハルのところに話が戻ってくることは分かっているので、先のことを知らずとも安心して見ていられるのだ。 あとはまぁ、恋愛漫画というジャンルなので、その様子がどの程度の中身で描かれるのか、っていうところですかね。水谷雫という「ちょっと変な子」と、吉田春という「とても変な子」の恋愛模様。つかず離れずでなかなかもどかしい部分がありつつも、基本的に二人とも悪い奴ではないことが分かるので、その関係性は見ていて微笑ましくなる。一番良い部分は、ハルの無茶苦茶さが、「人として」無茶苦茶なのであって、「男として」無茶苦茶なのではないという部分。雫への感情表現はド直球だし、男目線で見ていても、なんだか馬鹿犬を見ているようで放っておけない感じがする。それに対する雫の反応もなんだか初々しくて、感情を隠しきれないくせにあくまで自分を貫こうとする不器用さにニヤニヤしてしまう。「お互いに好きあった後からの関係性が丁寧に作られていく」という部分が少女漫画では大事なパートだと思うのだが(少年漫画だと告白するところがゴールみたいな部分があるからね)、雫の「お前を好きなのは認めるし、付き合うのも望ましいが、日常生活でそれとこれは別」という割り切った反応がどうにもおかしくて良い。あれ? ひょっとしてこれって単なる私の好みの問題か? そうですね、単に女の子に冷たくあしらわれると喜んでしまうせいですね。雫は良い子だよ。 メイン2人の関係性が一筋縄でいかない部分が一番の見どころだが、それを囲む「賑やかさ」の材料であるサブキャラも良い味になっている。終盤で見せ場を作った夏目ちゃんは登場時の無茶苦茶さからは想像出来なかった方向にキャラが進んで可愛かったし、気取ってみてもどこまでもヘタレ要素が抜けないヤマケンの見守ってあげたい感は、男目線でも萌えポイントである。最初から最後まで何一つ得をしていない大島さんの不憫な立ち位置も、外野から見ている分には良い刺激である。そういや優山なんてのもいたな。後半全然でなくなっちゃったけど。 そして当然、これらのキャラクターを彩る中の人劇場が最大の視聴ポイント。ハルの中の人、鈴木達央が良かったとか、ヤマケンの中のてらしーが良かったとかいう話もしたいけど、まぁ、とにかく戸松遥に触れておけば問題無いだろう。やっぱり戸松だなぁ。文句のつけようがないなぁ。花澤さんも良い仕事だったしなぁ。戸松と花澤のタッグで共演した作品は名作。異論は認めたくないけど多分探せばけっこうあるだろう。そして、鉄板面子ばかり褒めても面白くないので今作で1人ピックアップするとしたら、夏目役の種﨑敦美である。事実上これがデビューみたいなもんだろうに、非常に良いキャラクターが出来ていた。こういうところから明日の新星が出てくることに期待したい。 PR |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(11/21)
(11/20)
(11/19)
(11/19)
(11/18)
(11/17)
(11/17)
(11/16)
(11/15)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|