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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 年の瀬に重たい! 未放送話数。「ココロコネクト」は1話単位で観ても色々と考えるべき部分が多いヘヴィな作品なのに、それをワンエピソードとはいえ一気に4話。処理しきれずにパンクする。理想的には1話ずつじっくりやりたかったよ。でも、怒濤の展開で一気に観るのも、それはそれで強烈で良いのかも。

 流石に内容が多すぎるので一気にまとめることは断念して、もう、気になった要素をピックアップしていくだけにとどめておく。まず、シナリオラインのメインとなったのは、文研部でもっとも深い闇、伊織のお話。本放送でラストを飾った「カコランダム」でも最後は伊織の話で、あのときには母親との関係性に焦点が当てられていたわけだが、今回はそれよりも根源に立ち返り、彼女の人間性そのものを突き詰めることになる。「二人目」を退けて舞い戻ったふうせんかずらの手によって起こった現象は「感情伝導」。ランダムに思考がだだ漏れる上に、漏れた相手までがきちんと分かってしまうという、実に嫌らしいセッティング。これでエロいことが起こって大変だー、と思っていたら、伊織の場合にはこれまでずっと抱え込んできたキャラとのギャップという面でどつぼにはまっていくことになる。

 ぶっちゃけ、「自己抑制の利かない本音の吐露」という意味では「キズランダム」の時に起こっていた欲望解放とリスクは大差ない。むしろ今回はメンバー以外の人間に影響することがない分だけ易しいともいえるのだが、こと伊織に関しては、発生頻度が高い上にリアルタイムで解決されるために言い訳がきかない今回の現象の方が致命傷になったようである。次第に崩れていく「永瀬伊織」の人格と、それをどこかピントのずれた視点で修復しようと試みる他の4人の関係が何とも痛々しい。15話の時点では本当に救いようがなくて、一体どうやったらここから持ち直せるんだろう、と胃がキリキリする思いだった。だが、実際にはこういうときには外部から茶々がはいることで何とかなってしまうもの。今回華々しく乱入者としてデビューした瀬戸内さんの暴走のおかげで、捨て鉢になっていた伊織は強引に4人の下へと引き戻され、最終的には「永瀬伊織復活!」宣言にまで一気になだれ込む。まぁ、最終話の不良達の行動とか、その後の暴れ方なんかはどう考えてもお話として盛り過ぎだし、ご都合主義以外のなにものでもないのだが、今作は「カコランダム」あたりからシナリオラインの拙さは割と露呈してきていたので、このくらいのぬるさでざっくり処理されるのが無難な落としどころだろう。「どないやねん」と突っ込まれるような脚本でも、今作の最大の見どころである青臭くて生臭い感情部分をしっかり見せることが出来れば、アニメとしての際だちは充分楽しめる。

 今回伊織がどんどん落ちていく様は、非常に共感が持てるし、絶望的なまでのすれ違いぶりは心苦しくなる。「誰も本当の自分を分かってくれない」なんていうのはいかにも思春期に抱えていそうな悩み事であるのだが、こと伊織の場合、「他人に合わせて生き続ける」という自分のスタンスに対してはチクチクと悩み続けていたことだったし、太一と出会って以来、そんな自分に嫌悪感を持っていたのも事実。更に、信頼出来ると思っていた仲間達にまで「キャラと違う」という文句を繰り返されてしまっては、参ってしまうのは仕方ない。本来ならばそんな伊織の心情を察して姫子あたりが素早く渇を入れるべきなのだろうが、今回は現象が現象なだけにみんな戸惑っていたのだろうか、ギリギリになるまで、太一も姫子も「そんなの伊織のキャラじゃない」「昔の伊織に戻ってくれ」と、一番言ってはいけないことを再三言い続けてしまった。「キャラつくってんじゃねーよ」という瀬戸内さんグループの台詞の方が、まだ彼女にとっては救いの手に見えた可能性すらある。いざ問題が片付いてみれば、結局は太一と姫子が「もうどっちでもいいじゃん」と投げっぱなしにしたことが最大のきっかけになったようだが、直前に唯が言っていたことと、最後に太一が言っていたことは実質的に何も変わっていないのに、太一の台詞にだけ伊織が反応するのはなんかずるい気がした。直前の姫子の赤っ恥劇場のおかげなのかな。

 とりあえず、今回の最大の功労者は瀬戸内さんということでファイナルアンサー。今後は不良グループと連んでいる良い子の瀬戸内さんや、彼女の企みで捉えられた伊織、姫子らの薄い本が厚くなることが確定している。もしくは、瀬戸内さんが長い茶髪の先にミョルニルハンマーを装着して振り回す話かもしれない(中の人繋がり)。

 その他のサブキャラとしては、今回も藤島さんが遠慮無用の大活躍。あの子は単なる女子高生ではないな。将来何かでかいことをやる奴なのかもしれない。世界平和のためのロケット打ち上げたり(中の人繋がり)。ただ、出来れば距離をちょっと置いてお付き合いしたいタイプ。そして、今回一番笑ったシーンはごっさんがサックスを演奏してたシーンだったりもする。

 メインのメンバーでは、野郎2人は置いとくとして、相変わらず3人ともキレキレの活躍。「感情伝導」なんて能力がツンデレ2人を擁した文研部に導入されたら、そりゃ盛り上がらざるをえない。唯の非常にシンプルなツンデレっぷりは容赦無く可愛らしい。次第に男嫌いを克服していっているようで、割と自然に外部と接触できるようになっていたり、本気の空手で暴漢を打ちのめしたり、5人の中で一番まっすぐ成長してるのって唯なんだろうな。また、今回の主人公、伊織はクライマックスの感情爆発のシーンが見どころ。仲間を傷つけられてブチ切れた暴走モードの時のドスの利いた声や、全てをぶちまけて泣きわめくシーンなんかがたまりません。久しぶりに良い豊崎劇場が楽しめました。

 そして、豊崎に真っ向から対抗する沢城みゆき大女優。もう、姫子さんがね。いなばんがね、デレばんがね。なんだあれ、なんだみゆきち。なんだ姫子! 姫子さんのおかげで心残りなく年が越せそうです!

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