最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「トータル・イクリプス」 4→4
うーむ、結局どういう風に観たらいい作品だったのか、分からないままに終わってしまった。予備知識はちょっとだけあったつもりだったんだけど、1話目で変化球を放られて、そのままアニメオリジナルの刺激があるのかと思ったらそうでもなくて。2クールもの間放送していたはずなのに、終わってみると記憶に残る部分が無く、唯一残ったのが「1巻、2巻、武道館」なのはどうかと思った。 まず「マブラブ」を知らないっていうのが1つの難所としてあげられたのだろうけど、それ以外にも山が多い。まず、大きな物語の枠の部分ではぐらかされた気がする。1話で圧倒的な恐ろしさ、まがまがしさを見せつけたベータの存在。普通のアニメだったら2クールかけてたっぷりと「人間以外の脅威」に向き合っていく人間たちの苦闘を描くことになるだろう。実際、世界は人類の敗北ムードで進行しているタイミングだし、いくら前線にいないとは言っても、緊張感のある戦いを描かないことには、試験パイロットとしての主人公達の存在意義がない。しかし、ベータとの対決は前半部分までですっかり片付いてしまったような雰囲気になった。世界が大きく動いたわけでもなかろうに、次第に物語は人対人のドラマへとシフトし、権力争いを中心とした生臭い方向へ。別にそうしたシフトが悪いシナリオだというわけではないのだが、「お前ら、その世界でそんな悠長なことしてていいのかよ」という気持ちが晴れないまま、人類防衛の重要な拠点であるはずの軍部が内乱でどんどん疲弊していく。こんな間抜けな物語もなかなか無いだろう。 そして、人が相手になってしまうと、唯依のオリジンがあまり活きてこないのも難点だ。彼女は日本国内の名家に生まれたという生い立ち以外には、若かりし頃にベータに戦友を皆殺しにされたという辛い過去がある。彼女が活躍すべき場所は、そうしたベータと対峙するための前線であるはずで、少なくとも軍上層部との軋轢や、他国との小競り合いの場で輝く人材ではない。ユウヤの方は生まれ育ちにナショナリズムが関わっているので存在意義は分かるものの、2大ヒロインである唯依とクリスカを相手にまごまごしている印象が強くて、どうも「恰好いい主人公」としての押しが弱い。キャラが増えれば増えるほど、きちんと主人公たちの彫り込みは強くしなければいけないはずなのだが、どうもその辺のピントがずれてしまっているような気がした。まぁ、あくまでそれはこちらが勝手に想定していた「見方」なので、スタッフが描きたかったのがこういう物語だったんだ、と言われればそうなのかもしれないが、それならばもう少し「そういう方向に見栄えがする」押し進め方があったような気がする。 戦術機のデザインはそこかしこで恰好良く、メカバトルとしての見栄えはあったと思うのだが、それにしたって戦闘シーンのメインパートが中に乗っているパイロット同士のいがみ合いになったり、目の前の化け物を倒している場合じゃなくなったりすると素直に楽しめない部分がある。少しずつ成長していく機体性能なんかも見せ方次第ではアツいものがあるはずなのだが、大味なレーザー兵器でドカンじゃ盛り上がりにくいし、そもそも対人戦闘を意識した機体じゃないはずなのに同族争いが多発しているという状況もどうなんだろうと思う。せめてラスボスポジションくらいは化け物だったらなぁ。すっきり終わるメディアでないことは分かっていたが、視聴後にすっきりもはっきりも残らないのは残念至極。せめて作り手側が一貫して見せ方を提示してくれれば楽だったのになぁ。シリアス全開で本編が進んでるのに、挟まった総集編特番があのテンションっておかしいだろ。確実にラジオの方のノリじゃん。光線級がギャグキャラにしかみえないじゃん。 なんだか色々と勿体ない作品だったなぁ、という気がする。アニメが終わっても、とにかくラジオは永遠に不滅です。 PR |
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